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対シーバス戦 2回目 犀川河口

船釣り客が続々と帰ってきて、明日の平日へと戻ってく様子に、グッと来る

季節: 7月
時間帯: 夕マズメ~夜
天気: 晴れ
気温: 寒い ★★☆ 暑い
風: 弱い ★☆☆ 強い
濁り: 澄んでる ★★★ 濁ってる

キャスティング回数: 30回くらい
アタリ回数: 0回
釣果: 0匹
釣果0の連続回数: 2回
シーバスが釣れる確率: 0/2 → 0%

釣り方:

  • 川の真ん中めがけてチャートなバイブレーション

  • サイレントアサシンで橋脚ドリフト

特記したい出来事:

  • 漁港に、でっかい魚がゆったり泳いでることがある

  • 着いてすぐ、アタリありました?って訊くの大事っぽい

  • 現在のドリフト位置を知るための、光る装備がある


1回目は内灘放水路でした

たくさんの情報を得られたものの、釣果はゼロ

だって、釣るのが目的じゃなかったもん
初めて行く釣り場だし、写真を撮ってた時間が長かったので
実質的に釣果はマイナスからスタートしており
ゼロでも偉いと言える理論

しかし、2回目の今回からは本気出す

すでに知ってる釣り場である
犀川(さいがわ)河口を選択

『すべてがFになる』を読んだ時
探偵の名前が犀川でビビった

上州屋では、シーバスといえば犀川河口ってくらい
釣果が集中してる気がする

その上州屋の最寄りの釣り場が
犀川河口なだけでは……という雑念は無視する


この期間に、2つの釣り方を勉強した

1つは、バイブレーションという種類のルアー

鉄板と呼ばれる種類っぽい?

経験上、昼にシーバスが釣れる気がしないし
何もない川の真ん中に投げて、釣れる気もしないのだけど

ネット上には
昼に川の真ん中で釣れた、という写真が多くあり

釣り場に着いたら
まずはバイブレーションを投げる常識もあるらしい


ルアーの色の考え方も勉強した

濁った昼は
夜みたいなもんだから
夜と同じ考え方で、魚から見つけやすい色が良いらしい

犀川河口は
濁ってないのを1度も見たことがないくらい

24時間365日濁ってる場所なので
ルアーの色は1択でイイ気がする

レモンイエローなチャートを選択


勉強した2つ目の釣り方は
橋脚ドリフト

これは、そーゆー名前で呼ばれてることを知ったって感じで
その釣り方自体は、本能的に試してた

ただ、私の釣りの目的は
食べるための釣りであり

犀川河口で狙う魚は
ほぼ100%大量に釣れるハゼだったので

オモリ付きのエサ釣り専門だったから
ボトムを引いてくる1通りしか知らなかった


この犀川河口には
根掛かりポイントはあまりないけど

橋の下だけは、80%以上の確率で根掛かりするヤバい場所

なので、ハゼ釣りでは滅多に投げなかったし
ここのボトムのヤバさを知らない、初めて来た人は

来た人の数だけ
ルアーをロストしてると思う

緑色が深くて、シャローに見えないけど
実はシャローというトラップ

橋脚ドリフトはフローティングミノーでできるって知り
まず、この橋でやってみようと思った


ここの橋の正式名称は
普正寺橋

漢字変換では、絶対違う文字が出てくる気がする

ちなみに、近くのお寺の名前は普照寺らしい
(漢字が違う……)

橋脚ドリフトは
自身のいる岸と、1番近い橋脚との間
が基本で

1番目の橋脚と、2番目の橋脚の間
は上級者向けっぽい

元々、私の飛距離では
1番近い橋脚(20m)までしか届かない


結果はどうだったかというと……

まず、バイブレーションの結果

1回のアタリすらなかった

ただ引いてくるだけでイイ、という宣伝フレーズは
それが本当だったら、世の中のシーバスは狩り尽くされてそうだし
信用してないので、予想通りという感じ

引くだけで草はたくさん釣れた

葦(アシ、ヨシ)っぽい?

犀川河口は、いつも大量にこれが流れてる

草ゴミを制するものは犀川河口を制す?


川上に投げて引いてくるのと
川下に投げて引いてくるのとで
ブルブルの強さが、体感で2倍くらい大胆に違うのは
初めて体験したので面白かった

河川ドリフトというのは
川上に投げて、このブルブルが変化するタイミングが美味しい
という釣り方らしいけど

このタイミングで来るかも!
ってドキドキのおかげで
ただ投げて引くより、よっぽど楽しいと思う

ただ、バイブレーションだと
引かない数秒間に根掛かりするから、ドリフトさせられず
あまり面白い釣り方じゃなかった


感じるブルブルが強すぎると
ルアーの動きが破綻してるからダメ、って書いてるサイトが多くて

メーカーが想定してるよりも
高い抵抗が掛かると、魚が興味を持ちにくい動きになってしまう
という考え方は分かるけど

遠くの水の中のルアーの動きを
どうやって観察してるのだろう……って不思議

犀川は目の前の水ですら
水深10cm以下のルアーは、姿が見えない

世の中には
めちゃめちゃ澄んでる川と

20m先の破綻したルアーの動きを見れる
めちゃめちゃ目のイイ人がいるのか……?


