KANの「23歳」を聴いて、今年が楽しみになった話
ことし23歳になる人、もしくは23歳に思い出がある人はぜひ聴いてほしい。
23歳という数字は、物事が絡まり出す年齢である気がしている。働き出す人、結婚する人、環境を変える人、ひとが変わる人、路頭に迷う人、成果を出す人。23歳になると、それまではある程度横一線だったものが、人によって複雑な絡まりを見せ始める。
KANの23歳は、表題通り、KAN自身が23歳だった頃について歌っている楽曲だ。そしてその頃のKANも、いい感じに絡まった人生を送っている。
大学の留年、楽器のローン、夢、バイト、片思いの女性。KANの23歳を構成するさまざまなものたちが、この楽曲を彩っている。
キャッチーなメロディのなかには、どこかかけがえのないあの時を懐かしむ要素が散りばめられた「23歳」。それは人それぞれに起こる23歳という年齢による変化を、ポジティブに受け止めるものだ。
この曲は終盤で58歳という言葉も出てくる。おそらく、この楽曲を作成した頃のKANの年齢だろう。じぶんが58歳になったとき、再びこの曲を聴いている姿を想像すると、これからの23歳がとても楽しみになる。
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