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上の歯にワイヤーつけました・矯正初日


10月16日月曜日。
スッキリとした秋晴れの午前。
少し冷たい風に、金木犀の香りがのっている。

歯列矯正日記。

今日は、上の歯にワイヤーを装着する。


歯医者さんに着き、しばし待ち。

今日から全てが始まるのか。
3年後、自分がどんな歯と生きているのか、
まだ想像がつかない。

ひとつ言えることは、
この決断に責任があることだ。


どんな歯になるとしても、
責任を持たなければいけない。

そう書いたところで、
名前が呼ばれる。

通された席へ、横になる。


抜歯したところを確認していただき、
早速ブラケットとなるものをつけていく。


ブラケットとは、
歯の一つひとつにつける、金具みたいなものだ。

ブラケットがあることで、
ワイヤーをつけることができる。

ブラケットをつける手順は、

まず歯の表面をお掃除
次に消毒
専用の接着剤をつけて、
いよいよブラケット装置。


こんな流れだ(目をつぶっていたので絶対確実の保証はないです)。

なんだか押されたり、
接着剤の独特な匂いがしたり。

もうドキドキオブドキドキです。


ブラケットの装着が終わると、
一度起こされる。

お水でゆすいてください〜。

30分ぶりに閉じる口。


うぇぇえええぇぇぇえあああ。

なんですかこれは。

ブラケットの上に、
唇がのるではありませんかぁぁあぁ!


えっと、これを、2年間‥?


戸惑いを隠せないまま、もう一度倒されて、
最後にワイヤー装着。


ワイヤーをつけると、
全体的に締め付け感が‥。


おおおぉぉおおお!!
これが‥ワイヤー矯正‥。


私は正直、
「もう無理ですごめんなさい」と喉元まで出かかった。


なんですかこの不便なお口元は。

これを?
2年?
毎食これをお掃除?

もうすでに心が折れそうです。


ですが、
ですがね、
唯一の楽しみは、

それはもちろん、歯並びが綺麗になること。


そのために痛みに耐え、
そのために毎回の歯ブラシを頑張り、
そのために、毎月歯医者さんへ通う。



「未来の自分が感謝されることを
始めてみよう」


私は、今年の誕生日に
そう思いついた。


なんだろう、未来の自分が感謝することって。

すごく悩んでたどり着いたのが、
「歯列矯正」だったのだ。


ワイヤーがついた時点で心が折れそうだが、
2年後の自分のために、少し頑張るとしよう。


80歳の私が、おせんべいでも鳥軟骨でもステーキでも噛みちぎれるよう、
少しやったろう(綺麗な言葉を使うのも大切)。


お家で待っていてくれた家族に大感謝。

4歳の長男は、おしゃべりが止まらない。
寝る寸前までずっと、お話をしている。

一歳の次男は、今日初めてキックバイクに乗っていた。
もちろん足はつかないが、ダダ(主人)が押してくれる自転車にまたがって、風を楽しんでいるようだった。


歯列矯正をマイルストーンに、
これからの2年間をここに記録していく。

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