ダービーの傾向と対策

2022年 ドゥデュース

人気構成:4強型
1人気3.5倍 ダノンベルーガ
2人気3.8倍 イクイノックス
3人気4.2倍 ドゥデュース
4人気5.9倍 ジオグリフ
5人気20.7倍 プラダリア

18頭中12頭が皐月賞組かつ4強全て皐月賞出走馬でレースの中心。
勝ったのは皐月賞1人気3着のドゥデュース。軽い凡走から3人気で巻き返した。
2着には休み明け皐月賞2人気2着のイクイノックス。
3着には皐月賞9.9倍の6人気5着(勝ち馬とは0.4差)→24.7倍の7人気アスクビクターモア。皐月賞から下位人気に落ちて巻き返した。勝ったドゥデュースには弥生賞で先着もしていた。
4着には皐月賞2人気4着のダノンベルーガ。負けて1人気となりやや人気先行な感じも。
皐月賞を5人気で勝ったジオグリフは4人気で7着に沈んでいて、皐月賞で人気凡走した馬の巻き返しが目立ったレースになった。

2021年 シャフリヤール

人気構成:集中人気
1人気1.7倍 エフフォーリア
2人気5.1倍 サトノレイナス
3人気11.1倍 グレートマジシャン
4人気11.7倍 シャフリヤール

 皐月賞2人気で圧勝したエフフォーリアが集中人気。皐月賞からは18頭中9頭が出走。
 勝ったのは皐月賞出走していない毎日杯勝利後のシャフリヤール。グレートマジシャンも毎日杯2着馬でダービー3人気だったので人気先行という感じではなかった。皐月賞をエフフォーリアが圧勝だったことからも皐月賞組全体が抜けているわけではなかったし、5人気までにもエフフォーリア以外の馬が入っていなかったことから別勢力にもチャンスのある年だった。
 エフフォーリアは2着に入ったが、集中人気になった分、力が出せなかったか。
 3着は、皐月賞6人気3着だったステラベローチェ。14.3倍→40.2倍と穴ポジションだったのは走りやすかったか。ただ同じように皐月賞2着で17.0倍→30.4倍のタイトルフォルダーは6着で凡走している。皐月賞で勝ち馬と大きく離されてしまっている年で、皐月賞組が上位人気を占めていないときは、あまり狙いづらいところはある。

2020年 コントレイル

人気構成:集中人気+2強
1人気1.4倍 コントレイル
2人気4.4倍 サリオス
3人気12.8倍 ワーケア

 皐月賞で抜けた2頭がそのままダービーでも抜けた人気に。
 勝ったのはコントレイル。サリオスの追撃を振り切って連勝。皐月賞も休養明けだった分の上積みもあったのかもしれない。2着もサリオス。こちらも休養明けで皐月賞2着後だったが、相手の方が力が上だった。
 注目は3着のヴェルトライゼンデ。皐月賞13.0倍4着(1.2秒差)→ダービー66.4倍の大幅人気ダウンでの巻き返しだった。皐月賞組が完全に抜けている年(18頭中13頭出走と占有率も高い)だと、巻き返しも決まりやすいので注意が必要か。2021年3着のステラヴェローチェは朝日杯2人気2着の実績があり、同馬もホープフルS3人気2着と2歳G1での実績のある馬だった。2歳時の実績馬のダービーでの大穴激走には今後も警戒したい。

2019年 ロジャーバローズ

人気構成:やや人気集中+3強
1人気1.6倍 サートゥルナーリア
2人気4.3倍 ヴェロックス
3人気4.7倍 ダノンキングリー
4人気25.9倍 アドマイヤジャスタ

 皐月賞組が上位人気を構成、18頭中11頭が皐月賞出走馬。
 勝ったのは京都新聞杯2人気2着後で単勝93.1倍の大穴ロジャーバローズ。これまで上位人気で重賞で勝ちきれないレースが続いていたが、初めて大穴になったダービーで勝ってしまった。皐月賞出走しないで京都新聞杯をそこそこ走っていて大幅な人気ダウンしてきたときは軽視できないローテかもしれない。
 2着はダノンキングリー。3人気3着から皐月賞組では最先着だった。
 3着はヴェロックス。皐月賞4人気2着から。皐月賞では少し人気薄めのポジションだったのでダノンキングリーが上に来たか。
 4着は皐月賞馬のサートゥルナーリア。皐月賞は集中人気で勝ったが、ここでは凡走となった。
 注目は5着ニシノデイジー。皐月賞6人気17着からの13人気大穴巻き返しだった。ニシノデイジーはホープフルS3人気3着の実績があり、ダービーで大穴巻き返すパターンの戦歴を持っていた。


2018年 ワグネリアン

人気構成:やや集中
1人気2.1倍 ダノンプレミアム
2人気4.6倍 ブラストワンピース
3人気8.0倍 キタノコマンドール
4人気10.5倍 エポカドーロ
5人気12.5倍 ワグネリアン

 珍しく皐月賞回避したダノンプレミアムがやや抜けた1人気。結果は6着。順調に来れていない状況で皐月賞回避しているのだから、人気で抜けるときは怪しんだ方がいいかもしれない。
 勝ったのはそのダノンプレミアムと僅差実績があって、皐月賞1人気7着→5人気に人気を落としたワグネリアン。皐月賞勝ち馬とは0.8差と離されていたが巻き返せた。皐月賞でていない馬が 1人気だったこと、あまり皐月賞組が上位人気になれなかったことから皐月賞がノーカウント扱いだったのが凡走した馬にとってはよかったのかも。弥生賞馬が抜けた人気だったので、実質的には弥生賞がダービートライアル扱いになっていた感じもある。ただ同じようなローテだったジャンダルムは11人気17着だったので、大穴すぎても良くないのかもしれない。
 2着はエポカドーロ。皐月賞7人気の勝ち馬だったがフロック扱いされたのか4人気だった。遡れば1997年サニーブライアンも皐月賞フロック扱いされてダービーも激走している。このパターンにも警戒が必要だ。
 3着はコズミックフォース。プリンシパルS1人気1着後の16人気で超大穴での出走だった。すみれSで人気を分け合ったキタノコマンドールが皐月賞では3人気5着→ダービー3人気、京成杯で僅差のジェネラーレウーノが皐月賞3着だったので間接的に皐月賞出走していても上位争いできていた馬なのかもしれない。そういう馬のダービー大穴には警戒が必要か。

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