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どうしてスナック「かくれ架BASE」をつくったの?

こんにちは。
FoundingBaseでコミュニティスナックの運営をしている冨永咲です。
最近やたらイベントやってるなあとか、顔写真よく出てくるなあと思っている人もいるかもしれません。笑
今日は私のこれまでの人生からなぜかくれ架BASEを作ろうと思ったのかということと、どんな場所にしていきたいかということをお話したいと思います。

これまで伝えたいという思いをもちながらもなかなか発信できていなくて、今回はガッツリ向き合って書きましたので長文です!!
でも、「かくれ架BASE」をつくっていく中でどうしても今伝えたいと思ったのでよかったら最後までお付き合いください。

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これまでの私の人生

鹿児島で生まれた私は、周りが茶畑と牛小屋と山と海しかないような自然豊かなど田舎で育ちました。
中学時代のアメリカホームステイがきっかけで「鹿児島しか知らないのでは何も伝えられない。英語よりも前にまずは日本のことを知ろう」
と大学から鹿児島を出ることを決めて、小学生からの夢だった教師を目指して上京。横浜国立大学の教育学部に進学しました。
その後先生になるかと思いきや、カンボジアのNGOやインドの孤児院で出会った子どもたちや大学でお世話になった恩師である教育人間学の教授がきっかけで「世界には色んな生き方や働き方、幸せのかたちがある。教科の勉強ではなく広い世界を伝える立場から日本の教育に関わりたい」と思い、新卒で新聞社への入社を決意。

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最初に配属された企画営業部で大学や行政、塾などと連携した紙面企画や事業づくりをしたり地域に関わる紙面企画を経験したりして教育や地域に関わる仕事に泥臭くもやりがいを感じていました。新規の営業実績もどんどん作って海外出張も経験させてもらいとにかくがむしゃらに働いていました。

でも、社会人になって2,3年が経ち、仕事にも慣れてきたときふと、

「5年後、10年後どう生きたいのだろう?」
「会社と家の往復だけではなく、もっと生き方の幅を広げたい」
と思うようになりました。同時に、故郷の鹿児島に関わることで仕事をしたいという思いも強くなっていきます。

そんなとき、私に転機をもたらしたのが鹿児島の焼酎をPRする「2代目ミス薩摩焼酎」に応募したことでした。

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転機となった「焼酎」

焼酎との出会いは、子供の頃。
おじいちゃんが焼酎のお湯割りを美味しそうに飲む姿をよく見ていたことです。
そのときは匂いを嗅いで「よくこんな芋の香りがする強そうなお酒飲めるな〜」と思っていました。
更に大学時代のサークルの飲み会で鏡月やJINROなど甲類焼酎をコールで一気飲みする。という苦い思い出がプラスされ、「焼酎=オジサンが飲む、潰す飲み会の不味いお酒(酒蔵さんごめんなさい。今は大好きです。笑)」でした。

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でも、社会人になってから仕事でもお酒を飲む機会が増えてきて焼酎の味の幅広さと奥深さに少しずつ気づき、安い甲類焼酎と本格焼酎は全然違うことを知って、「芋臭い」と思っていた焼酎のイメージが変わりました。
焼酎が飲めると目上の相手との仲を深めるきっかけにもなり、会食や飲み会の場でその人の好みに合う焼酎を提案しているうちに、もっと伝えたい、蔵元さんに会って深く知りたいという思いがどんどん高まっていきました。
更に鹿児島には114もの焼酎の酒蔵と2000以上の銘柄があることを知り、
「焼酎を飲むことは鹿児島のアイデンティティである」
「鹿児島出身で女性の私が焼酎を伝えていくことは、鹿児島の魅力を発信していく突破口になるのではないか」と考えたのです。

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そういう経緯で「2代目ミス薩摩焼酎」に応募しようと思ったのですが、どう考えても容姿や身長ではモデル並みの他の応募者にかなわない...!
(身長148cmしかなく、写真写りも悪いです。。(泣))
加えてそれまで人前で話す経験もあまりなく苦手なことだったので、それを乗り越えたいという思いもありました。

そこで、見た目で勝負するのは潔く諦め(笑)、焼酎や鹿児島への思い一点突破でとにかく自分の言葉や経験で伝わるよう、最終の公開審査まで準備して臨みました。
その甲斐あってか、有り難いことに熱意を買っていただき、運良く「2代目ミス薩摩焼酎」に選ばれて喜んだのもつかの間、ここからが大変で周りからは反対の嵐...!!
いつも私が決めたことは応援してくれて、応募のときは見守っていたはずの父からも、(たぶん選ばれると思っていなかった。笑)いざ現実になると
「新聞社を辞めてまでやることなのか」
「この先どうするんだ」
と一度は大反対されたけど、決意を伝えて最後には送り出してもらい4年弱勤めた新聞社を退職。
鹿児島をはじめ日本各地で薩摩焼酎のPR活動をしながら2足草鞋で、主に地方の若手や外国人に関わる転職支援の仕事を始めました。

