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第198段「東大生の性向と成功《競争から共創へ》」

4月から東大の若い学生と接触して色々話してみるとだいたい人となりがわかってきた。やはり頭はよい。いい人も多い。理解力もずば抜けてる。でも自分の考えを相手に伝えるのは苦手、というか自分の脳内で理解できればそのことを他者に伝える必要はあまりないと(薄々)思っているようなタイプかな。

多分今まで自分の能力を最大限にすることを自分の成功として認識してきてそれを突き詰めることを重要視してる性向なんだと思う。そのこと自体は全然悪くない、向学心が旺盛なわけだから。でもその向上心を他者と一緒に底上げするとか社会全体とかに応用できるとかに気づいたらもっと良くなると思う。

自分のできる事は自分がやる。他者ができる事は他者がやる。協力してやる事は協力する…例えばこれテレビ局のADに必須な心構えなんだけど、多分東大生がテレビ局入ってADになるとそこを理解してないから東大出のくせに仕事できないADと揶揄されて落ち込んだりするのだ。かつて自分も見てきた(経験してきた)光景。

共創することの重要性(よくチームラボの猪子さん(東大卒)も言ってるけど)を理解して行動できる東大生って実際に話してみるとなかなかいない。今までの人生で経験した他者はつまり自分との競争相手だから。競争から共創へって概念をどう育むか?ってことが大学教育で必要なんじゃないかと感じる。

誰かに認められるとか、何かの地位を獲得するとか、優位点を取るとか、財をなすとかが成功だと思われていて、それには他者を出し抜くことが最善最良だという特に若い世代にも蔓延してる価値観を変えることできたらいいのにな。安倍首相の多様性(?)演説じゃないけどそれこそが多様性教育だと思う。

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