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『鬼滅の刃』を読みました

水曜日ですね、今日のマンガは『鬼滅の刃』です。

やっと読みましたよ、あまりにもいいと聞くので!結論としては、どこがいいのかみんなの意見が知りたくなりました。

アニメがいいと聞くことが多いですが、それはストーリーのことですか?主題歌ですか?炭治郎が頑張っているところですか?ぼくは『鬼滅の刃』のムーブメントはすごいことだと思っていますが、マンガは物足りなかったです。

だからといって否定したいわけではなくて、ここからは世の中の評価と自分の評価とのズレを、1つずつ紐解いていければと思います。

あらすじ
時は大正、日本。炭を売る心優しき少年炭治郎は、ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹の禰豆子は鬼に変貌してしまった。絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、鬼狩り。の道へ進む決意をする。人と鬼とが織りなす哀しき兄妹の物語が、今、始まるー!
公式サイトより引用)


世間の評価

まず、一般的にはどこがいいのか?

①家族を題材にしてるところ(だろう)
どうして鬼になったのか?鬼を退治する立場になったのか?など、それぞれの登場人物にストーリーがあるところは世間の共感を呼びそうです。

②鬼がすべて悪いことなのか?
例えば、鬼舞辻無惨、黒死牟、技を極めたいから鬼になった、「痣が発現した方はどなたも例外なく…」という設定など。それ自体が読者に問いを投げかけてくるようで、良心の呵責を生んでいるんだと思います。

③全体的にかわいいポイントが多い
・禰豆子の行動全般
・炭治郎と伊之助、善逸とのくだり
・柱が継子と修行をするところ

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『鬼滅の刃(4)』(吾峠呼世晴/集英社)より引用

④絵が一般的に受け入れやすい
「NARUTO-ナルト-」→「銀魂」→『鬼滅の刃』ときて、受け入れやすい絵に変化していると感じます。

⑤炭治郎がどこまでも傷ついていくがそこを乗り越えていく
ここがすごくポイントで、『鬼滅の刃』のストーリーにあえて点数をつけるならぼくは65点だと思っているんです。

世の中での評価が高いのは、同時期に連載されていたマンガとのバランスも関係あるんじゃないかなと。例えば「呪術廻戦」「約束のネバーランド」では主人公が成長して悪を退治するという、王道の展開が意外となかったですよね。

まず「呪術廻戦」は正統派の主人公ではなかったと思います。そして「約束のネバーランド」ではエマが正統派の主人公にあたると思いますが、作品としては登場人物よりもストーリーに重きが置かれている印象がありました。

そのなかで炭治郎の王道さが際立ったのではないかと。

正直、ぼくの場合は『鬼滅の刃』が好きと聞いたら「マンガはあまり読まないのかな」と勘ぐってしまうくらい、ストーリーに対しては「ん?」と思ってしまうところがあります。この時代に(2020年は特に)、こういう漫画があったらいいなというところに刺さっているんだろうなという印象です。

ただ、ぼくがマンガに対して感じたこととは別で、『鬼滅の刃』のムーブメントが作り上げられていることは、すごくいいなと思っています。

主題歌を担当されたLiSAさん、声優の花江夏樹さんといったすべての要素が重なった結果ですよね。


1つのマンガとして

ストーリーに話を戻すと、16巻でお館様と鬼舞辻無惨が接触してから完結まで、ちょっと展開が急だなと思いました。何かの力が働いたのかなと疑ってしまうぐらいです(笑)。

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『鬼滅の刃(16)』(吾峠呼世晴/集英社)より引用

ここへきて回想も多くなるので「あとで足しているのかな?」と思ってしまいました。そこが最初から伏線になっていたら、また違った感想になったのかもしれないですが、ぼくにとって『鬼滅の刃』は2回目も読みたくなるマンガには至りませんでした。

「NARUTO-ナルト-」のように走り続けたまま70巻まで続いた例もあるので、そちらのほうがさらに名作となるような気がします。

1つ補足すると、『鬼滅の刃』がいいと言われている大きなポイントには、アニメの存在がありますよね。そして「水の呼吸 ○○」といった技の表現はマンガだと限界があると感じました。

ただ、週刊少年ジャンプの電子版で『鬼滅の刃』のオールカラーを見たときに、ぼくは納得できたんですよね。

これがアニメになって、BGMもついて、あの悲しいストーリーが演出されていたら「そりゃっ」と。きっと『鬼滅の刃』はマンガだけで捉えられるられることの方が少ないんでしょうね。

ちなみに、22巻以降はジャンプ+からバックナンバーを買って読みましたよ。

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ーーーーここからはネタバレを含んだ感想です。









22巻では、禰豆子が無惨に追いつくかどうかという展開があったと思いますが、禰豆子が無惨に吸収され炭治郎は鬼となり、最終的には殺し合ってしまうような、バッドエンディングでもいいかなってぼくは思ったりしました。


── 以前のnoteが思い起こされます。マンガに慣れ親しんできた期間や量の違いから、こういった視点の変化は生まれるのかなと考えていました。(聞き手:Erina)

みんな「鬼滅好きだよね」「好きだよね」という、やり取りを続けているような気がしたんですよね。そこでぼくは勇気を出して、『鬼滅の刃』のストーリーから感じたことをnoteに書いてみました(笑)。

ぼくは評論家でもなんでもないですが、自分の好きなこととズレがあったらそう表現しますし、媚を売るようなことはないです。だからといってこれで作者の方を責めたいわけでもなく、ただ純粋に思ったことですね。

それからオールカラーのマンガも読みやすかったですし、アニメもなるほどなと思ったので、いろいろな要素が重なって素晴らしいものになるんだろうなというところも理解しています。

こうやってブラッシュアップされたのが、劇場版『鬼滅の刃』無限列車編だと思うので、それはそれでいいなと思っていますよ。

(ヘッダー画像引用元:鬼滅の刃公式

それではまた明日。


最後に。
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