中学生団員30 (団員)

気づくともう30回も中学時代を思い返していた。

「30過ぎると焦るわよね~」と言うOLの気持ちはまだ俺にはわからないが、30回過ぎるとこんなものをこんなにも書き連ねていたことに対する自分のしつこさの気持ち悪さに俺は引いている。




さておき2年生になって(平然と続ける鋼のメンタル極右コピペ作家a.k.a.団員)、クラス替えもして、近くの席になったN君と友達になった。




そもそもN君はバリバリ社交的で、こっちからどうするとかもなくガンガン話しかけてきてくれて、それで半自動的に友達になった。


N君もまた、勉強ができて運動もできて明るく優しいという人類の鑑そのものであった。



さらにN君は、当事の俺にとって救世主のような存在であった。


というのも。



あるとき、N君は雑談の中でさりげなくこう言った。



「そういえばライブドアのあいつ逮捕されたよね。なんていったっけ?ドラえもんだっけ?」



そのあまりにストレートなボケに、俺は、超笑った。


文字にしてみるとそんなに面白くないかもしれないが、N君の言い方とか間とかが絶妙で、そんなボケ方があったのかと俺は感動したくらいであった。


ちなみにY君の「アルミ缶の上にないミカン。」は文字でも実際の言い方も完全にドブつまらなかった。



で、

つまらない人間しかいないと思っていたこの学校に、こんな面白い人がいるとは!

と俺はN君を崇拝し、N君もフレンドリーな人だから、俺とN君は登下校中に肩を組んで歩いたり走ったりとか青春ぽい友情を育んだ、時期もあった。



しかし、N君は、フレンドリーな人間であるがゆえに、なるべく多くの友達を作りたいようで、いわゆるクラスの一軍メンバーみたいなグループに属そうと試みるようになった。


そして、一軍メンバーにはすでに「オレ、オモロイ、センスノカタマリ、ポストマツモトヒトシ、」みたいなポジションの人間がおり、N君はそこのグループに入るため、自分からボケるのをやめ、イジラれキャラに徹するようになった。

明らかにレベルが数十段下のボケに対してスタッフ笑いをし、つまらない奴につまらなくイジラれると大きめのリアクションをとってグループにとりいるようになった。



もちろんN君は優しいので俺とも変わらず仲良くしてくれて、優しすぎてそのグループに俺も入れようとしてくれたのだが、俺はもう1年生の時点で作り笑いをする顔面の筋肉が壊死していたので、丁重にお断りした。



どうしてだろう。

共学校なら女子にモテやすくなるメリットがあるから一軍グループに入りたくなる気持ちもわかるのだが、男子校でわざわざ作り笑いをしてまで一軍グループに入るメリットなどあるのだろうか。人間の本能のようなものなのだろうか。



そんなことを思いながら、俺はダークサイドに堕ちたN君を遠くから見つめていた。 


3年生に続く

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