【お仕事・びじねす】問題を解決する技法
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おはようございます。
毎週水曜日は【お仕事・びじねすマガジン】の掲載記事の投稿です。
仕事には悩みや問題がつきものですよね。
仕事に限らず私生活も同じかも知れません。
私たちは常に何らかの問題だったり、ストレスを抱えながら毎日を過ごしていると思います。
そこには問題を解決することが必ずつきまとうものです。
誰もが目の前にある問題をどうすれば解決できるのかな?と考え続けているのかも知れません。それについて、日頃から思っていることを少しまとめてみたいと思います。
対処療法と根本治療
例えば子供が風邪をひいてしまったら
学校を休ませる
病院に連れて行く
薬を飲ませる
温かくして寝かせる
頭を冷やす
栄養のあるものを食べさせる
水分をたくさん取らせる
やることはそんなに変わらないと思いますが、これは『対処療法』ですね。
そもそもですが、なぜ風邪をひいてしまったのか?
うがい手洗いをしなかった
夜遅くまでゲームをしてて寝不足になり免疫が落ちた
ご飯を三食きちんと食べずにお菓子ばかり食べていたので栄養が足りず免疫も落ちた
お風呂に入って身体をちゃんと拭かなかった。または髪を乾かすのが足りなかった
部屋を掃除してなくて不衛生でホコリが蔓延していた
などなど
原因は多数考えられます
⇒ 体や健康に良くない何かが影響している
そもそも、風邪をひきにくい体質や環境を整えておくことで、ひょっとしたら風邪なんてひかないのかも知れません。
根本的な原因を作らないようにしておくこと、根本的な原因を排除してゆくことは、『根本的な治療』でもあり『予防』とも言えるかもですね。
なぜ○○がなくならないか
何らかの問題やトラブルには必ず原因があります。
何度も同じ過ちを繰り返すのは良くないことですが、その間違いのもとにある原因を排除しない限り、同じミスは連続するもの。
個人の能力不足のような問題もあれば、仕組みに欠陥があるとか、チーム全体で長年深刻な問題を内包しているケースもあったりします。
これはどの文献にもありませんし、体系的に整理された知識のようなものではありません。いたって個人的な経験に基づく考え方の一つですが…
複数ある小さな問題点が積み重なって大きな問題になる。
誰が聞いても
『それ困ってるよね。でも中々治らないよね』
そのような問題は、解決するのに途方もない労力とコスト、時間が必要になることが多いです。
管理職の人の殆どは、職場内での人間関係にはじまり、仕事の進め方や成果のとりまとめ、終わった後の評価など、全ての面において『どこにどんな問題があったのか、その原因は何か、どうすればもっと効率よく成果を上げられるか』と言った点に焦点をあてながら、日々考えを巡らせつつ仕事を進め続けていると思います。
現場で頑張っている人たちは、目の前で色々なことが起こるので、その事象ひとつひとつの中に、目に見える形の問題点があり、どうすれば改善できるかという『答えの一つ』を誰もが持っています。
事件は会議室ではなく現場で起こっている。
昔の映画のセリフですが、私はこれが好きですし、今も信条の一つにしています。どんなに組織で役職が上がろうと、現場の人たちが直面している状況をつぶさに観察し、その意見に耳を傾けなければ健全な組織運営にはつながらないと思っているからです。
なぜ○○がなくならないのか。
某有名企業の問題解決技法に「なぜを5回繰り返せ」と言うのがありますが、ある意味、的を得ていると思います。問題の本質にたどり着くための手法としてたいへん理にかなっています。
ただ、ここで注意しなければならないことがあります。
問題解決の対象が工業製品の場合はそれで良いかと思うのですが、会社や組織など、大きな構成要素に「人」と言うものがある場合です。
人の中にある問題は簡単に因数分解することが難しいからです。5回なぜを繰り返しただけでは問題の本質にたどり着けないこともあり、問題の深層にたどり着くにはとても深い分析が必要な場合も少なくありません。
問題の分析手法
ごく簡単に言いますと…
○顕在化(目に見える)問題は何が原因で起こっているのか
○その原因はどうすれば解決できるのか
○解決できないとすれば、その問題の原因は何か
○その原因を作っているものは何か
(更なる問題点の発見)
これを本質にたどり着くまで繰り返します。
本質にたどり着いたら、
○その問題を解決できる方法はいくつあるのか
○具体的な解決方法の区分は
(予算、人、時間、仕組み(法や規則))
○解決方法をあてた時に新しく発生する問題はどんなことが予想されるか
おおむね、こんな流れで分析はされるはずでしょう。
そこで、実現の可能性があるものはビジネスチャンスになったりもします。
(誰もが必要とするヒット商品になるなど)
問題解決方法を探し当てるのは中々難しいようで、実はそうでもありません。問題の本質にたどり着けば良いので…
○理想的な状態(問題が無い状態)とはどんな状態か
○今現在、理想的な状態になっていないのは何が影響しているのか
この二つを見極めるだけです。
…と、言ってしまえば簡単なのですが。
ただ、解決策を思いついた時、原点に立ち返って、その方法を使えば問題は解決できるのか?と言った評価をしてみれば、おのずと答えは出てきます。
どんな業種や業界でも、つまるところ仕事の本質は【問題や原因】を探し当てることなのかも知れませんね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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