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型の考察 書道

今回書いたのは「叫」という文字。Shoutという雑誌の創刊イメトレが純喫茶キツ店長の頭の中で進行中で、来年には対岸の火事が自分事になりそうな確信が芽生えて来たため、一筆啓上してみました。
お手本通りの文字はこちら。

鉾のような造りに、叫ぶ人の心が現れているような。

これで完成かな〜と思ったのに、手が止められない。動きに任せていたら、口が丸になってしまった。
鯉の口。
池にいる大量の鯉に餌をあげると、水面に丸い口がボコボコと湧く。ロックのライブも同じだよなぁ。リアルな餌が欲しい訳じゃないけど、何かを求めてライブに行く。叫ぶ。
こういう口は丸くなくちゃね。と1人納得。

そして私のロック魂を筆に乗せてみたら、筆の持ち方が変わってしまった。遊びのある握りがツッパるように固くなり、はね上げた筆を一直線に振り下ろすと、ガクガクと音がするように筆がしなった。

うわあ。なんだこの字は💦

息子に見せたら、「叶うっていう字に見える」とのこと。ふーむ、確かにそう見えるね。で、この文字が1番良い、と息子に言われて採用した。

あとから振り返って感じるのは、叫びは祈りに通ずる、ということだ。肉体から湧き出る強い思いが、口を通して勝手に迸りでるのが、叫んでる状態なんでしょう。それは、無意識に自分が叶えたいと願うことと直結してるんじゃないだろうか。だとしたら、それは自分や世界への祈りそのものだと思いました。

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