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淡路島徒歩一周旅4日目。

夜に一度目が覚めると、満点の星空が見えた。ちょうど仰向けで寝ていたので、目を開けた瞬間に星空が広がっていて驚いた。

何度か起きながらではあったが体も休まり、準備をして出発。今日は30kmを歩く予定だ。

少し歩くと絶景が待っていた。
山の奥には風車があり、さらにその奥に薄く紫がかった雲があってとても綺麗だった。
しばらく綺麗な景色を楽しみながら歩く。


1時間歩き、休憩。今日も時間に余裕はあるが、 2人ともかなり疲労が溜まっており、ペースは落ちている。休憩を入れながら少しずつ歩いていくしかないな。

あと、50kmだ。いよいよ終わりも見えてきたが、まだ道のりは長い。

慶野松原という場所に到着。
近くのローソンで朝ご飯を買い、海辺で食べた。
しっかりと弁当を食べて1時間ほど休憩。そのおかげでかなり体力も復活した。友人も元気になったみたいで、休憩はやっぱり凄いと話題になった。


11時半頃、ファミリーマートにて休憩。山を少し上った後でかなり疲れていた。昨日は1時間に1回のペースで休憩を入れていたが、今日は30分に一度休憩を入れないと体がもたない。

アイスを買った。美味すぎるな。
ファミリーマートで好きだったアイスが値上げしていたようで、それよりも安いこの商品を手に取ってみたのだが、かなり美味しかった。新しく好きな商品を発見できた。

西濱大明神という場所の近くで足を海につけられそうなところがあったので、足を冷やしながら少し休憩。


神社にトイレがあると書いてあったので探していると、通りがかったおじさんにトイレはもう閉鎖してしまったと教えてもらった。マナーの悪い人が多く、使えなくなったらしい。その流れで、どこから来たのかや今日はどこまで行くのかを聞かれたので、岩屋港から歩いて一周しているということや、今日は多賀の浜まで歩くということを言ったら非常に驚いていた。やっぱり歩く人は珍しいらしい。

昼に「バニー」という店に入ったのだが、隠れ家的な場所で、崖の下側に店がある感じが面白かった。階段を降りていく途中に「階段を降りて海に面した地下喫茶」という看板がかけられており、その通りだった。外から見たら店が見えず、小さい店なのかと思っていたが、想像していたよりも店内は広かった。

ミックスフライ定食を注文したのだが、凄くボリュームがあってめちゃくちゃ美味しかった。旅の間は不規則な生活になり、ちゃんとした食事というのはなかなかできないので嬉しい。

歩いてきたことを察したのか、店主の方が「もう岩屋まで坂ないからね!」と話しかけてくれた。そういう情報は地図を見ても分からないのでめちゃくちゃ助かる。
今日泊まる予定の多賀の浜についても色々と教えてくれて、さらにはペットボトルに水まで入れてくれた。なんて優しいんだろう。ちょうど水分が無くなってきていたので、本当に助かった。また来たい店だなと思った。

大いに元気をもらい、出発。
店から多賀の浜まではあと30分ほどで着くが、もう足はパンパンで疲労もピークに達していた。ペースはかなり落ちてしまったが、なんとか辿り着いた。日没までにはまだかなりの時間があったが、体力的には限界だった。

しばらく休んだ後、海に少し入ってみることにした。足をつけると、午前中に入った海よりもかなり冷たかった。場所によってこんなに海の温度が変わるのかと衝撃的だった。


その後は日が沈むまで日陰でゆっくりと体を休めた。

暗くなって風が出てくるかを心配していたが、店の人が言っていたように風は全く吹いておらず、寒くなかった。

午後9時半頃になり、寝袋に入ったのだが、野宿をしていた場所には蚊がいて、車も近くを通るし、人の声も聞こえるということで眠れず、友人と相談した結果、夜に歩くことになった。ナイトハイクだ。

朝の早い時間に歩くことはこれまでもよくあったが、夜に歩くのは初めての経験だ。前から夜に歩いてみたい気持ちはあったので、ちょうど良い。


体力も回復していたので、歩き始めて1時間くらいはノンストップで歩けた。
ただ、やっぱり肩が痛い。足の痛みにはもう慣れたが、肩はどうしても慣れない。針で刺されたような鋭い痛みと、燃えるような鈍い痛みが混ざっているような感じがしばらくの間続いていて、友人よりも荷物は軽いはずだが、友人よりも肩を痛めている。


1時間ほど歩いて、野宿に最適な場所を見つけたので今日はここまでとし、休むことにした。
コンクリートの床は固かったが、なんとか眠れそうだ。



丸山〜尾崎
歩いた距離ー35キロ。

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