日没

挑戦する人の想いを、灯し続けるということ。

僕は今、挑戦する人を仲間集めの側面から応援するサービスをつくっています。

https://tomo-shibi.jp/

これまで登壇機会を頂いた際に、お話してきたこと。

なぜ"僕が"このサービスをつくるのか。どんな人に向けて、どんな人の顔を思い浮かべて、このサービスをつくっているのか。

改めてこの場で、少しお話をしたいと思います。


”想い”は、いつも静かに消えていくから。

こんなことをしたい、こんな社会にしたい。
そんな尊い”想い”が消えていく様は、いつもとてもゆっくりと、侵食されるかのようです。

ぼんやりと考えていたとか希望が、いつの間にか懐古録になっていたこと、あなたにはありませんか。
僕自身はありますし、周りでもそんな場面を幾度となく見てきました。

誰かの為になりたいんです。
たくさんの人を支える仕事がしたいんです。
こんな社会をつくっていきたいんです。」 

そんな大きな想いを抱えて入社したはずの会社。
日々の業務と残業に追われて、気づいたら毎日、家と会社を往復するだけの毎日に慣れていて。
週末の飲み会と、土日の寝溜めと夕方からの遊びが唯一の楽しみになって。
そして日曜日の夜になると、明日からの一週間を考えて膝を抱える。

必ずしも、悪いことだけだとは言いません。
少なくとも、経験もせずにそれを否定するだけの背伸びした子どもより、少しでも戦った人にはその分の経験があり、それが深みになるのだと思います。
人生において、無駄なことは一つとしてありませんから。
少なくとも僕は、そんな期間を経験したことを、誇りであり財産だと思っています。

でも、ふとした時に、どこかで思い出すんです。
俺が、私がやりたかったことって、なんだったけ。って。

その時、あなたは何歳になっているでしょうか。
想いを抱えたあの日から、何年、経っているのでしょうか。

時間は不可逆です。想いを持ったあの時には、もう戻れない

じゃあ、その”想い”を、その時に
”挑戦”という一歩に変える為には、何があればいいのでしょう。

僕はそれは、”共感””仲間”だと思うんです。


”仲間”と”共感”だけは、一人では機能できない。

挑戦をする為に、必要なものはたくさんあるかのように見えます。
例えば時間、資金、スキル、場所

でも、それって本当に必要でしょうか

時間なんて、お昼休みや夜、週末を使えばいくらでもある。
お金だって、生活するのに十分なだけのお金を、大抵の人は持っている。
(僕は一時期、パンの耳や蒸かし芋を食べて生きてましたが、至って健康でした)
スキルや場所は、今ではいくらでも借りることができる。

でも、何か思いついた時に、共感や意見をくれる仲間だけは、自分ではどうにもならないから。

「それいいじゃん」
「もっとこうしたらいいんじゃない?」
「一緒にやってみようよ」

そんな言葉をかけてくれる仲間だけは、確かに必要だと思うんです。

一人で全て出来てしまうスーパー超人もいると思います。僕も一時期はそうあろうと努力しました。やってできないことなんてないと、自分を擦り減らすことで全てをやろうとしたことがあります。

でも、やっぱりそこだけは一人じゃ無理なんです。
”機能”は努力でカバーできても、”共感”は自分一人分だけ

そんな”共感”と”仲間”を集めるしくみがあれば。
人はもっと、自由に挑戦できるようになるのではないかと僕は思います。


想いが思い出になる、その前に。

色んな人が、一度は持ったことのある”想い”。
そんな想いが、思い出になって、数年後の酒の肴になってしまう前に。

ふと思い付いたものや、そっと心で暖めていたものは、誰かに向けて、発信してほしい。

言霊というものがありますが、自分から発した言葉、そこに込めた想いには、不思議な力が宿ります。
きっとそれは、見る人や聞く人の心を動かし、共感を集めることができるものです。

伝えることで、人が動くなら。
”伝えて”そして”動かす”為のしくみがあればいい。

お金じゃなく、地位や名誉でもなく。
想いが伝わることで、人を動かす為のしくみがあってもいい

今までなかった、その”しくみ”をつくる為に、今僕は挑戦しています。


”一燈照隅、万燈照国”という言葉の示す先に。

僕はそんな”想い”を、小さな”灯火”のようなものであると考えます。

一つでは、小さな部屋の隅しか照らせないかも知れない。
自分にすら忘れられてしまうかも知れないし、ふと消えてしまうかも知れない。

でもいくつか集まり、灯し合うことで。
もしかしたら、国全体を照らす程の、大きな灯火になるかも知れない。
何処かの誰かの為になるような、優しい灯火になるかも知れない。

挑戦する人の、想いを灯し続けること

これが、僕らが今つくっている、tomoshibiというしくみの根幹です。


最後に。

これは、膝を抱えていた過去の僕に向けてつくっているしくみであり、当時の僕が何もできなかった、あの人達に向けて、今これをつくっています。

このしくみを”プロジェクトチーミングプラットフォーム”と呼んでいます。”ヒト版クラウドファンディング”と表現することもあります。

しくみも表現も、とても簡単なものです。
これだけサービスのライフサイクルが早いこの時代、これから先、たくさんの類似サービスが出てくると思います。

でも、どんなに表面を真似されたとしても、僕が挑戦する理由だけは、僕の中にしかないものです。

一時のバズを得ることに興味はありません。一発当ててやろうとも思っていません。もっと言うなら、元来根暗な僕は発信することも元々は苦手です。

ただ、確かにこれを必要としている人たちに、そして過去の僕の様な人に、しっかりと届くしくみを作って行きたいと思っています。

これからまだまだ、僕は挑戦し続けて、発信し続けます。

少しでもご共感頂けた方は、ぜひ一度、覗いてみて下さい。

そして気になるプロジェクトを見かけたら、「それいいね!」と伝えてあげてください。それだけで、その人の灯火は少し大きくなるかも知れません。

またもしよければ、こちらにもスキとシェアを頂けたら、とても嬉しいです。

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