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推し、リアル

写真はちょっと前のオタク活動のときの。内容には全然関係ない。
漫画原作の舞台ってどうなるかなって思ったけど本当〜〜に楽しかった。


中学生の頃、当時まだ無かった「推し」概念に当てはまる後輩がいて、それはそれは気に入っていて、廊下ですれ違えば名前を呼んで手を振り、学校側である月イチの集まりでもよく話したり、それなりに仲良くしていた。
(そういえば当時すでに一部で「嫁」という呼び方はあった)

そう、普通に仲良くしていたと思ったのだが、あるときから前触れもなく、その後輩に避けられるようになった。なにかしてしまったかと当時は相当悩んだが、避けられている以上は直接訊くことも憚られ、その後卒業まで話すこともなくフェードアウトして苦い思い出として消えていった。

今でもそのことを時々思い出して悲しくなるのだが、友達に話す度に出てくる原因の一説として「異性だったから」というのがある。
周りに「あの先輩お前のこと好きなんじゃね」的な誂われ方をされたか、もしくは本人がそう勘違いして避けるようになったのでは無いかというわけだ。

真偽は当たり前に不明だが、説得力はある。
今思うとスキンシップも多かったし、私の異様なはしゃぎ方もあって勘違いさせたのかもしれない。
中学生あたりって、性別を隔てた(今でも)よくわからない溝が急に現れる気がする。小学六年生までは男子と遊んでいた記憶があるけど、中学以降はとくに仲の良かった男子がいなかったこともあって、ほとんど無い。

そう考えると、アイドル的な立場の人間や二次元の「推し」というのは、最近とくに周りの理解もあるので楽だな。
好きだと主張することも、それを受け取る側もそういう「好き」ではない(一部を除く)ことを前提として扱ってくれるので、悲しい勘違いが起こることが無い。

最近も普段の推したちとは別に、たまにゲームで遊ぶ友人たちの中に「推し」に似た感情を持っている人がいる。
その人が私の話で笑ってくれたり、遊びに誘ったときに来てくれると嬉しい。誰かと楽しそうにしてるのを眺めて、友人と軽口を叩き合ってるのを聞いてるだけで笑顔になる。

私は彼に何も求めないので、適度な距離を保って、勘違いさせないようにしたいと内心怯えながら、昨晩、共通の友人が何故か消してしまったDiscordの会話ログを惜しんでる。

これからも友達でいような、健やかであれ、推し!

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