オークス傾向と対策

2022年 スターズオンアース

人気構成:やや分散
1人気3.2倍 サークルオブライフ
2人気6.5倍 アートハウス
2人気6.5倍 スターズオンアース
4人気7.1倍 ナミュール
5人気11.2倍 ルージュエヴァイユ

 1人気は阪神JFまで3連勝後、チューリップ賞2人気3着→桜花賞2人気4着後のサークルオブライフ。負けて 1人気を負う辛い場面だった(結果12着)
 勝ったのは7人気で桜花賞後→2人気だったスターズオンアース。辛い人気変動を乗り越えての連勝だった。18頭中9頭が桜花賞組で、上位人気に桜花賞4着、10着馬が入っていたので桜花賞以上に高いレベルを要求されなかった分だけ辛い人気変動を超えられたのかもしれない。また桜花賞も7人気だったとはいえ単勝14.5倍だったので中位人気くらいだったので辛い人気変動も弱いものだった。
 注目したいのは桜花賞3人気6.2倍2着→オークス7人気13.3倍と人気ダウンしていたウォーターナビレラです。スターズオンアースより人気面で走りやすかったのに大敗しています(結果13着)。桜花賞で好走しているのに楽な人気になりすぎている馬は要注意です。800mの距離延長が向かない可能性があるからです。実績だけでは買いづらいオークスの特徴だといえます。人気変動としては、桜花賞 1人気10着でオークスで4人気に落ちて3着に走ったように、桜花賞凡走で人気を落としたパターンの方が狙えそうです。
 2着には桜花賞以外からのスタニングローズが穴をあけています。10人気でした。桜花賞が中心を占めているときに別ローテからの参戦では急激なメンバーアップとなります。そこで通用する実力があるかの裏付けがないと辛くなります。スタニングローズのように穴ポジションでの出走の方が、足りない実力分を補いやすいのかもしれません。別路線で初重賞だったアートハウスは2人気で7着に終わっています。


2021年 ユーバーレーベン

人気構成:やや集中型
1人気1.9倍 ソダシ
2人気4.5倍 アカイトリノムスメ
3人気8.9倍 ユーバーレーベン
4人気10.4倍 ファインルージュ
5人気10.9倍 ステラリア

 阪神JF→桜花賞と 1人気連勝中のソダシが1人気。これまでは人気分散気味の1人気だったが、今回はやや抜けた1人気となった。結果は8着。距離延長と辛い人気変動の二重苦に耐えられなかったか。
 勝ったのは3人気のユーバーレーベン。フラワーカップ 1人気3着→フローラS2人気3着と人気を裏切っていたものの3人気に支持されていた。フラワーカップやフローラSで僅差だった馬はオークスで人気になっていなかったので、やや人気先行くらいの人気だった。オークスは人気先行くらいの人気の方がくる実力より適性向きのレースになるところが難しい。
 2着は2人気アカイトリノムスメ。桜花賞4人気4着→オークス2人気とやや人気先行気味だった。こちらも適性よりの結果になっている。
 3着には16人気のハギノピリナ。阪神2200mの長距離コースを2戦連勝しての参戦だった。こういうパターンの馬にも警戒が必要か。


2020年 デアリングタクト

人気構成:集中型
1人気1.6倍 デアリングタクト
2人気5.9倍 デゼル
3人気8.0倍 クラヴァシュドール
4人気13.1倍 ミヤマザクラ

 桜花賞2人気で勝ったデアリングタクトに人気が集中したものの1着になった。桜花賞2着馬が不在で、3着馬は勝ち馬と0.5差だったので僅差実績の馬がいない状態だった。しかも18頭中12頭が桜花賞組が出走していて大幅メンバーアップもない状態だった。
 桜花賞圧勝だったこともあるのか、桜花賞組はデアリングタクト以外2・3着に入れなかった。最高順位で4着に入ったのがリアアメリア。桜花賞4人気10着から人気ダウンして8人気での出走だった。
 2着にはウインマリリン。ミモザ→フローラS連勝して7人気での出走だった。
 3着も桜でていないウインマイティー。デイジー賞→忘れな草賞連勝してきて13人気と穴ポジションだった。桜花賞組が1頭だけ抜けてしまっているときは注意が必要になる。


2018年 アーモンドアイ

人気構成:集中人気+3強型
1人気1.7倍 アーモンドアイ
2人気4.1倍 ラッキーライラック
3人気5.5倍 サトノワルキューレ
4人気12.3倍 リリーノーブル
5人気24.7倍 オールフォーラブ

 桜花賞上位人気で1〜3着馬がオークスでも上位人気。少し抜けた人気になっていたのは桜花賞2人気 1着のアーモンドアイで、そのまま1着となった。
 桜花賞2人気2着だったラッキーライラックは2人気3着で、桜花賞3人気3着だった4人気リリーノーブルが逆転して2着に入っている。18頭中6頭だけが桜花賞組だったが別路線は最高で3人気6着まで。桜花賞組6頭が掲示板を独占していたという桜花賞がかなり優位のオークスだった。こういう例外的な年は、リリーノーブルがなど人気ダウンした桜花賞組でも上位に来て実績優位となりやすいのかもしれない。

2017年 ソウルスターリング

人気構成:通常型
1人気2.4倍 ソウルスターリング
2人気4.8倍 アドマイヤミヤビ
3人気5.9倍 リスグラシュー
4人気10.4倍 レーヌミノル
5人気11.4倍 フローレスマジック

 この年も2018年のように桜花賞組が上位人気を構成している。桜花賞は集中人気だったソウルスターリングが1人気3着と軽い凡走後の1人気での出走でここを勝っている。
 2人気は桜花賞で2人気12着と大敗したアドマイヤミヤビ。結果的に3着に来ているので、ソウルスターリング同様、負けて上位人気になりながら人気先行気味でも馬券圏内に入った。
 4着には桜花賞14人気6着後に矢車賞勝って参戦したディアドラ。間に一回挟むパターンも桜花賞優位の年では注意が必要か。
 5着にも桜花賞3人2着→3人気のリスグラシューが入ったので、この年も2018年同様桜花賞組が掲示板にかなり入っている(18頭中6頭出走して掲示板に4頭)。
 2着に食い込んだのは、フローラS12人気で勝ち後のモズカッチャン。フローラSは18頭中6頭出走していて占有率は桜花賞並みだったことはメモしておきたい。フローラ10人気2着馬が10人気だったことを考えると、モズカッチャンはそれなりに人気していたので、やや人気先行気味で適性的に向いていたのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?