題材を選ぶ質が悪いのと、この男が気色悪いのだけは知っている。


 新しく顔を見合わせた人と、おすすめのアニメを語る。良い。なんて気分が弾むんだろう。現実の世界でこういう話をするのは久しぶりだからだろうか。そんな中、
「『アイドルマスター シンデレラガールズ』というアニメを見て欲しいんだよね〜」
「あー、アニメは何か途中で切っちゃったな。」
 言えない。流石に言いたくなかった。会って数日もしない他人と、最後通告を交わしたくなかったから。

 確か、受験生だと言い訳をして視聴をやめたはずだ。別に、その年は大して受験勉強にも手をつけず、他のアニメも視聴止めをしてないので、理由になっていないが。確か、原紗友里が演じている人物が、ライブに身内とか結構呼んだけど、ショッピングモール開催で規模小さくて、不満でアイドル辞めて、そこで私も視聴を止めたはずだ。とにかく、見ても何が面白いんだろう。と思っていたのは覚えている。つまらないと感じてアニメを切る習慣は、私にはあまりない(印象悪い云々で切ったのは異修羅くらい)。『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』もつまんな、と思いながらも2期まで見たし、『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』も『異世界召喚は二度目です』もバカつまんなかったけど完走している。あ、そう言えば『ビジネスフィッシュ』は途中切りしていた。あれはマジでクソつまらなかった。小野賢章が出演している意外に見続ける理由もなかった。この世には、ネタにできるクソアニメとそうでないクソアニメがある。『ビジネスフィッシュ』は自分の中では確実に後者だろう。
 
 今はAbemaやdアニメストアなど、自分が見たいアニメを選んで見ることができる。しかし、私の習慣は今もそうだが、テレビで放送及び再放送している興味のある番組を片っ端から録画スタイルを取っているので、見たいから、という理由で見ているわけではなく、惰性に近さで見ている側面もある。今もそれが続いている。

 別に、それを人に堂々と言うとか、嫌いだから関係がどうなるとかにはしたくない。作品にケチ付けるとか、評価する支持者にどうのこうの言うとか、そんなつもりでもない。ただ、自分の底から引きずり出された感情が、再び途切れるその前に、noteを通じて、なっているかも分からないアウトプットに落とし込みたい。それだけで。

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