2年半付き合った彼は
私と正反対の性格で真面目で誠実で
とても変わっていた人間だった

感情がまるでなくて、ストイックで
自分の決めたことは絶対に達成させる
だから自分にも厳しい、人にも厳しい。

私のだらしない性格に、きびしかったけど
ずっと向き合っていてくれた

出会ったのも、知り合いの知り合いだった。

お互い知っていたはずなのに
なぜ、いままで出会ってなかったのか
不思議なくらい
一緒にいる時間はとても心地よかった。

彼はそこまで思っていなかったかも。　

わたしは、あまり写真を撮らない。

存在を失った時に思い出すのが
怖いからなのかな。

思い出の写真は2年半もの間
数枚しか持っていない。

もっとたくさん撮ればよかったかなぁ。
いまフォルダを見返すと
涙が溢れそうだー

実は彼とはこの2年半のあいだ
何回も離れたりくっついたり、繰り返していた。

別れる！と私が決意しても
やはりあの居心地の良さにどうしても戻りたくなってしまう。

いつしか恋人より、私は
お世話役のようになっていた。

彼の言うことを聞かないと一緒にいれない関係になっていた。

それでも一緒にいたかった。
嫌いな時もたくさんあったんだけど
それでも私の心は
いないほうがしんどいと思ったから。

どんなことも耐えた。
自分の時間も犠牲にした。

けど、やっぱりだめだった。

ちょっとした喧嘩で、私は感情的になった。
言い合いした後、お互い仕事へ向かい、

その日の夜に
もう来なくていい

その一言で2年半の関係が終わった。

それでいいの？と言う感情と、
解放された、、と
わたしの存在はそんな一言で
無くしちゃえる存在だったんだ、、と

1日だけ、2時間くらい泣いた。

意外と思ってたよりしんどくなかった。

ほんとは彼からの、
別れの言葉を待っていたのかな。

これからどうやって生活すればいいのか
わからないほとんど半同棲だったから

心にぽっかり穴はあいている。

いまは私は彼にとって必要じゃない

じゃあまた月日が経ったらまたどこかで
出会えるはず。

そんな気がしたから
なんか寂しくない。

1人の時間と向き合う時期。

がんばれわたし