ソーシャルメディアとは

 ソーシャルメディアとは、誰もが利用できて情報を発信したり、得ることができるメディアのの事をいいます。今回は、その正体とは何なのか。それが社会にどう影響を与えているのかについて書いてみようと思います。

まず、最近よく聞くソーシャルメディアとは何でしょうか。日常に広がる具体例としては、ブログ・ツイッター・Facebook・ラインなどが挙げられます。特にスマホをよく使用する人ならイメージが持ちやすいと思いますが、情報を得る事もそして発信する事もできるメディアとして発達してきたと言えます。そしてこれは、お互いが情報を互いに発信する事で相互作用が起こったり、時には激しく議論になったり、時には良いアイディアが生まれたり良くも悪くも人間の暮らしに介入してきたメディアと言えると思います。では、そんなメディアは社会にどう影響を与えているのか。

大きな影響としては、情報を発信する人が増える事で、皆が記者になっているという事も言えるということ。例えば、ツイッターやブログなどでは、自分が見たり経験した事、学んだ事など様々な事やモノについての情報が溢れている。これは、もしそれを可能にする媒体がなければできなかった。そうなる事で情報がリアルタイムで共有されたり、個人の考えなどがすぐにわかるようになったりしていて、共有しようと思えば、どこまでも共有し合えるようなプラットフォームが出来上がったとも言えるのではないでしょうか。過去に遡ってみると、テレビや新聞がその役割を担っていた。でも、その場合、テレビや新聞を作る側の情報を受け手側が一方的に受け取る。いわば送り手と受け手側が決まっているような構造だった。でも、その構造は今のソーシャルメディアを考えてみると必ずしもそうではない。もちろん、テレビや新聞は存在しているのでその構造を変化させるのは簡単ではない。しかし、テレビでも視聴者の声が届くようにメッセージを送れるような仕組みがあったり、あるドラマでは視聴者に生電話をするキャンペーンなどもするような取り組みがある事も事実である。

しかし、ツイッターやブログを始め、2チャンネルやYoutubeなどのメディアはお互いが社会的な意見を言い合ったり、相互作用が生まれる空間がそこには広がっている。もちろん、このnoteもその一つと言えるだろう。では、そうなる事でどんな変化が生まれるのか。それは、同じ考えを持った人が集まりやすくなったり、情報の共有スピードが早くなるため、何かあった際にいち早く情報を届けられるようになるという事だ。例えば、地震があった時の連絡や安保確認としての使用も情報をいち早く交換できる点からいっても優れている。また、日常に不満があるもの同士が何気なく呟いた投稿に対して同じような不満をもつ人がいいねを押して、意気投合し、それがきっかけで何かしらの社会的な運動へ繋がるというケースもあるだろう。故に、以前よりもよりインタラクティブな空間がそこには広がりを見せ、膨大な情報と共に電子空間だからこそ可能になる相互作用という現象も生まれているのだろう。このような事から、ソーシャルメディアは、予測不可能性を生み出すものと言えるのかもしれない。

しかしその一方でデメリットとしては伝わる情報の質の低下があるとも言える。確かに、情報量は増えたが、その情報の質がどのようなものなのかはその都度判断するしかない。だとしても、以前のように表に出るまでに多くの時間を使って情報を検討するテレビや新聞のような質のある情報ばかりではない。更にいうと、研究と思考を繰り返す学術的な論文に比べると明らかに体系的な差や質の違い、方法の違いなどを感じるだろう。そのため、今後、テレビや新聞がどう生き残っていくのかという議論を最近よく耳にするが、質の高さで勝負していくのは一つの手なのではないかとも思える。けれども、手軽にそして簡単に情報を得られるに越したことはない。だからこそ、ソーシャルメディアは今後の情報を更に作り出す際のメディアとなっていくだろう。質と量。興味深いテーマではある。質を追求する番組やドラマ、報道。膨大な情報が羅列するツイッター、Youtube。しかしそういったソーシャルメディアの中にも質の高い情報はやはり存在する。その二つの要素にその行間に何があるのかについて考えることはこれからの社会で生きていく上で重要な話であり、それらを使用する人にとっては実感を持って感じることができるテーマなのかもしれない。