見出し画像

KURUMICCO WALK Vol.14-①「読書、芸術、スポーツの秋🍁」

第14回は、鎌倉山周辺で秋を満喫するコースをご紹介します⛰
(本記事の掲載内容は2023年10月時点のものです)

KURUMICCO WALK Vol.14 MAP

湘南モノレール西鎌倉駅からスタート🚟10分程歩き最初に訪れたのは、「和菓子処 茶の子」さん。今回は4代目店主の松野友美さんにお話を伺いました。

「和菓子処 茶の子」

大正6年に「松埜本店」として東神奈川で創業した茶の子さんは、3代目から現在の西鎌倉にお店を構えるようになりました。緑の多い土地と、住宅地ならではの穏やかな空気が西鎌倉の魅力だとおっしゃいます。

毎日心を込めて作られた和菓子が、丁寧に並んでいます。

茶の子さんの一日は、早朝5時の仕込みから始まります。主に、作ったその日に召し上がっていただく朝生菓子を販売しているため、大量生産はせずに毎日一から手作りしています。和菓子作りは季節やお天気によって製造法等を変える必要があり、その塩梅が難しいとのこと。お米や小豆など自然の材料を使用するため、年ごとの質の変化に対応していくのも大変だということです。

そんななかでもお店を長年続けていらっしゃる力の源について伺うと、シンプルに〈お客様に喜んでいただくこと〉がモチベーションになっているとのこと。代々、その時々で大変なことがありつつも続けてこられたのはお客様の「おいしかったよ」という言葉があったから。母が好きだったので買いに来た、祖母の家でよく食べていた孫が大きくなり買いに来た、など…長い間続けているからこそのエピソードも耳にすることがあるそうです。

今回はお店の人気商品から5つの和菓子をご紹介します♪これからの行楽シーズン、お散歩のお供に景色を楽しみながら召し上がってみてはいかがでしょうか😋

◯松毬(まつかさ)…松ぼっくりのようなコロンとした形のどら焼きはあんこがたっぷり!

◯むしどらやき(白あん)…スポンジケーキのように蒸して作るふわふわの生地が特徴です。中にはまろやかな香りが食欲をそそるバター風味の白あんに大納言あずき。数秒電子レンジで温めていただくとほわっほわの食感になり、中の餡も柔らかくなってとってもおいしいです♡

◯上生菓子「山苞(やまづと)」…二十四節季に合わせて約2週間ごとで変わる「上生菓子」。何と今回偶然、可愛いリスがいました~🐿💕「山苞」は山からの贈り物という意味だそうです。菓名は、和歌や季節の風物などからお菓子に合うものをお店の方が考えているのだとか。ストーリーが膨らみますね!
 
◯おだんご(みたらし)…毎朝生米を蒸かしてつき、手間をかけて作っています。一般的な上新粉から作る方法に比べ、弾力がしっかりあり、お米の香りが活きているのがおすすめポイント。老若男女人気のみたらしは、弊社の社長もお気に入りです!

◯鎌倉さんぽ道…米粉のサブレを最中に入れて焼き上げたお菓子。夏から秋は楓の形で、新春から春の間は桜の形に変わり「鎌倉さくら道」として販売しています🌸日持ちもするので鎌倉土産におすすめです🎁

画像左:「山苞(やまづと)」、中央:「おだんご(みたらし)」、右:「松毬(まつかさ)」
画像左:「むしどらやき(白あん)、右:「鎌倉さんぽ道」
「鎌倉さんぽ道」

月替わりで出ている季節のお菓子、11月中は「柿の葉餅」です。是非ご賞味ください!

季節のお菓子「柿の葉餅」(2023年11月)

はじめはお店を継ぐことを考えていなかったという松野さん。しかし、忙しくしながらも楽しそうに仕事をする両親の姿が心に残っていたため、和菓子作りの道に進んでみようと決心したそうです。

「先代が守り続けてきたように美味しいお菓子をたゆまずに作り続けることを一番の目標に、目の前のお客様にしっかり向き合える地域密着ナンバーワンのお店を目指していきます!」とおっしゃいます。

歴史をしっかり伝えていきながらより良いお店にしていきたいという姿勢がとても輝いて見えました✨

[店舗情報]
店舗名:和菓子処 茶の子
所在地:神奈川県鎌倉市西鎌倉2-2-7
公式サイト: https://www.chanoko-nishikamakura.com/

次回は読書の秋にぴったりの場所を紹介します!
Vol.14-②もお楽しみに✨