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第51段「新しいメディアの実験を、新しいメディアで発信するという、新しい実験」

昨日のトークイベント、元いた会社の15年下の後輩が来てくれた、会うのは10年ぶり。
テレビメディアへの危機感を感じてて僕の著作を読んでくれて関心を持ったかららしい。
話してみると、それくらい下の人たちは皆危機感を持ってる。
でもその危機感が組織の上へ上へ行くと消失してしまうことが組織の一番の危機。

テレビメディアの危機感は僕も2005年から持ってて、そこから約10年は組織の中で警鐘したり、同志を募って改革しようとしたり、ビジネスモデルごと色々実験しようとしたけど2016年に力尽きて会社を辞めた。
妨害も受けたけど、それよりも中にいたら自分も多分変われないと、まずは自分が変わるために外に出た。

外に出てわかったことは、組織の中の人は自分の持つ思考力と技術力を組織の中で自分を際立たせることにしか使わないこと。
なので組織がどんどん脆弱になっても、その組織自体の改変や強化は、自分を際立たせることよりもほぼ優先順位が下なのだ。
それが中から組織を変えられない一番の理由だ。

そして外に出て様々な職種と会って分かったのは、組織の中の人が組織を中から変えられないという組織の限界は、テレビメディアだけでなくほぼ全組織で大小関係無く当てはまること。
百歩譲ってトップがそれを求めても、中の人はトップに追随する事が自分を際立たせる手段だから、結局各自の自己保身がより進むだけ。

僕が組織の外で今やってるのは、組織の中の人に僕が組織で力尽きた経験が組織の限界を気付かせるきっかけくらいにはなるか?って“発信”と、組織を組まずに新しいメディアを作れるか?という“実験”。発信と実験。
そしてその実験自体をまた文章や動画やサービスで発信すること自体が、新たなメディア実験になるのではないかと考えている。

つまりテレビメディアの外側で、新たなメディア実験をしてる僕の今のメディア経験を発信すること自体が、新しいメディア実験なのです。
まあ実験なので成功するか失敗するかはわからんけど、少なくとも実験したことの経過と結果自体は、動画や文章というメディアコンテンツとしておもしろくはなるとは思う。

ちなみに動画も文章も順風満帆に進む成功譚よりも困難が波状攻撃でやってくる失敗譚の方が抜群におもしろいから、
今やってるメディア実験が成功したらそれでよし!
失敗したらそれをおもしろく見れる読めるメディアコンテンツにして成功しようと思う。
つまり転んでもただでは起きない実験と発信を只今進め中なのです。

今後、ぱかぱかとそんな新しいメディア実験をじゃんじゃん新しく発信しようと思います。
よろしくお願いします。


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