残価設定ローン

車が3回目の車検ということで、次の車のことはなるべく考えないようにしてきたものの、考えないわけにもいかなくなってきている。ここ最近の、と頭につけるまでもなく、国産車なら10年間程度はほぼほぼ問題なく乗り続けることができる。でも丁度10年くらいになるとあちこちガタが出始めるのも確か。ウチの車の場合、助手席側のエアコンが効かなくなってきた。

でもまあ先立つモノが必要ってことで、とりあえずは車検受けて9年目を目指すことにしている。幸いエアコンの修理もディーラーで見積もってもらったところ2万円程度で済みそうという回答をもらっている。心配なのは新車時から交換していないバッテリー。ハイブリッドでもないのに前後に2コ搭載していて、マトモに2コ買うと5万は下らない。今回も無事であることを祈るのみ。最悪、交換って言われたら交換するしかないけど。

ディーラー営業の仕事は車を売ることなので、足を踏み入れると当然ながら営業を受けることになる。今のセダンがかなり気に入っているという建前で懐事情を濁しつつも断る。勧めてくるのは、100%電気自動車、少し高級っぽいコンパクトカー、といったところ。そのメーカーのセダンは今乗っている車種が唯一の車種となっており、モデルチェンジもしていない。同じ車種に買い替えるのもなんだし(実際には高すぎて買えない)。

お金がないというと、ディーラーは残価設定ローンを勧めてくる。というかディーラーって現金払いを忌み嫌うところがある。単に嫌っているというよりは、一切うまみが無いことを避けたいってだけだと思うが。で この残価設定ローン、果たして得なのかと常々気になっていたので計算してみた。

詳細な金額は書かないが、結局は金利とローン終了後の下取り価格次第。
仮にミニバンで計算してみたら、総額500万円弱に対して、5年後でも250万円程度の残価設定となっている。一方、セダンだと600万円程度の車種でも5年後の残価設定は150万円程度。

ということで人気車種かどうかでお得度が随分と異なってくる。コンパクトカーだと100万円前後とかになるけど、5年乗ったコンパクトカーを100万円で買い取ってくれるトコなんて無いと思うのでその分若干得にはなりそう。

ローンの金利は4.9%前後が相場なのかな。自分の場合は投資信託の運用益が年8%程度なので、現金で払うよりローン組んだ方が得。でも今の車は現金一括で買っているのでローンは無い。残価設定とはいえ積立枠の他に定額の支出が単純に追加になる。頭金無しでも組めるが、月々の支払額が生活レベルを超えるので、結局は頭金を準備することになる。

積立を崩すと運用益も当然減るわけで、積立を継続し、その分を取り返しつつローンを支払うとなると、結果としてはあまり得はない。というか、車一台、利用期間分の支払いが単純にマイナスになるだけ。その金額差が、前述のミニバンで例えると、残価設定だと50万程度は支払いが少なくて済む、程度の差だった。

残価設定ローンも100%買取価格保証があるかといえば、実は違ったりもするので気をつけないといけない。当然、事故車にしたりするとその分下がった査定額が最終回に追加になるというか買取額から引かれるイメージ。そういうのをイチイチ気にしながら5年間も乗り続ける気には正直ならないかな。

金利分や査定額分がわずかに浮くとはいえ、ローンで車買うってのは考えものだなっていう結論となった。

それこそ投資信託の運用益だけで買えるくらい貯まった時にでも考えよう。

その実、我が家は駅まで徒歩4分、カーシェアまで歩いて3分なので、そもそもマイカーが急に無くなっても困ることはない。ゆっくり考えよう。


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