ニューヨークとの比較って観点でのロンドン観劇旅行雑感

2年に1度くらいニューヨークに行って1週間で10本くらいミュージカルを観る、といった普通の人の海外旅行じゃないけど、マニアにしてはぬるい観劇旅行をしていた私が、ふと思い立ってロンドンに行ってみて感じたことを書いていきます。これから行こうかなと思ってる人の、何か参考にでもなれば…

てか、ロンドン観劇事情全般は、この同人誌がわかりやすいよ。オススメ。

話がそれましたが、印象に残った順番に…

■クレジットカード
まずはこれ、超大事!英国のネット決済では、米国ではまず遭遇することがない、セキュリティ上の理由でエラーになる、ことが時々おきます。あらかじめカード会社に電話して、セキュリティレベルを下げてもらいましょう。でないと、チケット予約が途中でとまって国際電話かけたり、宿の予約係とメールを何往復もするはめになります。あと、PayPalアカウントを作って使えるおくと、カード番号自体が通らないときにも使えることもあるのでオススメ。
また、コンタクトレスまたはICチップのクレジットカードがないと、かなり不便だと思う。カード決済のみ、かつ、磁気式非対応のカードリーダー、って機械がかなりあるので。日本や米国では、磁気部分をシャッと通してサイン(もしくはサイン省略)が多いですが、英国はカードを差し込んでPINコードを入力、もしくはコンタクトレス(NFC/Aの非接触型ポストペイカード)が普通なようです。コンタクトレスのクレカだと、なんと地下鉄のカード買ってチャージしてとかせずに、クレカでそのまま乗れたりする!強い!!またコンタクトレスについては、クレカに物理的についてなくても、iPhone(8以降)とマスターかアメックスのブランドがあれば、Apple Payで使えるそうです。


■観劇シーズン
ブロードウェイみたいに、トニー賞ノミネート発表前後かホリデーシーズンみたいな、ここいっとけば間違いない!みたいなのは、あんまないっぽい。ウェストエンドの最終日設定せずにやってる大型作品以外に、オフウェストエンドで変わった演出の質の高いミュージカルやってたり、1年間のスケジュールを発表してるような芸術系劇場でも質の高いミュージカルやってたりするので、いつ行くか決めるのは大変難しい。私は、気候と航空券の値段でだいたい決めたあと、↓で何やってるか調べたりしました(ぬるい


■ チケット購入
すごいとりやすいです、安いです。同じくらいの位置の席でみた場合、平均してニューヨークの半額くらいで済むと思います。決済手数料も、0〜3ポンド位と安いので、事前に購入しやすいです。

人気作品:発売日にあわせて購入する場合、待ち時間が表示される仕組みのサイトがあり、何度もリロードせずに済んだりします。また、購入後に変更できる仕組みがあるのが一般的だそうで、完売してる公演も時間をおいて見ると復活してたりします。そういった仕組みがあるからか、リセールって名の高値転売は、少なくとも公式サイトで見ません。

割引チケット:TodayTixが超便利。ニューヨークと仕組みがイロイロ異なり、手数料3ポンドは表示価格に含み、劇場窓口で受取可能、抽選のロトはもちろん先着のラッシュも買えます。ロト落ちるた後にスペシャルオファーがプッシュされたり、24時間限定割引などのお知らせも来ます。アプリや会員登録はニューヨークと同じで、地域をロンドンに切り替えて使います。

tktsは、ネットで事前に何がいくらで売ってるかわかり、席種が選べて、2日後まで買えますが、取り扱い作品は少なめで、私は使わなかったですが。

劇場に並ぶ当日券も安いです、私は体力ないのでやりませんでしたが。


■ 劇場でのアレコレ
ニューヨークより更に大衆的な雰囲気で、あまりお行儀のよくないお客さんが多いです。高い席にしたからお行儀がよくなる訳ではないので、こればっかしは運。
劇場のロビーや客席で飲食も多いです。ロビーにあるバーは、全体的に広くて快適です。客席には、蓋つきのタンブラーしか持ち込めない、みたいなこともなく、普通のプラカップでも大丈夫です。両手にビールみたいな人もめずらしくないし、幕間は客席でアイスクリームを食べるのが定番と、自由な感じです。
Playbillみたいに無料で配られるプログラムのようなものはありません。舞台写真が何枚か載ってて、作品の解説やキャストが載ってるプログラムが5ポンド前後で売ってます。
ステージドアは、ニューヨークに比べると、わかりにくい場所のことが多いと思います。なんか人だかりができてるから待ってみようかな、みたいな事がなかったので。でも、たぶん劇場の人に聞けば、教えてくれるんじゃないかな。