2足草鞋のベンチャー企業時代 「挫折と葛藤」


このときは挫折の連続。
これまでの経験が活きるはずと自信満々に転職したものの手探りで初めてのことだらけ、会社自体も不安定で名前の知られない小さなベンチャー企業で自分の無力さを痛感し、どんどん余裕も自信もなくなっていきました。。笑
業務量を把握できず計画的に進められなくて、焼酎の仕事と会社の仕事の調整で周りの方々に迷惑もたくさんかけました。
(そんな中、時には活を入れ応援して支えてくれた周りの人に本当に感謝しています。。)
どれだけ新聞社の看板に助けられていたかということを知り、土台も何もない中で新しい数字を作っていく難しさにたくさんの失敗を経験したどん底の期間でした。

それでもミス薩摩焼酎の活動を通して私自身が焼酎の魅力にどんどん気づかされ、マスコットとしてPRするだけではなく、
伝統を引き継ぎながらも時代とともに進化している焼酎の魅力を「焼酎を飲まず嫌い」な人や女性、そして若い世代にもっと深く伝えたいと思うようになりました。活動の任期は1年でしたが焼酎を伝える活動は今でもずっと続けています。

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一方で、転職支援の仕事では200人以上の20代のキャリアに向き合った結果、多くの人が現状に不満を抱えていて、これからの生き方や働き方に不安や迷いを持っていることに気づきました。
でも、転職支援を目的としたキャリアカウンセリングでは個人の深いところまで引き出して長期的に伴走することが難しく、転職という目の前の企業へのマッチングでは救えない人へのもどかしさに葛藤。
私自身も世間一般的なルートから外れた、ベンチャー企業での仕事と焼酎PRという2つを両立する自分の生き方を模索する毎日でした。

様々な人のキャリアカウンセリングをする中で、
「転職だけがゴールではなくて、会社以外で多様な生き方や価値観に出会える場所があったら、目の前のことへの向き合い方が変わったり、自分の人生を主体的に創っていけるきっかけになったりするのではないか」
と思うようになりました。

自分の在り方を模索して繋がった「今」

実際に私自身も社会人3年目のときに初めて会社以外の人が集まるコミュニティに属してみたり、気になった人に片っ端から会いに行ってみたり、Airbnbで海外の旅行者を家に泊めて日本や世界のことを語り合ったりして、新しい価値観にたくさん触れて、「これからどう生きたいんだろう?」ということに時間をかけて何度も向き合って、ここには書ききれないくらいトライアンドエラーをしながら、少しずつ「在りたい姿」の輪郭を作ってきました。
だから、周りからは華々しく電撃的に見えた「ミス薩摩焼酎」へのチャレンジや新聞社の退職も私の中ではたくさん考え抜いた中で決断だったのです。笑

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だからこそ、
「転職だけがゴールではなくて、日常の中で少し先の未来に繋がる場所があったら、自分の在りたい姿にまっすぐに生きられる人がきっと増える」
「普通とは違うかもしれないけれど、私自身の生き方も誰かの勇気になったら」
そんな思いを抱えながら、2018年5月、
私はご縁あって今の会社である人材育成と地域活性のまちづくりを手がける
株式会社FoundingBaseにジョインしました。

FoundingBaseは北海道から大分までの日本各地の7つの地域で、若者と行政、町の人が一緒になって教育や観光、農業の事業をやっていて、人や町の意志を育みながら地域の魅力を高めていけるような泥臭いまちづくりをしている会社です。

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これからつくりたい場所

かくれ架BASEがある場所は、
もともとはFoundingBaseのオフィスだった地下の秘密基地。

この隠れ家のような場所で、東京で頑張る若い世代や社会人2,3年目のときの私のような「これからどう生きよう?」という人がほっとくつろいだり、ちょっと先の未来を考えたり、新しい野心が生まれたりする「今日、ちょっと寄り道したくなる場所」にしたいという願いを込めて運営しています。

振り返ってみると私にとっての変わらない軸は「地域」「人(教育)」「焼酎」で、埋もれている価値を掘り起こして向き合い、伝えたいという思い。

新しく生まれた秘密基地のコミュニティスナック、「かくれ架BASE」が
お酒を飲み交わしながら人や地域と繋がり、これからの時代を生きる人が新たな一歩を踏み出すきっかけやほっと立ち戻れる場所になったら嬉しいです。

そして、もちろんこの場所で一人でも多くの人に美味しい焼酎との出会いを作り、
「オジサンの焼酎ではなく女性で焼酎好き」を声を大にして発信していきます。笑
(焼酎について語ると止まらなくなってしまうかもですが、ご容赦くださいw)

苦手なこともたくさんあるし、ちょっと抜けてるところもある不器用な私ですが(笑)だからこそ周りの人の力も借りながら、関わってくれる人の得意なことや
やりたいことを活かしてポジティブな循環を生み出していける場にしたいと思います。私自身も自分の人生にまっすぐに挑戦を続けてわくわくする気持ちを持ち続けていきたいです!

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まだまだ発展途上のスナックですが、その開発余地も来てくれる人と一緒に作っていけたらと思っています。(まずは色んな人に知って関わってほしくてイベントやってたけど8月に内装リニューアルしてスナック営業もやっていきますよ!)
そんな「かくれ架BASE」で皆さんをお待ちしております!

※今回は私のお話をさせていただきましたが、他にもこれから一緒にお店をつくっていく個性豊かなバックグラウンドを持った面白いメンバーがたくさんいます!
また随時ご紹介していけたらと思っておりますのでお楽しみに。
よかったら「スキ」やフォローしてもらえたらとても嬉しく、力になります!!

最後まで読んでくださり本当にありがとうございました^^

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