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写真の背景に白黒両方の紙が必須なワケ。【ブロガーのためのスクワット/第10話】

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 ちなみに、前回の記事はこちら。


キャッチーな写真は被写体と背景が分離している。

 景色の写真とともにブログを綴るならこの回は読み飛ばしてもいい。今回はなにかモノ(あるいはヒト)を紹介するときにそれを撮影しなければいけない(もしくはフリマやオークションに出品したい)というシチュエーションで有効な「写真と背景の関係」について書く。写真全体が意味を持つ風景写真ではそこまで意識しないだろうが、被写体がちゃんと写っているということはつまり、背景を処理することと言い切って良い。

 背景と被写体がごっちゃになっている写真では、被写体が目に飛び込んでこない。文字で補えば良いというものではなく、写真を見た瞬間にヒトは何が写っているのかを判断する。よって被写体に合わせて背景を選ぶことが大事で、背景の色や明るさが適切でなければ被写体をどんな角度で撮影しようが、どのようにライティングしようが徒労に終わってしまう。

「一目瞭然の写真」を撮ることが重要な場面。

 あなたはいま、眼の前のブツを直接見ている。だから眼の前のブツがどう見えるかを誰よりも理解している。しかし、画面の向こうにいる人はそうではない。だから、いまあなたの眼の前にあるものを肉眼の10倍わかりやすい画像に整理して見せなければいけない。例えば白い紙に鉛筆で書くから字が読めるのであり、オセロや囲碁の戦況は盤面(=緑)と違う色で展開されているから直感的に認識できる。「写真が微妙でも、よく見れば(あるいは文字で説明すれば)わかるでしょ?」というのは、黒い紙に鉛筆で字を書くのと同じだ。背後にある文脈を読み解く芸術作品ならともかく、情報をさっさと他人に伝えるのが目的なのであれば「一目瞭然であるかどうか」が肝要なのである。

 ……とはいえ、背景の色や明るさには無限の種類があり、被写体にも無限の種類がある。その順列組み合わせを真面目に考えているといくら時間があっても足りないので、私はものすごく簡単な原理原則に従って選択する方法を取っている。その原理原則とは以下の通りだ。

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