■フライト
ロンドンはすごい種類があるので選ぶのが大変。短い休みでいきたい人にとっては、香港、東欧、中東経由の深夜便はコスパいい気がする。ただし、中東経由はテロ防止関連でノートPCやタブレット持込規制があるので、持ってく予定の人は詳細をよく確認してください。

■宿泊先
ニューヨークより全体的に安い。特にホステルとかB&Bなんかが豊富で、大学の休暇期間は学生寮に泊まったりとかもできる。ただ、劇場がわりと分散してるので、ここらへんに泊まれば大体徒歩圏内みたいなのはない。…ウェストエンドのミュージカルだけなら、コベントガーデン辺りに泊まれば便利なんかな?
私は、LSE Bankside Houseってところに泊まりました、長期休暇中に使える学生寮です。
場所はテートモダンの裏。劇場へは、グローブ座、ナショナルシアター、Young Vicあたりまでが徒歩15分圏内、コベントガーデンまでは徒歩30分くらいで、20分おき位でくるRV1ってバスなら15分くらい。徒歩5分以内に、ちょっとお高めの閉店早めのスーパーM&S(マークスアンドスペンサー)、23時閉店の小さめのコープ、食事が充実してるカフェのプレット、なんかがあって便利。ただ、地下鉄駅から少し歩くのと、再開発地区なので好き嫌いはあると思う。
バストイレ共同のシングルルームが、ビュッフェ式の朝食付きで、1泊7000円くらい。キッチンは冷蔵庫と電子レンジだけ使えて(電子レンジない階もある…謎)、地下にコインランドリーがありました。掃除は2日に1回らしいけど、そんな来なかったな…でもクレーム入れれば来るんじゃないかな?シャワールームのドアが外れたのは即日で修理されたので。
施設の客層は、ニューヨークのポートオーソリティの先のホテルくらいかな…お金持ちそうな人はいないけど、バックパッカーっぽい人もいなくて、家族連れがわりといる感じが。

■ 交通
なんやかんやで高くつく。市内や近郊への交通は、体感として日本の倍ですね。7日券は、観劇旅行だと元とるのは難しい気がする。地下鉄より安く一律料金のバス(1.5ポンド)とか、レンタル自転車(2ポンドで1回30分以内、24時間有効)を使えば節約できるかも。とはいえ、レンタル自転車は、結構起伏があり、道が放射状でわかりにくく、ヘルメットかぶって疾走してる人も多いので、ニューヨークより大変だと思う。
地方へ遠征する場合、鉄道やバスともに事前に変更不可で購入すると、日本の半額以下で買えるけど、当日駅で買うと日本と同じくらいかなー?


■食事
イギリスの食事はまずい、と聞きますが、個人的にはニューヨークよりロンドンの方が味は好み。世界中の料理があります。トルコ料理とか食べてました。伝統的なイギリス料理も、昔よりおいしくなってるらしい。ただ、ニューヨークと違って、激安でボリューム満点なものは、あんま見ない。ので、空腹を満たすだけでいい派の人には、コスパはイマイチだと思う。
一番の問題は夜観劇後に食事できるところが、ほとんどない。繁華街のハンバーガーチェーンかパブみたいなところくらい?24時間やってるコンビニはターミナル駅構内くらい?街中は23時閉店のスーパーが時々あるくらい。スーパーには使える電子レンジがないので、宿に電子レンジがないと、冷たい物しか食べれません。イギリスは、宿の部屋には大抵湯沸かしポットがあるらしいので、お湯を注げば食べられる物を日本から持ってくのが、最適解?

■プリペイドSIM
米国に比べてプリペイドプランが多く、追加料金なしで欧州内ローミングが普通だからか、日本国内でも価格競争があるらしく、会社とプランによっては空港で買うより安いです。私は日本のAmazonで、Threeの30日12GB通話も使えるやつを、2500円位で買いました。安いけど繋がりやすさはイマイチって評価の会社だそうで、実際に週末のコベントガーデンやトラファルガー広場などの人が多い所や劇場内の客席など、周りに使ってる人はいるけど自分はダメってことが、時々あったかな。つながりやすさについては、EEやO2が評判いいらしいです。LTEバンドについては、自分はiPhoneなのでわからないです(マリーアントワネット風なコメント)

ってかんじです。

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