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忍者龍剣伝ライブ@BitSummit 7 Spirits

BitSummit 7 Spiritsでのライブを終えて、早いものでもう一ヶ月経ちました。ステージでの演奏について知人に聞かれましたので、忘備録を兼ねて記しておきます。
(専門用語が出て来ますので、興味のない方には全く面白くない記事になりますが、ご了承ください)

まず今回のライブは私、山岸がシーケンスソフトを使ってメインのトラックを再生し、それに合わせて半井がキーボードを演奏するというスタイルを取りました。
シーケンスソフトはAbleton Live、オペレーション機材としてPUSH2を使用しました。
ライブの準備として、ファミコンの原曲をFxpansion Gaist2でバラバラにしてそれを再構成する形で、私が忍者龍剣伝1,2、半井が3の楽曲をリアレンジ。アレンジ的にはダンスフロアバージョンを目指しました。キックの音を作り込んでいたのですが、残念ながら当日の会場ではあまり効果なかったですね。ライブハウスでできたなら、もっとキックの音が前面に出ていたと思います。
さてアレンジ版のシーケンスをどうやって当日再生、演奏していたかというと、録音されたデータではなく、全てソフトシンセ、サンプラーによるリアルタイム再生の形をとりました。シーケンスの再生もリニア再生ではなく、臨機応変に曲の再生構成が変えられるようにデータを組んでいました。やはりライブなので、その場の雰囲気で変化させたかったのです。ですのでスタートボタンを押したら最後まで曲が流れるような構成にはなっていません。全曲、私がその場で進行をコントロールしていました。イントロのあとAパート、Bパート、サビ、エンディングどこに続けるか何回リピートするかは私の気分次第、半井は演奏でついてくるのに大変だったと思います。
(実際には1小節単位でシーケンスグループ組んである箇所もあったので、1小節でのリピートも可能、さらに言えば4分音符単位での再生が可能な部分もありました)
曲構成をフリーにし、さらに楽器パートごとにリアルタイムでエフェクトやソフトシンセのパラメーターを変化させて、ライブパフォーマンスとして成り立たせることを考えていたのです。
ただ実際のところ、あまり制御できていなかったですね。やはり経験が圧倒的に足りなかった。DJ経験が1回でもあれば違ったかなと思います。基本的に私はバンドマンでギタリストでしたので、いきなりの変身は無理がありました苦笑。次回はリアルタイムでサンプリングしてディレイかけたり、iZotopeのStutter Editでリアルタイム処理したりするぐらいまでスキル上げたいです。
ステージ進行も失敗してしまいました。Ableton Liveのデータ読み込みが遅くて、スタジオ練習でも微妙な間ができることはわかっていました。当初は1曲ごとにMC入れてデータ読み込みの時間稼ごうかと思ったくらいです。ですがまあギリギリ許容範囲かなと思ってそのままにしてしまいました。終了後ビデオを見返して、やはり対策するべきだったと気付かされました。ダンスバージョンを目指したのだったら曲をぶつぶつ切ってはいけなかった。せめてキックのリズムループだけでも流し続けるべきでした。
半井も「かなり反省点ある!」って言ってましたけど、私のボタン押し間違えと曲進行を伝えきれなかったことに起因しているものが多かったと思います。
あと予想外だったことはステージ照明。ステージ上の照明の色が変化して、PUSH2の操作に支障をきたすほどでした。PUSHという機材はPADボタンが光るのです。それで現在の演奏状態を把握、次のシーケンスへの進行をボタン制御するのです。それがステージ照明の影響で、どこが光っているのかわからなくなる時がありました。リハの時、ステージ照明はこのままで変えられないと聞いた時はちょっと焦りました。幸い手で照明を遮ることでなんとか演奏できましたが、事前に照明の確認怠ったのもミスでしたね。

と、こんな感じで反省点多しのライブだったにもかかわらず、終了後、とても良かったと感想言いにきてくれる方が多数おりました。30年前の曲を聴いてグッドパフォーマンスと言ってもらえたのは、本当に嬉しかったです。感謝いたします。

次回のライブは今回の経験を踏まえてできるので、もっと完成度を上げたものをお聴かせできると思います。豪華ゲスト(?)満載でお送りする予定です。今年は忍者龍剣伝30周年イヤーなので、絶対実現したいです!場所は東京。新田半井カジヤミュージックのtwitterをチェックしていてくださいね。ただ集客の面で若干の不安はあります。何しろ忍者龍剣伝の熱心なファンは外国の方がメインなのですよ。飛行機代払ってまでも観にきてもらえるぐらいのものにするように頑張らないといかんかな笑。

おまけ
「鮮烈のリュウ」の演奏ができなかったのは、当初私が演奏時間配分を失敗したからと思っていたのですが、録画映像を見ると最初に約束した時間内に収まっているのですよ。まだ約束の40分までは時間ありましたね。ちょっと悔しい。せっかく用意して練習繰り返していたのに!次は絶対やります。

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