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子供を自律させるための「自由」と「主導権」のバランスが難しい

我が家では子供の自主性を伸ばす教育をしていますが、ワガママ放題に育てているわけではありません。学校に行かない日があると「嫌なことから逃げる大人に育つ」と勘違いされることがありますが、そんなことないです。

最近の私の最大のテーマ
子供の「嫌だけどやらなければいけないこと」について書いてみました。こんな人もいるんだなーという気持ちで読んでいただけると嬉しいです。


私は、子供の意見をなんでも聞かない

境目オンチな私には、子供も大人もありません。子供がちょっと話せるようになったころから、ほぼ対等で接しています。お互いに助け合って生活しているし、誰かがずっと我慢しなくていいように気をつけています。

長女がまだ赤ちゃんだった頃に、読み漁っていた保育士おとーちゃんのブログに「イニシアチブは大人が持つ」という記事があります。沢山ある記事のなかで「過干渉も過保護も子供の成長には良くないよ、気を付けてね」と主張されることが多い保育士おとーちゃんですが、この記事の中には「イニシアチブを大人が持つということ」はどういう状態なのかを書かれています。


みんな対等でいられるように、誰かがワガママ放題にならないように

じゃあ、何を聞くのか?
何を断らなければいけないのか?

長女が小学生になって、「子供に与える自由」と「大人が主導権を握ること」のバランスがとても難しくなってきていると感じます。

もちろん、答えは私が自分で探すしかありません。

自分の数々の失敗から得た経験と、いろんな方の知恵をお借りして、目の前にいる自分の子供の状態に合わせて「どこまで子供に自由をあげるのか?」を考えて変化していく必要があると感じています。


先日、お休みした日に担任の先生が音楽会のことで電話をくれました。

「明日、音楽会の役割を決めないといけないんです。長女ちゃんのやりたいことはないかもしれないけど、大人になって嫌なことをしなくてはいけないときってあるじゃないですか」と言われて、頭の中でグールグル。

先生の仰ることは理解できるんだけどさ。。。うーん。
「学校に行かない=嫌なことから逃げる大人に育つ」が、一般的な常識なんだろうなと感じました。


↓↓ このときと同じ担任の先生です。
先生と私の教育観はかなり違いますが、ちゃんとコミニケーションが取れています。長女の自主性はどうやら先生も悩ませてしまっているようで・・・一緒に考えてくれて本当にありがたいと思っています。


その訓練は学校じゃなくても出来るんだよ

うちの長女は基本的に超自由な生活をしています。
でも、実は制限も作っています。
長女が死ぬまで私が面倒をみてあげられるわけじゃないから、25歳ぐらいに自立できるように設定して考えています。


ハイブリッド登校(週3登校、週2ホームスクール)に関しても「うやむや」にされないように、ちゃんと我が家の決まりが出来ました。

①登校するかしないか関係なく、朝の登校する時間までに宿題は終わらせて登校できる準備ができている
②休んだ日は午前中(1時間半ぐらい)勉強する
③1か2をしなかった場合、その週は学校を休む権利を失う

長女が自己管理できるようになることを目標にしています。

「先生に管理してもらわないんだから、自分で管理する必要があるのよ」と口を酸っぱくして言っていますが、小2なので理解しているのかいないのかわかりません。

③の罰則がなければ、怒られるのは一瞬だと気付いているので、長女は楽勝で約束を破ると思います。
1度、宿題をせずに学校を休んだことが発覚して、その週は休まずに学校に行かせました。自分のせいだと理解しているのか意外とグズグズ言わずにちゃんと学校へ行きました。

子供だってちゃんと納得したら、自分で気持ちを切り替えることも出来るんです。


他にもルールっぽいものはあって

魚を釣ったら、自分でさばく!
HSC(超敏感さん)の傾向がある長女には、魚の頭を落とすことは辛いと思いますが、釣ったら美味しく頂く作業は強制しています。生きていくのに必要な知識だと思うんです。不思議なんですが、「もう釣らない」とはなりません。
工作したらちゃんと片付ける!
いつでも長女は暇があったら何かを作ってます。勝手にパーティを企画してチラシ作ったりチェック表つくったり、とにかく紙が散らかります。。。これは必ず自分で片付けてもらっています。


わざわざ、長女が行きたくないと思っている学校で「嫌なこともしなくてはいけない」経験をしなくても、家庭内で自分のやりたいことをするためについてくる嫌なことは色々とあります。週2回休むかどうか子供が選べるハイブリッド登校をしながら「嫌なこともしなくてはいけない」経験ができるように長女がやりたいこと(外遊び、魚釣り、工作)にはルールを決めて、嫌なことも自分でしなければいけないように強制しても良いのかなと私は考えています。ルールが多すぎると子供の挑戦したい気持ちを奪ってしまいますので、気をつけてます。


学校ってやらなければいけないこと多すぎじゃない??

小学生って、幼児と違って油断もスキもないんですよね。それでもまだ子供ですので教えないといけないことがあります。有名なオルタナティブスクールで教員をしていた方に『扱いきれない自由は、大人も子供も堕落していきます。』と教えてもらいました。自由すぎると、徐々に「やらなければいけないことを無かったことにする」のだと思います。この堕落していくイメージが強烈に印象に残るんだと感じていますが、堕落しないようにコントロールしすぎて「やりたくないこと」を強制してばかりじゃ、自立した社会人になれるのかどうかも疑問です。

逆を返せば、大人が子供に与える自由を上手にコントロールすれば、子供はもっと自由のびのび成長できるんじゃないかなと感じています。
小学校高学年以降の反転授業が、もっと当たり前になったらいいのにな。


バランスは、ものすごく難しいです。

踏み込みすぎると過干渉で、何もしないと放置です。
自律をさせることは「自由な教育」の一番難しいポイントだと思っています。大きくなるにつれちょっとずつ与える自由が増えてくると予想されます。まだまだ失敗することもあると思いますが、「子供に与える自由」と「私が持つ主導権をどこまで出すのか」子供の成長に合わせて、しっかりと考えていきたいと思います。

本当に難しい。。。

ゆとり世代に対する印象が「嫌なことからすぐ逃げる」っていうのを見ると、実は学校に行ってるかどうか全く関係なくて、日本という社会では、自立されたら困る何かがあるのかな?と感じます。

本当に難しい。。。

この記事を読んでくれたあなたが「子供の自由」について考えるときのヒントになったら幸いです。「こう考えてるよ~」みたいなのあればぜひコメントください。

最後まで読んでくれてありがとうございます。 スキ、コメントは私のやる気になります!!それだけでとっても嬉しいです♪♪もしサポートしていただけるのなら、娘達の野外活動に使いたいと思います!!