古きよき昭和のレトロ感
どうも。つま職です。
ぼくはいまリコードというくつろげる雑貨屋さんを大塚で営んでいます。
気になる方はツイッターもしくは、検索してみてください!
もともと不動産屋さんが入っていた事務所を借りているので、事務所感というかお家感が強いのが特徴です。
昨日は、そのテナントを借りている大家さんとサシ飲みに行ってきました。
結論からいうと想像よりおもしろかったです。
飲みに行った動機として、単純にテナントを借りているので、仲がいいことに越したことはないなと感じたからです。要は家賃とか次借りるときとか、今のところをさらになにかしたいときに、優位に働かせたかったんです。そんなしょうもない魂胆です。
19時5分前に大塚駅南口の吉野家に集合。大家は言い訳をしながら、3分遅刻してきました。「俺は普段は遅刻しないんだよ」と。聞いてません。なんだったら、なんにも思ってません。というより、雑貨屋さんの上に住んでるんだからなんでわざわざ駅の方に集合にさせたのか僕にはわかりませんでした。
そもそも大家がどんな人かと言うといわゆる昭和なおじいさんで、マウントを取ってくる、過去を自慢してくる、昔はよかったと話してくる、老害そのものです。大概の方からは老害は嫌われてますが、ぼくはあんまり嫌いではありません。心の中でかわいそーだなーと見てはいますが。
その後大家の小学校の同級生がやっているこのお店へ。結論を先にいうと同級生というのはウソで、小学校の先輩でした。これもマウンティングなのでしょうか。
まつしま?だったと思います。77歳のおじいちゃんが現役で休みなくやっているお店です。
話したこととすれば、大塚や大家の昔話です。この店は産業通りというところにあるのですが、むかしは芸者さんたちで賑わっていたようです。まつしまのオーナー曰く、大正〜戦後くらいまでは池袋よりも栄えてたとか。その後、池袋には映画館とかができて栄えたそうで。
そんなことを片耳にそれよりも僕が気になっていたことが大家の飯の食い方と話し方です。飯の食い方がとても汚い。なんとなく、雑貨屋さんで絡んだこともあるので、想像はしてましたが、やはり汚い。それは生まれつきなのか、それともなにかほかの原因があるのか。また、話し方もすごい。そもそも脳梗塞で5年前くらいに倒れたらしく、滑舌はすこぶる悪いんですが、それに加えて、脈絡がないので、本当に理解が大変です。最近はパターンが分かってきたので、ほぼほぼ何言ってるのかわからなくても理解できるようになりました。
大家は大学卒業後、バブル真っ只中で、不動産を売買していたそうです。その後、宝石屋や賃貸経営など、バブルの恩恵をもろに受けて、そのおかげで結婚もできていたようです。ただ、20年くらい前に別れてしまい、家では独りで暮らしており、話し相手もいません。だから、最近では、司法書士の勉強をしてるんだとか。話さなくて済むからやってるんだろうなと僕は思っていますが、真実はいかに。
食べ方や話し方が汚いのは、注意してくれるひとがいないから。注意とまでは言わないが、ともに食べたり話したりしてくれる人がいないから。
いわゆる「バブルに取り残されたひと」という感じでした。金の話、女の話、マウンティング。どれをとっても人から嫌われるような話ばっかりでした。それが2軒目で顕著になりました。
2軒目は巣鴨まで歩き、50年続くスナックへ行きました。
初めて来ましたが、これぞ昭和な店内で、まさに刑事ドラマなどに出てきそうな雰囲気でした。そこのママたちは50歳前後、僕にとってはおばあさん(すいません)ですが、大家にとってはお嬢さんです。ずーっと過去の自慢話や、近くに座っているお客さんの悪口を言ってました。マウンティングと同じですね。
極めつけはこれ。結構広めのスナックだったので、カラオケもあり、ちょっとしたバンドセットもあります。
なんだかさびしい気持ちでいっぱいになりました。バブルに直接触れたことは今までなかったのですが、今回、大家との飲みの会によって、身近に感じることができました。バブルが良い悪いという話に帰結するのではなく、時代の変化についていかないと、こうなるんだなと感じた夜でした。
スナックのママもまつしまのオーナーもお金を出してくれてるからお世話しているという雰囲気がすごかったです。本人はどう感じているのかわかりませんが、きっとさびしいのでしょう。
よこしまな気持ちで飲みに誘いましたが、バブルの屍(ごめんなさい)に遭遇できて、新しい感情が生まれました。マウンティングおじさんにも優しくなれそうです。
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