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第6章~数字の管理とは?⑥

3つ目のグラフ キャッシュ貸借対照表って何?


社長:「貸借対照表の解説セミナーに参加したことがあるが、どうもよくわからないなー。」 


 経営のわかる会計事務所:「そうですね。あんなもの理解しろという方が間違っていると思いますね。
そもそもあんな、コンピュータから打ち出したままの数字の羅列がわかりやすいはずがありません。あれを平気で提供している会計事務所は、勉強が足りなすぎます。
わかりづらい資料は結局使えません。何故ならわからないからです!」


 では経営のわかる3つの経営資料の最後に紹介する「キャッシュ 貸借対照表」に作り替えてみましょう。(グラフG)

 「キャッシュ 貸借対照表」は、皆さんお馴染みのあの難しい貸借対照表を、上下を集計しなおして、組み替えて作っただけのものです。


 銀行から借入をしてやっと返済したのに、借りても借りても吸い込まれるようにお金が無くなる、というようなことはありませんか?


 資金計画は綿密に立てているはずなのに、何故このようなことになるのでしょうか? 


 お金に困っている会社、いつまでも借入で苦労が絶えない会社というのは、会社の根本的な財務体質が弱いために、そのような状況からなかなか抜け出せずにいます。


 目先の資金繰りに一喜一憂せず、足元のことを心配しないで前を向いて悠々と歩いていくためには、自社の財務体質のどこが弱いのかを十分に認識し、そこを重点的に改善していくことが必要です。


 キャッシュ貸借対照表で、財務体質が安定しているかどうか分析します。


 御社の「過去の儲け」の累積がいくらあるかご存知ですか?


 それを何に使い、どこに隠れているかご存知ですか? 


 どこにどれだけの資金が使われているかを調べ、無駄な資金の滞留を排除して、資金繰り(キャッシュフロー)を改善していきます。


 「お金」を性格別に把握し、「お金」の流れに無理がないかどうかを確認することが必要です。

分かりやすく経営に対する思いを伝えたい