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推理小説好きの父が家族を守るサスペンスマンガ「マイホームヒーロー」

今回は、テッパンの「マイホームヒーロー」を紹介します。頼れる妻と、ちょっと反抗期気味だけど可愛い娘。親バカで推理小説好きの父と頭の切れる半グレ集団の頭脳戦を描いた漫画です。(聞き手:成瀬夏実)

どんなマンガですか?

簡単にいうとお父さんが主人公の話です。ヒーローがお父さんてことですね。このお父さんは推理小説が大好きで、自分でも書くのが趣味という普通の会社員なんです。

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とにかくこのお父さんは娘が大好きな親ばかで、娘の零花がお父さんに向けて誕生日のオリジナルソング作って、零花はその曲を3万円で売りつけてくるんです。でも、お金を取るようになってきても、そういうとこも好きだ!とか思っちゃうお父さんで(笑)

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とにかく娘のためならなんでもできる!てかんじですね。

それで、娘の零花は家を出て、一人暮らししているんですが、お父さんはそれが心配なんです。反抗期がはじまっているけど、めげずに娘に会いにいこうとするんですね。ファミレスで待ち合わせして零花に会ってみたら、顔にアザができていて。

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彼氏に殴られたっぽいんですけど、娘は否定しているんですが、親はそういうのすぐわかるんですよね。心配になりつつも、店から出て帰ろうとすると、チンピラがレイカってやつを殴った、と聞こえてきてお父さんはこのチンピラを追うんです。そしたら、お父さんは仲間に見つかってボコボコにされちゃって。このままだと娘が危ないのではないかと思って、娘に内緒で娘の家に行ってみたんです。

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この延人(のぶと)が零花の彼氏なんですが、電話の話を聞いていると今までの彼女を2人殺しているみたいな会話をしていて。

それは危険ですね。零花も危ない。

お父さんはずっとクローゼットに隠れていたんですけど、物音をさせちゃってクローゼットを開けようとします。

・・・。

結論殺します。お父さんが。

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ひぃー!めっちゃ弱そうなお父さんなのに。

そこに呼んだお母さん登場です。

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びっくりしているものの、結局お母さんも共犯になるんです。

お母さん…!理解を示しすぎでしょ!そこは自首を促すとか…!

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お母さんも娘のために、死体をどうにかするしかないってかんじで。娘が帰ってくると、部屋が散らかってるので不審がるのですが、お父さんがヤクザから殴られたのをみてさすがにヤバイと思って別れると決めてくれて。

それで死体はどこに…?

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お風呂場に隠して、煮込んでミンチにして死体遺棄するんです。お父さんも死体を処理するのがうまいんですよ(笑)

推理小説の知識が役に立っちゃった感じですね…

実はヤクザが道中ずっと零花の家に出入りした人たちを見てるから、この延人が零花の部屋から出てこないのを不審がってるんです。

まさか部屋で死んでるとは思わないですもんね。

だから、ヤクザが家に忍び込んで延人を探すんですけど、その時にお父さんが仕掛けるトリックとかもドキドキで。

これ相手がヤクザだから身の危険ありますよね。

ヤクザはヤクザでどうにかして延人を見つけろ、って指示があるので、家までつけてきて、盗聴器を仕掛けてくるし、それに対して盗聴器の前でわざと会話を聞かさたりとか。とにかくヤクザに常に密着されている中でバレないように動かなければならない、証拠を残していはいけないなど条件がいろいろあるなかで繰り広げられるお父さんとヤクザの攻防がドキドキなんですよね。

1巻まではちょっとコメディ要素もありますけど、2巻からどうなっちゃうの!?ていうドキドキがありますよね。

あとは実は零花がこの子はこの子で、問題があるんですよ。

ただの純粋な子じゃない、と。

そうなんです。一難さってまた一難みたいなのが繰り返れていくので、読みがいがありますね。6巻でこの決着がついて第一部が終わって、7巻からは第二部がはじまります。

お父さんが推理小説が好きっていうのもあって、この推理小説の知識を使って切り抜けていくのもサスペンスとして面白いですね。

久しぶりにずっと駆け抜けていくマンガと出会ったかんじです。本当にハラハラドキドキしますし半グレはやっぱり怖いし考え方が汚いですが、マンガの設定としてはある種その部分で楽しめるところもあったりします。

とにかくオススメです!
それではまた明日!

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