ローカルの店舗運営を1年やってみた感想

WORKMILLさんの「やってこ!シンカイ」インタビュー記事が公開されました。

改めて読んだら、自分なりに腹落ちできる言語化ができてきてるなーと。ジモコロやBAMPで取材し続けた経験が生きてきてるぞこれは…!

自社メディアとしての割り切った環境の中で、全国&地元の人たちと同じ目線を持つための場所作りが肝です。生き方と働き方を「拡張」できることが、あえて無理しながらでもお店をやる理由になっています。今も自分の好きな調味料を各地交渉して仕入れたり、アパレルや郷土玩具など、接点持ちたいジャンルの商品の買取トレーニング実施中です。仕入れてこっ!

以下、記事本編からのダイジェスト版です(抜粋)

自社メディアとしての「ローカルなお店」の価値

WORK MILL:ローカルにお店という場所を持つことに対して、現状どんなメリットを感じられていますか。

徳谷:まず、ローカルに限った話ではないんですけど、お店の経営を経験することでいろんな人と共通言語を持てるようになって、より深いコミュニケーションが取れるようになりました。相手と同じ土俵に立つことで初めて生まれる会話もあって、人間関係や仕事の幅は確実に広がりましたね。

また、僕自身が「ローカル×編集」という文脈を仕事の主戦場としているので、シンカイでの試行錯誤はそのまま本業にも生かせています。編集という行為を拡張して、ここでやっていることは「リアルな場の編集」と捉えているので、シンカイは僕にとって自社メディアに近い存在なんです。

ぶっちゃげると、シンカイは開店からずっと赤字です(笑)。ただ、たとえば月10万円の赤字だったとしても、それを広告費として考えたら、「赤字でも続けることで生まれる価値はある」とも言えます。

「お店」というリアルな場が持つ引力と拡張性

徳谷:ちょっと重ための話をしちゃいましたけど、僕は単純に長野が好きで、皆にも来てほしくて。シンカイは、僕の友人たちが長野に来るきっかけになってくれたらいいなと。最初はクラウドファンディングで旗を振るために「お店2.0」みたいな構想を前面に押し出したりもしましたが、ここを続けてる根っこのモチベーションは、そういうトコにあるんやと思います。

この店をハブにして、さらに面白いところへ連れていきたいんですよね。たとえば、店に「田植え、5,000円」って書いた体験カードみたいなのを置いとく。それを買うと車が来て、そのまま近くの農家さんの家に行って田植え体験ができて、秋になったら5kgのお米が送られてくる、とか。ほかにも革職人さんとか、新しいワインづくりをやろうとしてる人とか、周りに面白いことをやってる知り合いがたくさんいて、そういうのも全部シンカイに巻き込んでいきたくて。

お店をやることで広がるつながりがあって、そのつながりをお店に生かしていく。「拡張」という言葉をキーワードに置くと、リアルなお店はすごい引力を発揮するんやなと実感しています。

WORK MILL:ECビジネスがどんどん一般化していく中で、これからの「お店」の概念も大きく変化していきそうですね。「お店=リアルに場を持つこと」という前提がなくなってきたからこそ、「リアルに場を持つこと」の意味が一層際立ってくるのかもしれません。

徳谷:そうですね。100%本業で店舗経営している人には少し失礼な表現になってしまうかもしれませんが、ローカルでお店を持つことは、めちゃくちゃ文化的で良質な「大人の遊び」やと思います。

空き家活用の文脈に乗れば、地域社会にも貢献できる。DIYの楽しみもあるし、ローカルだと周りの先輩たちが助けてくれて、その中で生涯付き合っていけるような仲間ができたりして。そういうのひっくるめて、リアルな場を持つことは「豊かに生きること」につながってくるようにも感じます。

もしかすると「ローカルに店を持つ」という行為は、現状の働き方や生き方を大きく拡張する上で、一番手っ取り早い手段なのかもしれません。どんな商売をするかにもよりますけど、しっかり場所を探して小さく始めようと思えば、固定費もおそらく10万円以下に抑えられますしね。

「コミュニティ」なんてものは、意図的につくれない?

徳谷:新宿ゴールデン街でお店をやっている友人が言っていてハッとしたんです。たとえば「地域コミュニティ」なんて言葉がありますけど、それって誰かが「つくるぞ!」って意気込んで生み出したものじゃないですよね。昔はお隣さん同士、協力し合った方が暮らしやすかったから、むしろ協力しないと生きていけないような背景があったから、必然としてご近所付き合いが生まれていたんだなぁと。

頑張って場づくりをすれば、一時的なコミュニティはつくれると思います。ただそれも、人が極端に集中してる都会…もっと言えば、東京だからこそ可能な話だったりする。そして、誰かが頑張り続けないと維持できない。そんなコミュニティ、めちゃくちゃしんどいですよね。

だから、「コミュニティづくりがんばろう!」みたいな意識は、あんまり持たないようにしていて。この地にあるお店として、顧客であるご近所さんのニーズに寄り添っていったら、ここに集まる人たちとのコミュニケーションが増えていって、いつか自然発生的にできるんちゃうかなと。そういうプロセスでできて、初めて意味のあるというか、機能するコミュニティになるような気がします。

さいごに

9月7日(土)に僕ががっつり企画編集した「やってこ!五穀豊穣マーケット」をやる予定なので、皆さん予定空けといてください。前夜祭飲みもやるし、マーケットの後は鶴と亀・小林くんの地元・飯山の祭りに参加して、小林くんの獅子舞も体験できるし、さらに翌日はLAMPの「THE SAUNA」にも連れ回したい。 

あと、マーケットに出店したい人がいたら連絡ください。


●インタビュー記事をフル読みたい人はこちら


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1982年生まれ。全国47都道府県のローカル領域を編集している株式会社Huuuuの代表取締役。「ジモコロ」編集長、「Gyoppy!」監修、「Dooo」司会とかやってます。わからないことに編集で立ち向かうぞ!

生きる!!
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徳谷柿次郎 | Huuuu Inc.

編集者/Huuuu inc.代表取締役 ジモコロ編集長として全国47都道府県行脚して編集しています。ヒップホップ、民俗学、郷土玩具に熱心で「やってこ!」の概念を提唱中。Gyoppy!、Dooo、やってこ!シンカイ、ソトコト連載も頑張ってる。

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