観劇日記~カメヤ演芸場物語~

2月14日コンカリーニョにて19時30分の回を観劇。

昔の演芸場のお話。

学生運動が盛んだった頃。

警察から逃げる、学生運動参加者がそんなこんなで、演芸場にて漫才師になる。

そんなお話だった。


ネタバレする可能性があるかもしれないので、ここからはネタバレを見たくない人は見ないように。






芸に生きる人間模様。

あの演芸場にいた人たちは、とにかく芸に生きて、芸を愛してた。人を楽しませることに、命をかける人達の物語だった。

夫婦漫才、とにかく売れようと躍起になる若い芸人達、上手いことやって小金を稼ぐ落語家、色んな芸人が色んな考えを持って舞台に臨む。

トリオザハイセンスは、やっぱり私は石崎さんの肩を持ちたくなる。

一番芸に向き合おうとしてたと思う。生意気だし、礼儀はなってないかもしれないけど。

最後の、カレン襲名に関しては、私はカレンさんのワガママだなぁと少し微妙な感覚。

チーコは本当にそれで良かったのかな、とか、カレンが亡くなった後、ロマンカレンは結局続かないんじゃないかなとか、やっぱりロマンカレンの相方はカレンさんしか無理なんじゃないかなとか思ってしまったんだよね。

チーコだって、結局あの子はなんとなくお笑いができてればそれでいいのかなとか。

まぁ時代背景的に見れば、襲名っていうのは芸の世界において普通に行われていたのかなとも思うので、あの時代の人達は特に違和感はないのかもしれない。

演芸場の支配人の最後の男気が実は一番泣けた。

舞台に立つ側でもないし、むしろ迷惑だと思っても仕方のないラストシーン。そこで、自分が責任を取るから行ってこいと、漫才師を舞台にあげる。

めちゃくちゃかっこ良かったなぁ。

なんだかんだ、芸を一番愛しているのは支配人かもしれない。

学生運動とか、あまり私にはよくわからない時代なので、はっきりと分かりきってない部分も多々ありそう。

とはいえ、ベタに人情話って感じで、観客席からも、泣いてるような声が聞こえていた。

マシンガン四郎も、良いとこ持っていきやがって、悪い人全然いなかった。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?