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第125段「バカとズレ」

人は自分がわかってることを他人に指摘されるのはものすごく嫌なのだ。
そんなことわかってるよ!って思うし、
そんなこともわかってない奴と思われてるのかと思うし、
二重にバカにされてると感じる。
その指摘でものすごく不機嫌になる。
てことは、そんな指摘を他人にしてしまうことがバカなのだ。

何かの質問に直球で返答が来ないと、この人は質問の意味がわからないのか!ってバカに感じることよくあるんだけど、実は質問の意味はわかってるんだけど、それに答えたくないorその質問自体が間違ってるって時にも、人は直球で返答を返さない。
つまり他人は自分が思うほど実はバカではないってことだ。

でもそれ前提で、でもバカだなと感じる時がある、それはズレてる人。

何かを決めるとき、何を大切にするかの優先順位や時間配分や価値判断がいちいちズレてる人や組織がある。
で、大体の上手くいかないことはそのズレが要因。でも決めつける人は、そのズレにさえ無自覚で無頓着だから、他者の意見など聞かないし効かない。
結局失敗への対処法や改善策も軌道修正もさらにさらにズレていく。

まあ人の考えなんて千差万別だからズレてるって言ったってどっちがどうズレてるかなんて所詮相対的だ。
だから絶えず外部の環境を観察するしかない。
自分の内部の思い込みを疑うしかない。
決めつけない、あるいは決めたことが変わることだってあると知る。

原理原則や判断基準自体だって変化している。
ダサいとか言ってる方がダサくて、間違ってるっ思ってることが間違ってるかもしれないしね。

これは他人に言ってるのか?
あえて自分に言ってるのか?

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