個性や自由ではみ出していく千葉

前回のお話

納豆を食べただけなのに久々の平穏と阿部サダヲが嬉しすぎて危うく茨城に居座るところだった。

なんやかんやでイチゴ(ゴリマッチョ)にバイクで送ってもらい、やって来ました千葉。

千葉って言うと滋賀佐賀を繋げたくなるヤツ大体トモダチィ

私は千葉の観光でめちゃくちゃ悩んでいることがある。それは…

新しい学校のリーダーズ聖地巡礼

千葉といえばあのマ人間ロケ地じゃあないですか。いやでもよく考えてください。東京湾観音ですよ?自ら不穏に首を突っ込むようなもの。神様はもうこりごりなのよ。

いやでも行きたい…!柵に挟まって「にんげぇええん」したい。けど神かぁ…やだなあ…

リーダーズがいるなら行くんだけどなあ…

悩んでいると風に乗ってどこからともなく声が聞こえた。

「いるよ」

え、絶対罠じゃん。

いやでも…いる…の…?(捨てきれない希望)
行くかぁ

人は愚かさを繰り返し生きていくとはいいますが、繰り返すスパンが短すぎる。とはいえ「本当にいたかもなぁ」を引きずったまま旅をするのは嫌なため、私はチーバくんの膀胱を目指した。

おお、圧巻。
まさにオーシャンビューで眺め最高、何もなければ素敵な観光地だ。そう、何もなければ。

しかしこのあたり、老若男女みんなセーラー服着てるな。全員パイセンか?いいよね素敵よね。

えまって、いる!
観音様の階段の柵のところ、ショートカット眼鏡、ぱっつんツインテール、さらさらロングに美人ホッパーが…!

メガネをかけても0.3の視力がなんの能力か8.0に跳ね上がった。

はやる気持ちを抑えながら狭い階段を登って登って登りまくる。もう少し、もう少しで…!

直前のところでふと立ち止まった。おかしい。
だって地上にあんなにパイセンがいて、あんなわかりやすくリーダーズがいて、ここまで誰も登ってきていない。 

上がる心拍数。浅くなる呼吸。
引き換えそうと私の全細胞が訴えかけている。

「もう遅いで〜」

可愛らしい関西弁が響く。こんなにも生で聞きたかった声になぜか脂汗が止まらない。
引き下がろうとした私の足は空をかいた。

ない。登って来たはずの階段が

見上げるとMVのような眩しい青空に、4人の影だけがうつる。

個性や 自由で はみ出していく
  \\はみ出していく//

ほっ、やっぱり本物じゃないか。

新しい学校の〜〜〜

KANONの影とSUZUKAの影が連結する。
生組体操…!と思っていたらそれがRINの影の上に、さらにMIZYUの上に繋がり、長くて大きな影から8本やそこらじゃない無数の腕が生えてきた。

リー繝?繝シ繧コ縺ァす! BOMB!
3285人目のパイセンさんようコそ。
よウこそヨウコソ養分縺斐?繧ハヤク

ああ、リーダーズだ。やっと会えた。私が腕を伸ばそうとしたとき、誰かに腕を引っ張られた。

「だめだよ、こっち」

先ほどまでなくなっていたはずの階段をものすごい勢いで駆け降りる。

「あなたは…?「いいから」

手がたくさん生えたムカデのような観音様が壁を壊しながら追いかけてくる。

「待てェ〜ゴ縺斐?繧ゴハンんんんんんん」

え、こわ。私さっきまでなんであんなのをリーダーズだと思ってたんだろう。

「ここでまってて」
私の手を引いていた人物が言う。MIZYU…?
「あんなんと間違えてもらったら困るで〜。姉ちゃん、ちゃあんと覚えて帰ってや」

SUZUKA、RIN、KANON…?
化け物に向かっていく四人。どこからともなく音楽が流れてくる。このイントロは…!

暗中模索 意気消沈 以心伝心 一日千秋 一触即発 一進一退 一朝一夕 因果応報 海千山千 栄枯盛衰 温故知新 花烏風月

「ぎ、ぎぇええええええええ!!!」
「きゃああああああああ!!!」

化け物は悶え苦しみ、私は試験前夜に興奮の悲鳴をあげる。お経ってまさか言葉の意味よりリズムに効果があるの…?しかも観音様(?)なのになんか撃退してる

そして化け物はガサガサとまた壁を壊しながら上階へ消えていった。

「間に合った〜〜〜」
「ちょっとお姉さん、あんなんに引っかかったらあかんでしょ?!」

SUZUKA…生SUZUKAが怒ってる…!ギャンワイイ

「これからも推してもらわないと困るので、よろしくお願いしますよ?」

RINが私に笑いかける。

「さあ、改めまして!

個性や 自由で はみ出していく
  \\はみ出していく//
新しい学校の〜〜〜 リーダーズです!

「これでもう覚えた?」

興奮のあまり私の記憶はここで途切れている。

千葉…最高…

もう呪われても喰われても悔いはない。
「食ベテいいノォオオ?」

いややっぱり勘弁してください…

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