NHKの放送同時配信が始まりました。いわゆるサイマル放送です。今更？と思われる方も多いとおもいますが、私的には画期的なサービスです。そもそも生放送というのは何かと技術者にとって嫌なことを集大成しないと実現しないサービスです。当然そのような事情は利用者に分かるはずもなく、どこそこの配信と比べてどうこうだなどとすぐに比較されます。NHKがサイマルを始めるというのはいろいろな理由があると思うし、なにかとネットでは賑やかなNHK界隈なので当然陰謀論めいたことも噂されてるようですが、ここは1サービスとして見たときのNHKプラス(以下NHK+)を見ていきたいと思います。

NHK+ってそもそもなに？

　NHKが始めた放送同時配信サービスで、総合テレビとEテレを見ることができる。しかも7日間の見逃し機能までついている。ああ、これがタダ！将来的にはどうなるかわかんないけど、とりあえずNHK契約がある人は追加費用なし！なんて素晴らしい！でもそこはやはりNHK。登録せずに見ていると「ちゃんと見るには受信契約してもらわな困りまっせ」と表示される。ウラをかえせばこのメッセージが出てもいいならタダでみれるよっていう考え方もできる。いや、ダメだなそんなことしちゃ！

どうやって配信している？

　いろいろ気になることは多いですが、まずはこれですよね。本当はプレイヤーとかめっちゃ気になりますけど、まずはやっぱインフラですよ。まずはWebサーバーから。

plus.nhk.jp canonical name = plus.nhk.jp.edgekey.net.
plus.nhk.jp.edgekey.net canonical name = e5144.dsca.akamaiedge.net.
Name: e5144.dsca.akamaiedge.net
Address: 23.46.139.48

　普通にAkamaiでした。NHKのメインもAkamaiでキャッシュしているようですので、同じものにのっけてるのかな～という感じです。では、映像配信用のCDNも見てみます。困ったときのF12。ストリームのURLを正引きして見ると

live-cdn1-origin1.hsk.nhk.jp canonical name = nhk-edge00.kedge.iijcdn.jp.
Name: nhk-edge00.kedge.iijcdn.jp
Address: 202.232.224.19
Name: nhk-edge00.kedge.iijcdn.jp
Address: 202.232.224.43

　ちょっと意外でした。どうせAkamaiだろうなと思ってたんですが、IIJのCDNです。プレイヤーのclass名にhls-playerという文字があったので、多分HLSですね。NHKのニュースサイトのNHK NEWSWEBでのライブ配信はAkamaiのCDN使ってるようです。このあたりはなんか大人の事情でもあるんでしょうね。

　冷静に考えるとあくまで国内向けのサービスなので、AkamaiなんてつかわなくてもIIJのCDNのほうが何かと便利かなとも思いました。

　このあたりは放送技術とかにあっさり特集されそうですけどね。もうちょっとサービス使いながら気になったことを書いていきたいと思います。