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#読書感想 「敷金・職質・保証人ー知らないあなたがはめられる 自衛のための「法律リテラシー」を備えよ

この本は
著者 烏賀陽弘道氏が書いた本です。
うがや ひろみち氏は京都府京都市出身。
京都大学経済学部卒業後、1991年に朝日新聞に入社し、週刊誌AERAの編集部を経て2001年に独立。17年の朝日新聞社勤務を経てフリーのジャーナリストとして活動中。

私費留学、軍事学修士(コロンビア大学1994年)。
19冊の著書、NOTEアプリで震災直後から福島取材を継続的に取材している唯一のジャーナリスト。
新聞記者、雑誌記者、著者として32年間、アナログからデジタルへの移り変わりの時代のなかで活動されている日本外国特派員協会名誉会員。
自らもベーシストでありミュージシャン。音楽評論家。
話し方は関西弁のおっちゃんを地で行くが、ユーモアを交えた心ある骨太な理論は一級品である。で、あるがゆえにTV、新聞は触れない人。


引用
「「 私は一生法律のお世話になることはないだろう。まして警察や裁判所に関わる事など、ありえない」
そう思って生活しているあなたのために書いています。」

引用終わり

そう今回の本を読んでほしい人は、善良な一般市民の皆さんです。

この本を読んだ後、私は国会議事堂の前で自撮りをしました。
事前投票を済ませてから訪れた東京で、選挙日に国会を一目見ておこうと思ったからです。

そして、Facebookに自撮りした写真と「職務質問されにくいであろう恰好できました。」コメントと共に書き込みました。
私の姿は、ネクタイ、ワイシャツの姿でした。

予想はしていましたが、
Facebookにはイイネと混じって3つのスマイルマークでした。

当たり前の事なんですが、誰も我が身に降りかかる落とし穴の存在を知っていないからです。まさか、職務質問されないであろう。そう思っていますよね。

ところが、この本を読んで、剃刀の刃で皮膚を撫でられる気がしました。

この本は、真っ当な生活を営みながら地雷原(法律の落とし穴)に気付かずに生きている人のための本です。


引用
「職質」はある日、突然やって来る

 私たち一般市民は、警察がどんな風体や挙動の人を疑うのか知りません。
「刃渡り6センチを超える刃物は違法」
というような細かい法律知識を知りません。
職務質問されたら、どこまでが強制でどこからが任意なのか、どこからは意志に反して従わなくてよいか、
というポイントを知りません。

引用終わり

本文中には趣味と仕事を兼ねて秋葉原へ買い物に出かけた男性の話が出てきます。捕まってしまいました。調書にサインと印を押して、犯罪者です。

他人事ですよね?
では、あなたが包丁を買って帰る途中に、職務質問されたらどうします?
 たまたま知人宅のパーティーに持っていくワインオープナーを持っていたら。
 クーラーボックスに入れていたアイスピック。
魚釣り用のナイフ。などなど、どこが線引きかわかりますか?

知らないことは世の中に山ほど、八百万ほどありますが、
「無知は罪」の意識が無いと、我々は簡単に利用されてしまいます。

本の最後に烏賀陽氏は
引用
「私は、報道記者の責務とは、こうした「自衛のための知」を市民に手渡すことだと考えています。
どうか本書が、みなさんの生活が無事である一助になりますように。」

引用終わり

と締めくくっています。

微笑のような素人の文章で、いくらこの本の書いてあることを紹介しても
その信憑性には疑いを持たれても仕方ありません。
しかし、 ジャーナリストとして 報道写真家として 会社を辞めてフリーランスになって
安定しない生活を選んでいても、こうして市民に 知識を与えてくれる その著者烏賀陽弘道氏の本は
ぜひ一読されることをお勧めします。

そして知ることによって、あなた自身が落とし穴に落ちないように
友に良い世界を作っていければと嬉しいです。

烏賀陽弘道氏のNOTEはこちらです。
https://note.mu/ugaya

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