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考古学 遺跡発掘の裏側

はじめまして、カジと申します。
人生の迷路に絶賛迷い中の者です、初めての投稿では、以外に珍しい仕事の
遺跡発掘についてです!(アルバイト経験あり)

みなさんは、建物を建てる予定地で漢字の田のような穴ぼこがたくさんあったりブルーシートがかけてあるのを見たことありませんか?
それは、ほぼ遺跡発掘現場で間違いありません!

どんな人たちが働いているの?

調査員
発掘を市町村の教育委員会から請けよった会社の発掘調査の専門家
遺跡から出た土器や石器などを整理・管理し作業員に指示を出す
大学で考古学を専攻して専門知識がある方々です
マジで、すごい、ただの石だと思ったのが、この方々にみせると旧石器時代の道具だったりと、リアル、インディージョーンズ

調査員補助?
私の会社には、大学で考古学を専攻ではなかった社員の方々がいました。
主任クラスの方と新入社員の方々だったのですが、大学は情報系や数学系の専攻をしていいたらしく、今の仕事についてから考古学の勉強をしているとの事、本人たちが"自分らは調査員じゃないですよー"と言っていたので、記分けました、大学で考古学を専攻してなくても、働けるということですかね?!

測量士
発掘作業はただ掘る以外にどの位置で出土品が出たのか、どの地層から出土したのかを事細かく記録します。
(よく道路で二人組で黄色いカメラと棒を持っている人達と同じ作業)
測量士の方々は、度々発掘現場の全体をドローンで撮影していました。
以外にハイテク技術が…

作業員
私もこの作業員でした。
仕事内容は主に発掘で調査員の方も掘りますが、メインは我々作業員です。
年齢は上は70代のベテランから私のような20代とバラバラで、歴史が好きな人だったり、本業が暇な期間だから来た人など様々な人が居て楽しかったです。

どんな仕事をするの?!!!

主に私がやっていた発掘について
移植ごて(園芸用の小さいスコップ)をつかって土を掘るというよりも削るように移植ごてを使います、削っていくと石か土器が出てきます、慎重に形がでるまで周りの土を削り落としていき出土状態のまま残します、その後、写真を撮って回収という流れが主です。
(下の写真は縄文後期の土器です)

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発掘以外には、測量の仕事のお手伝いをしました。
ここで、注意してほしいのは最初から土器の発掘はさせて貰えません。
最初は、土上げと言って、ひたすら一輪車で土山に土を捨てる作業や
鋤簾を使い、地面の土を慣らしたり、ピット掘りといってひたすら、2m以上ひたすらシャベルで掘りまくるなど、やっている事は土木作業と変わらないですね、最初から土器の発掘をさせて貰ったらラッキーぐらいに思っていただければかと

私的な感想

※あくまで、客観的に感じた感想です。
デメリット
この業界は、夏は暑く、肉体労働の割に給料が安いです。
経験者はある程度高いらしいですが、未経験はともかく安い
(取引先の殆どが公的機関の関係で業界全体が安い傾向)
そして、発掘会社の採用基準のほとんどが大学卒or学芸員の資格を所持or考古学を専攻していた方など高卒は無理な条件です。
(稀に高卒でもOKもあります)
実際、私も高卒ですが社員さんに入社を勧められました。
ただ、大卒で安いと言われているこの業界、高卒だともっと低い…
高卒でも、経験を積めば問題ないと思いますが、風潮的に学歴社会が根強い
アルバイトでずっと働きたいと思っても、その現場での期間があって、長くても1年ぐらいしかなく、期間が終了したら、解雇になるので、
長く働きたい人にはオススメできません。


メリット
考古学に少しでも興味がある方は絶対に興奮します。
教科書や博物館で観ただけだった土器が、触れて、卓上では得ることができない知識がどんどん入ってきます。
そして、ロマンがそこにある、これに尽きます、私も無駄に様々な職種についてきましたが、大変ではあるけど楽しいくて、日々何かしらの知識を得られる楽しさを初めて体験しました。
また、一緒に働く人の年齢がバラバラなので、コミ力は十分につきますし、
大半の人が、遺跡や歴史が好きできているので、優しい方や面白い方が多いので、体験するのは十分にありだと思います。


最後に

まだまだ、伝えきれない部分がありますが、今回はこの辺で失礼します。
沢山給料を貰ってる方が絶対に幸せだと思っていた私ですが、発掘を通して自分が好きなことを徹底的に追求していく方々の姿勢を目のあたりに
本当の幸せってなんだろうと、また人生の迷路に出られていません。
ただ、彼らのように苦楽を楽しめるように仕事をしたいと思います