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商売人「魂」

 私は、親戚一同商売人という家系に生まれました。父方も母方も、呉服屋から始まり、繊維関係の会社をしてきました。

 母はよく、祖父の話をしてくれましたが、この祖父は非常に商売上手な人だったようで、聞いた話を1つここに書きます。

 祖父の会社の電話番号は、「○×△の4088」という番号でした。

 この番号を取引先に覚えてもらいやすくするために考えたごろ合わせが「しじゅうパチパチ(始終ぱちぱち)」というものです。商売繁盛で、毎日、そろばんを始終パチパチはじき通しといったイメージでしょうか。

 商売人には、いろいろと「げんを担ぐ」人、全くこだわらない人といますが、私は、祖父や父母同様、気の良い「番号」、「名前」を使うようにしています。

 番号に関しては、何となく「気のよい」番号、よくない番号というのが感じられます。「字」にしても、感じのよいものよくないものがありますよね。好き嫌いといえばその通りですが、何も考えずに使うよりは、「気のよい」物を使いたいように思います。

 会社経営、ビジネスといった言葉を使っても、元は商売ですからこういった「気のめぐり」のような些細なものが結果に大きく影響を与えているような気がしますが、いかがでしょうか? 

分かりやすく経営に対する思いを伝えたい