ほかの釣り人を観察すると
川の真ん中まで飛ばしてた

Googleマップによれば、川幅70mくらいなので
35m飛ばせば届くはず

でも、私には届かなかった

流芯はそのへんにありそうだし
ボラがジャンプしてるのも、そのへん

なので、そのへんに飛ばすか
それがムリなら、いっそ足元の岸のほうが
まだシーバスはいそう


そうやって30°くらいずつ
方向を変えて投げてるうちに

超岸ギリギリに投げた回に
根掛かりしてロストした

初のバイブレーションの寿命は1日だった

バイブレーションを浅いところに投げてはいけない
という当たり前のことを知ったのは、帰った後だった


次に、本命である
橋脚ドリフトを試した

SCノットを練習して、釣り場で作れた

食べるために釣ると書いたように
毒がない限り、私に釣られた魚は死ぬ

なので、サイレントアサシンという名前は
魚釣りを美化してなくて好きだなって思って、それを買った

というのが半分で
もう半分は、Fateの言峰綺礼が好きだから買った


橋脚ドリフトの操作は楽しかった

川上、川下がいまどっちになってる?とか
ドリフトしやすい流れの速さとか

今まで興味の対象でなかった情報に気づけた

橋から見て、川上にポジションを確保できると
ドリフトさせやすい

けど、そこに人がいることもある

水の流れは時刻で逆転し
満潮に向かうタイミングでは、川は逆流してるってことも知らなかった

今いる場所が、1時間後のベストポジションという場合もある


結局、この釣り方も
アタリすらなかったけど

バイブレーションよりは
アタリが出る条件に、近づけてる感触がある

タイドグラフに興味が出た

橋脚の川上側、数メートルの位置を狙って
キャスティングできるようになった

知らなかったのは
自身のいる岸と、1番近い橋脚との間に
ドリフトさせる1投目は、水面に近づかずに、音も立てずに

静かに投げないと
せっかくのシーバスが逃げてしまうってこと

釣り場に着いてからの
1手目を間違えていた……だと……?


あとは、3つくらい
初めての体験があった

まず、この釣り場と隣り合った金石港
(石と書いて「いわ」と読む。なぜかは知らないけど……)

でっかい魚が泳いでた

川で見えない魚を釣る前に、見えてるこれを釣ればイイのでは……

軽いルアーで試してみたけど
興味すら示さず、ゆったり泳ぐだけ……

こういう、港の魚は釣れない法則とかあるの?

マイペースに去っていった

後で写真を見てみると
鱗がコイっぽい

コイってどこでもいるわ……
川と関係ない、海にすらいたし……


次に、自転車でやってきた
年下っぽい人に、初めて声を掛けられた

釣り場に自転車で行けるってイイなー

「シーバスですか」
「アタリはありますか」

Yes。No。
と答えた

やっぱり、みんなシーバス狙いっぽい

そして、アタリが1回でもあったか
を訊くって、効率的だなーって感心した

なるほど、釣り場に着いて
自力で何投か調査しなくても、そうやって訊けば良かったのね


最後に、超上手そうな釣り人がいたこと

私が届かない
1番目の橋脚と、2番目の橋脚の間を狙って
橋脚ドリフトを繰り返してる人がいた

日が沈んだ後
私より、上流側に30mくらい離れてる位置から
対岸方向に投げて、橋の下に正確に流してた

まず、最初から飛距離がスゴイし
その糸を、そのまま横方向に流しても、橋の下には届かないはずだから
リールを開放して、糸を出しながら流してるっぽい

私とかぶらないタイミングがあると
私の位置と、1つ目の橋脚の間にも
ついでかのように流してくる

つまり、1投で
上手くラインを出したり戻したりして
2回ぶんドリフトさせている……!


暗闇で見えないけど
きっと釣りキチ三平さんの魚紳さんみたいな人なのだろう

上州屋に貼られてた釣果情報も
この人の釣果なのかもしれない

そう思うくらい、流れてくるルアーの動きが
無駄なく精度が高かった

あれくらいの動きを
正確にくり返したら、確かにそのうちヒットしそうって思えた


なぜ暗闇で
その人のルアーの位置だけが、私にも分かったかというと

緑色に光ってたから

たぶん、ケミホタルをルアーの上
数十cmの位置に固定して

ドリフト位置を知る目印として使ってるのだろう

私はそれまで
光る釣具というのは

クロダイやタチウオを釣るために
ウキやジグヘッドを光らせる装備しか知らず

川で変わりまくる位置を知るため、という人間用の使い方を初めて見たので
これは真似してやってみたいと思った

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