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24卒生に多発した「内定ブルー」フォローのポイント

このnoteは、2023年5月24日にカケハシスカイソリューションズのメールマガジンで配信されたコラムをもとに作成しています。
コラムは、ヒューマンリレーション部 マネジャーの石川が執筆しました。

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採用成功を実現するには、内定辞退への対策が避けては通れません。2023年卒向けの内定辞退に関する調査結果では、「4人に3人が内定辞退の経験がある」というデータもあり※、また、近年、内定承諾後の辞退も増えていると感じます。私が2024年卒の学生と直接話した体験から、本年度の内定者フォローで重要と思われるポイントを考えていきたいと思います。
※参考:『23・24卒生対象 内定承諾・辞退の決定要因調査』2023年1月実施 株式会社インタツアー

弊社では、4次・最終選考の前に、選考とは関係のないリクルーター面談を設けています。3次面接官が選考内やアンケート内容で学生の志向性や相性を見極め、親和性の高い現場社員1名をリクルーターとして指名。リクルーターは面談や電話で基本的には惹きつけをし、4次・最終選考に合格するためのサポートや不安払拭に努めます。

私も数名の学生のリクルーターを担当していますが、その中の1名が内定を承諾したため、先日内定祝いランチと称し、他の社員も誘って内定者1名・社員3名という構成でランチに行ってきました。結果、まさにその内定者は「カケハシに決めていいのだろうか?」と不安になる「内定ブルー」に陥っており、結果的に放置せずこのタイミングで会う機会を設けて大正解だったのです。

その内定者の場合は、インターンシップから内定までの接触数はかなり多く、3月の後半に内定を通知し承諾済み。ただ弊社の内定者が全員出揃うのはもう少し後で、6・7月まで公式な内定者フォローイベントは実施しないため、つなぎ止めの意味も含め4月中旬にランチを設定しました。

内定を伝える電話の際に「最近ニュースで退職金がない会社があると知りカルチャーショックだった」と弊社の退職金についての質問があったため、私よりもキャリアが長く家庭を持つ先輩社員もランチに同席。これが正解でした。ランチでも案の定将来や経済面の不安などが出てきましたが、すべて実例や根拠のある話で答えることができたのです。その後も相談のメールが届くなど、何か不安なことがあったらすぐに連絡がもらえる関係性を構築できています。

内定や選考を辞退した経験がある学生に聞いた前述の調査によると、辞退のタイミングは「内定後」が32.1%と最多です。志望度を上げ切れておらず、そもそも他社が第一志望でそちらに合格したという理由での辞退は、内定を出すターゲットの選定など別の問題ですが、貴社が第一志望群の中に入っていたにも関わらず起きた辞退は防ぐべき事象です。そのためには以下の3つがポイントと考えます。

1.内定者フォローができる体制づくり
2.「内定ブルー」の不安をいち早く察知し払拭する
3.単純接触効果と惹きつけのためのコンテンツ

採用担当者の方々はこれから2025年度採用の準備やインターンシップとも重なる時期。まずは人事以外も内定者フォローに携わる社内体制を作るべきです。多くの学生は内定を得た後「この会社でいいのか?自分が活躍できるのか?」と悩むので、内定後も放置せず学生の心境の変化に寄り添えるように、適したタイミングで適した人と会わせられる体制構築を目指しましょう。しかし、面談や懇親会だけでは長期化した採用市況下において内定者と会う口実もネタ切れになってきます。内定者を集めておこなう効果的な惹きつけのためのコンテンツ内容も重要です。

売り手市場が再加速する中、母集団形成や選考内容ももちろん大切ですが、内定者フォローこそきめ細やかさが物を言います。弊社では学生への伝え方や惹きつけ力を高めるリクルーター研修や内定者フォローのイベントを含む採用コンテンツが月額55,000円でご利用いただける採用コンテンツのシェアリングサービスもご提供しています。忙しい人事の皆さまのお力になれるものを揃えていますので、「内定辞退ブルー」になっている方はぜひお気軽に営業担当にご相談ください。

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