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23gの激震! Tubolito実走インプレ 季節のFワードを添えて




昔ある人が言いました。

「いずれディスクロードが標準となる時代が来る」

多くの人は鼻で笑いましたし

実際、私もそうなるとは思っていませんでした。


but , its fact.
ですが、それは『現実』です。



また別の誰かが言いました。

「いずれチューブレスタイヤが標準となる時代が来る」

多くの人はそう思っていたはずです。

事実、キシリウムUSTの発表を見て私はそう思いました。


but , its future.
しかし、これが『未来』です。


という訳で買っちゃいましたtubolito

ちなみにdiscリム兼用の方じゃなくてシートスペック23gのS-Tubo、通常のお店で取扱がない&ちょっとお高いのが難点だけど、15g軽くなるのはそれを差し引いても大きなメリット、やっぱり軽さは正義です。

まあ細かい話は既に某つむり氏が書いてるので割愛、多分こっち見たほうが早いよ。写真もキレイだし……


なので前置きはこのぐらいにして、早速使用感の話に移っていきたいと思います。


・装着


これは少し注意が必要かもしれないので、項を割いてちょっと話したいと思う。

というのもこのtubolito、つける時めっちゃビードに噛みやすい。

(そして二回目以降の装着はめっちゃねじれやすい。ねじれた状態で5.0Bar入れてしまった時は「終わった\(^o^)/」って思ったけど、即直したらちゃんと空気入るし普通に乗れるのすごい。あと4000km乗ったら交換する)

付け方としては、つむりんがやってるみたいにちょい膨らませながら、大体パナのR-airと同じ感覚で扱ったら問題ないとは思うけど、空気を入れる時に少し注意が必要。

具体的に言うと1~3Barはゆっくり入れたほうが良い。

シュッシュッシュッぐらいの勢いでいれると多分そこそこの確率でパンクする。

シュウ、シュウ、シュウぐらいの感じで入れると、ビードが多少噛んでても滑って正常な位置に来るのでベネ。間違ってもチューブレス用のブースターとか使ってはいけない。



・第一印象


私は空気圧を決める時、ゲージを見ずにタイヤを押した反発力で気圧を決めるのだけども、今回は少し低めの4.5Bar(後にリアだけ5.0Barに)

何回か違う値を試したけど結局いつもより1.0Bar低い値に落ち着いた。

やはり軽量ブチルやラテックスとは別物と考えたほうが良さげ、QUARQ TYREWIZでどういう結果が出るのかもそのうち試してみたい。


まあ他の諸兄が言ってる様にTubolito特有の硬さみたいな物は感じる。
結局、なんやかんや言ってもブチルは完成された製品なんだなぁと思ったけど、

そんな些細な欠点は、たった10mでどうでもよくなってしまったw


一言で言うならジェネリックチューブラー

なんと言っても漕ぎ出しが本当に軽い。

まあリム重量が前後で200gも変わればそうなるのは当然なのだけれど、それにしてもこの感覚はかなり感動的

Tubolito特有の硬さも1km走ったあたりで完全に気にならなくなった。Discリム兼用だとまた違う感想になってくると思うけど、S-Tuboだと全く気にならず、これは自分史上最もコスパの良い買い物かもしれない。

え?まだ軽量ブチルで消耗してる人なんて居るんですか?


・登り


これはもうすごいを通り越してチートです。

ブチル使用時
「8%の登攀なんて私無理です。絶対登りませんからね!」

Tubolito使用時
「ロードバイクの重量は装備込みでも約8kg、椅子に座る事で足が疲れる人間などいないでしょ?(CV‎: ‎大和田仁美)」

「俺が、俺達が、(真波)サンガクだ!(CV: 宮野真守)」

みたいな感じ、というのは冗談だとしても登りは本当2クラスぐらい上の走りが実現できる。パンターニごっこも余裕です。

イーブンな比較では無いのでアレですが、リムのSタマに乗る理由が完全に無くなりましたね。ディスクロードの時代は今日から始まります。


まあ、とは言っても32tが欲しいのは相変わらずな感じ。やはりゆるぽたメインだと、ギア比1.1未満は1枚あった方が色々便利


・快適性


まあこれは気圧下げたから当然なのだけれど、S-tuboの導入で更に良くなった。レーパン要らないとまでは行かないけど無限に走れますね。

あまりにも快適すぎたので結局リアは0.5気圧上げてしまった。そのおかげで登りは更に楽ちんに、やはりこれは良いものです。



・細かい点

これは重箱の隅を突くような話なのだけれど、たまにバルブコアの噛合が浅くそこから空気が漏れる個体がある。

対策としては配管用のシールテープ、頭から見て時計回りに軽く巻いてやれば万事OK

ただし空気が漏れてる割にはコアが外れにくく、プライヤーの用意が必要、ここははちょっと改善して欲しい。


あと付属の黒いOリングはバルブの固定用ではなく雨水の侵入対策なんだとか、まあ1gあるかないかの重量だけど究極の軽さを求める人は外しても問題はないっぽい。私はお守り感覚で付けたままにしてる。



・まとめ


リムブレーキとチューブレス(TLR)の時代は完全に終わりです。

少なくとも私はもう戻れないし、全然戻ろうとも思わない。


まあとは言いつつも、よくよく考えると性能的にはUSTとそんなに大差無いので、お金があるなら安心を買うという意味でもキシリウム買ったほうが良いよなぁという感じ。

ただどんなホイールでもチューブレス並の性能というのは大きなメリット、正味ニップルホールが空いてるリムなら、TLRでもTubolito運用のほうが良いかもしれない。


とまれ結局は好みの問題だ。
Tubolitoも細かい欠点は幾つかあるし、チューブレスにしてもそれは同じ。

結局はメンテナンス性を取るか信頼性を取るかの違いなので、用途と目的に合った方で良いと思う。

諦めろ、私達は永遠に悩み続けるしか無い。


ただ現状、確実に言える事が一つある。

全てのTLRリムからニップルホールが根絶されるその日まで、きっと私はTubolitoを選ぶだろう。



This is my favorite.
これは私のお気に入りです。

記事の内容に一部、不適切な表現があったことを深くお詫び申し上げ、今後の再発に努めます