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第82段「頭の中のグラデ」

歳とっていいこと。会ったり話したり文章を読むとその人の頭の良さの種類とかグラデとかがはっきりわかるようになった。頭のいい悪いってデジタルな二元論でなくもっとアナログでひとりの人の頭脳の中にもいい部分と悪い部分がグラデーションを描いてるってこと。決めつけること自体が無意味。

個人の頭の中のグラデーションで言えば、頭のいい悪いもグラデだし、その人の右性も左性もグラデだし、いい性格悪い性格もグラデだと思う。
相手に対してその人の脳内グラデがどういう塩梅で脳外に発色・発光するかだけなんだ。
この人は○○だ!と決めつけることが、つまり決めつけた人の脳内のグラデでしかない。

さて明日は構想半年の、通りすがりの天才と天才編集者の邂逅だ!
めちゃめちゃ楽しみ!
天才と天才の邂逅の瞬間程、心ときめくことはない!
プロデューサーをやってることの1番の醍醐味。ていうかその醍醐味が無いなら、そもそもプロデューサーなんて面倒なことやってない。

時代にチューニング合わせることが売れることバズることビジネス的成功だってのは理解できるけど、そのチューニングに四苦八苦してるのが僕には退屈でアホらしくて虚しい。
映えを気にしすぎると映えることしか考えられなくなる。
もっとおもしろくてワクワクして有意義なことが人生にはあるのだよ。

それは、自分の頭の中のグラデーションを楽しむことなんだと、僕は想うのです。
それはつまり、合わせること=チューニングではなく、合わないこと=グラデーションを、楽しむこと。

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