宝塚記念の傾向と対策

2022年 タイトルホルダー

人気構成:やや分散型
1人気3.3倍 エフフォーリア
2人気4.2倍 タイトルホルダー
3人気5.6倍 ディープボンド
4人気7.3倍 デアリングタクト
5人気9.5倍 ヒシイグアス

 大阪杯で断然の1人気で大敗した有馬記念馬エフフォーリアが1人気。ここでも1人気に押されるもここでも6着に沈んだ。3歳クラシックから一気に上り詰めた後は様子見が無難か。
 勝ったのは春の天皇賞を圧勝したタイトルホルダー。春の天皇賞で人気を分け合い1人気2着だったディープボンドは3人気で4着まで。春の天皇賞との差はあまり詰まらなかった。
 2着には大阪杯5人気(27.4倍)で穴ポジションで4着だったヒシイグアスが単勝9.5倍と上位人気ながら入った。春の天皇賞は着順が入れ替わらなかったが、大阪杯の方は着順が入れ替わった。大阪杯1着ポタジェは宝塚8人気11着、大阪杯7人気3着だったアリーヴォは宝塚記念7人気14着。エフフォーリアは1人気で巻き返せなかったが、多少人気先行気味だったヒシイグアスが2着に来ているので、大阪杯で負けすぎず激走しすぎず掲示板くらいが丁度いいのかもしれない。
 3着にはヴィクトリアマイル5人気6着とイマイチだった4人気デアリングタクトが入った。こちらも春の消耗度合いは低かったので良かったのかもしれない。

2021年 クロノジェネシス

人気構成:通常型
1人気1.8倍 クロノジェネシス
2人気3.5倍 レイパパレ
3人気6.7倍 カレンブーケドール
4人気9.5倍 アリストテレス
5人気16.6倍 キセキ

 有馬記念1人気1着→ドバイシーマ2着のクロノジェネシスが1人気で勝利。大阪杯は荒れて、春の天皇賞が有馬記念5人気5着馬が勝っていたりと、有馬記念から大きな勢力交代もなかった。こういうときは人気でも逆らわないのが無難か。
 クロノジェネシスと人気を分けた大阪杯圧勝のレイパパレだったが、激走後の疲労と辛い人気変動もあってか3着まで。
 2着には平場から重賞連勝してきたユニコーンライオンが入った。この時期に充実期に入って連勝してきた馬は軽視できない。考えてみれば3着レイパパレも平場からの上がり馬でG1まで勝っている。長距離G1戦線が崩れやすいのが、大阪杯と宝塚記念なのかもしれない。


2020年 クロノジェネシス

人気構成:やや3強
1人気2.4倍 サートゥルナーリア
2人気4.1倍 クロノジェネシス
3人気4.9倍 ラッキーライラック
4人気9.9倍 ブラストワンピース
5人気10.7倍 グローリーヴェイズ

 有馬記念を3歳で上位人気2着し、3月の金鯱賞を勝って参戦したサートゥルナーリアが1人気。結果は4着。2022年のエフフォーリアのような感じでしょうか。3歳クラシック勢力が有馬で結果出すと、その後は案外サッパリとなるケースが多いようです。
 勝ったのは2人気のクロノジェネシス。大阪杯4人気2着から。大阪杯勝ったラッキーライラックは6着に沈んでいる。
 2着にはキセキ。春の天皇賞3人気6着から。3着にはモズベッロ。春の天皇賞5人気7着から大幅人気ダウンからの巻き返しだった。この年は春の天皇賞組がほとんど人気がない年だった。

2019年 リスグラシュー

人気構成:分散型
1人気3.6倍 キセキ
2人気3.9倍 レイデオロ
3人気5.4倍 リスグラシュー
4人気7.8倍 エタリオウ
5人気8.4倍 アルアイン
6人気8.8倍 スワーヴリチャード

 1人気は大阪杯2人気2着後のキセキ。結果は2着。大阪杯勝ち馬アルアイン、4着マカヒキが宝塚記念で人気アップしていたので、大阪杯よりメンバー手薄になったところがあり、1人気でもそれなりに走ることができた。
 2人気は有馬記念2着後にドバイシーマ6着後だったレイデオロ。5着に終わっている。有馬記念ではキセキに人気先着していたのだが。ドバイの負けにピークを過ぎたサインが出ていたのかもしれない。その後、未勝利で引退している。
 勝ったのはリスグラシュー。金鯱賞→香港G1を出ての参戦。ここまで長距離混合G1戦線に出走していなかった馬が結果を出せるレースなので注意が必要だ。

まとめ

⚫︎有馬で結果を出した3歳馬は様子をみたいG1
⚫︎長距離G1戦線の常連ではない馬が結果を出せるレースなので、上がり馬にも警戒が必要
⚫︎春の天皇賞組は人気薄めのときが狙い目

 

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