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番外編 カンちゃんケンちゃんの作ったMVについて

あまりに番外編だが、カンちゃんケンちゃんが作ったMVがあまりに良すぎて抱えきれなくなったので書かせて欲しい。

ODAKEiくん、こんなに優しくて温かい歌歌ってるんだね。
びっくりしました。
表情の移り変わりも優しさも弱さも強さもきっと詰め込んだ彼だから作れる曲なんだろうなと思いました。

素敵なのでもし血迷ってこれを読んでくださる方は必ず見てから読んでいただきたい。


私は歌詞至上派と言っても過言ではない人だが、この曲はいい意味で歌詞にこだわらなかった。
歌声とMVで感情や大きななにかが伝わってきたから。
そして、これは誰かに届けるものであると同時におだけいちゃんが自分で大切に心に温め続けるためのものでもあるのかなと思ったから。
ある種完結しているというか。
カンタくんがよく知ってるからこそおだけいちゃん全体を表現しているような印象もあって。
そこがまた良かった。
だからこそ歌詞にこだわらず全体を感じることが出来たように思う。
偉そうな言い方になってしまうかもしれないので言葉にするのが怖いのだが、ひとりの人間の見方を変えたこの作品は「ものづくり」して成功しているんだろうなと思った。


そして。
どうしてもカンちゃんケンちゃん好きなので以降はMVについて語らせていただきたい。

一番初めの感想は
「今回は「光」なんだなぁ」

カンタくんのMVはこれまで私のイメージ、「色彩」「影(光と影、に近い)」のイメージだった。
でも今回は「光」だったように思う。

まず、一番始めのここ。
私にはおだけいちゃんの「白」が森を浮遊する「光」に見えたのだ。

近づいていって「あ、違った」と思ったのだが、個人的にすごく印象的だった。

歌が進んでいくと孤独とひとりで迷子になる心が伝わってきたが、この印象があった私は「一人一人が苦しんでも悩んでも迷子にならぬよう、見つけてもらえるよう淡く光っているのかもな」と感じた。
また、大自然のなかだからこそ、一人の途方にくれる感じもありつつ、どこか温かい世界のように感じた。
ツリーハウスに光たちがいてくれるのもそう。
こういう「途方にくれる迷子の心」を表現する時ってどうしても「陰」に寄って対比で「陽」にもって行きがちだと思うが(それはそれで分かりやすく胸にダイレクトアタックしてくるから好きだ)、今回はそういう作品じゃないんだなと伝わってきたように感じた。

そして、この温かさが存在しながらうまく受け取れず孤独やなにかを探し続けている感じが、おだけいちゃんの表情も相まって「不器用だなぁ」と愛しくなるのだ。
そんな器用じゃないおだけいちゃんも「人間」も愛しくなった。


そして、wakutaさんの描かれた絵。
コミカルになりすぎず、温かみがあり、でも伝わってくるものが多くて、これを考えたカンちゃんケンちゃんも描いたwakutaさんも純粋に凄いなと思った。

心に浮かんでは消える何か。
受け止めきれない様々な形の声。
温かな周りと一線を画してしまう自分。
そんな心と自分が様々なものを得て、芽を出す。

芽を出した瞬間の希望の感覚。
凄かった。
曲ありきではあるのだと思うが、それをここまで伝えてくるのは「表情」とか「生身の人間」では難しかったかも、と思う。
情報が多いと素直に受け取れないケースもあるように思うから。
本当に凄いと思った。
芽吹いた時、色が黄色だけじゃなく緑とのグラデーションなのも凄く好きだったな。


そしてこの先のおだけいちゃんの表情よ。

同じ大自然のなかで
全てを吸収するかのような
良きものをたくさん受け取れたような
自分を許してあげられたようなこの表情。
涙が出たなぁ。
そんなにおだけいちゃんのこと知らないくせに「繊細で優しいこの人が幸せになって欲しい」と思わせられた。

そして溢れてくる光。
なくならないツリーハウスは変わらず持ち続ける自分の心のうちを示しているようでもあって。
それもまた良かった。

そして出会うふたり。

個人的に、このふたりが近づいていく間に再び溢れていく太陽の光が入っているところがとても好きだった。
こちらの方が太陽が上っていて、温かだけれどさらに力強さも加わった光のように感じて。
人と人が出会い、その相手と関係性が今まで自分になかった力強さを加えてくれるようにも感じた。

そして、ツリーハウスの木と戯れるおだけいちゃん。
ひとりじゃない、この感覚が周りを受け入れる余裕にも繋がるのかな。

そしてそして何よりラストシーン。

泣けてしまった。
おだけいちゃんの表情よ。(二回目)
嬉しそうだね。
信頼が溢れてるね。
お相手だけを嬉しそうに一生懸命見る様が「唯一」を伝えているようだった。
そして、お相手の方の手の優しさ。
受け入れ、大切にしてくれているのが伝わってくる愛情の手。


なんて温かさと優しさに溢れ、人間の不器用さと愛しさを感じるMVなのだろうか。
ここまでの語りは完全に私視点でしかないのでどれほどふたりが詰め込んだ思いを受け取れているか分からない。
だが。
なんだろう。
2分45秒で「愛」に触れた気がした。


ここまで読んだ奇特なあなた!
ぜひ一緒に何度でも見ましょう。
表現作品は自分の環境によって得られるものが違うと思うので、長くいつまでも楽しめるものだと思います。
私もぜひ長くたくさんのものを受け取れたら、と思っています。
ぜひ。

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