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第44段「褒めてごらんよ。」

ある若い人への手紙(フィクションです)

あれからかなり真剣に色々考えたよ。
そしてわかりました。

それが、仮に本当のことであれ、相手をくさす言葉を相手に投げることは、、、本当に意味が無い、と言うことを。
それは、なぜか?
それを文章に書いた↓

「よく企画の話になると、
『ターゲットは何か?』
とか聞かれるのですが、僕は思うのです。
もうそんなものはないんですよね。
というかそれを目指して作らないんですよね。

なぜならば全ての企画はコンテンツであれプロダクツであれ、それをいいと思った人がターゲットだったって事後の結果論でしかないからです。
それでもまだ、今までの安定社会ならば、そのターゲットにも幾分意味があるだろうとは思うのですが、何度も書いている通り、世界はますますもはや予測不可能なわけなのです。

で、僕はさらに思うのです。
クリエイターにとって実は他人の意見なんて害悪でしかないんですよね。
殆どの意見は過去の結果論からの演繹だし。
その際本人に、
『君はこーしろ、あーしろ』
とその人に伝えることが、結局その人自身のモチベーションを下げちゃうんですよね。
なので、そんな時どうするか?
ただその人を、やる気にさせ、そして結果を待つ。
結局これだけなんじゃないでしょうか!

僕自身のことでいっても、もっと若い頃から褒めてくれてれば自分ももっと大成してたんじゃないかと、時々思うのです。
てことは、皆さんの人生も、多かれ少なかれそうなんじゃないだろうか、と思うのです。
でも学校とか会社とか社会は、こと日本では本当にそうじゃないから。
つまり、それが今の日本と日本人の沈滞の本当の原因なんじゃないでしょうか。

なので僕は、他人を(あまり根拠なくても)褒めようと思います。

人は、
褒められる。
→調子に乗る。
→がむしゃらにやる。
→でも結果が成功か失敗かなんて(誰も)わからない。

成功したらそれでいいし、失敗したらまたやり直す。
人生はその繰り返しだと思うのです。
つまりその繰り返しの中で、他人がその人を褒めないでけなして自信を無くさせることに、実は何の得もないのです。

ある企画が成就するために必須なことは唯一、実は『褒めること』しかないのです。」

これ、ツイートに分断して書いたんだよ。そしたら1000件以上、RTされた。

つまりみんな、そう思っていると言うことなんだ。

翻ってさ、僕はほんと思うんだよ。自分自身の経験として。

昔から、若い時に、ちょっとした思いつきや、アイデアを述べたら、、、周りの人は、すぐそれを、あまりおもしろくない、
センスない
って、、、言われた。
それは、本当かも知れないけど、それで、そう言うアイデアを、、、自分自身が恥じて、自分で潰してきたこと、沢山ある。

でも、実際、そんなアイデアを、テレビの世界で、実現させたら、、、大ウケだったことがある。本に書いたら売れたりする。

つまり、本当に思うんだ、、、もし、僕が言ったことを、、、仮に本当にセンスが無かったとしても、、、おもしろいって褒めてくれてたら、、、もっと若い頃に、僕は有名になってたかも、知れないって、、、。

君と言い合いになる時、君は(だいたいいつも)言うよ。
「貴方のことを思って、、、本当のことを、言ったんだよ!」って。

でも、それで相手をくさしてしまうのなら、、、
本当に、本当のことを言うことが、いいことなのかな?

でも、それは相手の、生き方に、なんのプラスも無いんだよ、マジで。上に書いた通り、その言われた通り直したとしても、過去からの演繹でしかないから、これからの時代に、成功するかなんて、確率はなんら変わらないから。

てことはさ、僕もそう感じたんだから、、、
周りの人にも、そう言うことを言ってることがあるんじゃないのかな?

その言葉について、
貴方の、分析が、仮に正しいか、正しくないかは、あまり関係ないんだよ。

僕の言っていることが、わかるかな?伝わるかな?

逆説的だけど、僕は本当のことを、君のことを思って、言ってます。
なので、僕の言葉の意味が本当に伝わって欲しいよ。

僕は、他人を(あまり根拠がなくても)褒めようと思うよ。

そうしてごらんよ。

正しいと思うことを、指摘するんではなくて、、、褒めてごらんよ。

相手が気持ちが良くなるように、相手のモチベーションが上がるように、、、相手に言ってごらんよ。

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