電車の中で、くらう。

特に感情が揺さぶられる出来事がなくても、くらう時はくらう。

顕著なのが電車の中だ。満員電車で疲弊するよりも個人的にキツいのが「自分の左側に誰かが座る時」だ。私はどういう訳か、左側に存在するものの影響を受けやすい。

電車のシートでひと席ぽこっと空いていたりする。「あっ、空いてる。でも左に人いるなぁ。」と迷う。ただ、疲れて座りたい時はまず一度チャレンジとして座る。

座って3秒くらいで、大丈夫かそうじゃないかがわかる。大丈夫な時はそのまま過ごせて、やばい時は左側にモヤモヤした嫌なものが溜まってくる。「だめだ、もってかれる」と思ったらスッと立ち上がりその場から離れる。

やばいと離れる。これが習慣付くようになってから電車の中で「くらう」ことが格段に減った。

大丈夫な人とそうじゃない人、見た目ではなかなか判断できない。太ってたりくさそうだったり、インパクト強めのおじさんサラリーマンで全く平気な事もあれば、綺麗な若い女の子でとダメな事がある。こればかりは座らなきゃわからないギャンブルだ。

この判断材料に関して言うと、見た目じゃないのは大前提で、話しかけられる訳じゃないから隣の人の内面なんてわからないし、匂いで判断したりする訳でもない。鼻に関してはそんなに利く方でもない。

じゃあなんだとすると、エンパス・HSPなりにその人の普段の行いや状況を察すんじゃないかと思う。

かなり前にこんな事があった。

その日も電車に乗ったら若くて清楚な女の子の隣の席が空いていて、迷う事なくそこに座った。

その時、急激にいやな気持ちになった。説明はつかないけれど、なんかいやなのだ。ただ、その時は隣の席の人からくらう、なんて認識をしていなかったし、その場を離れるという対処法もなかったのでその席に座り続けた。

するとだ。いやだなぁと思った次の瞬間、その若い女の子は求人誌を広げた。ちらっと見えたその求人の内容は、風俗店のものだった。バニラとか、高収入アルバイトのサイトがまだなかった時代だったんだろう。

「(えっ、この子が!?)」と思った次の瞬間、彼女はネイルを施した爪で歯をシーシーやり出した。

未だに覚えている程、かなりのショックを受けた。

人は見た目じゃわからない。でも、左隣に座るとなんとなく、わかる。

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