NHKマイルカップ傾向と対策

2023 シャンパンカラー 混戦ならNZTローテが強い?NZTは反動にも注意(2、3着がよいか)

人気構成:超人気分散
1人気5.7倍 カルロヴェローチェ
2人気5.8倍 エエヤン
3人気6.1倍 オオバンブルマイ
4人気7.6倍 ドルチェモア
5人気8.0倍 モリアーナ

 朝日杯1人気 1着のドルチェモアが、トライアルのNZTを集中人気7着に凡走。朝日杯2人気2着のダノンタッチダウンも皐月賞18頭中10人気18着だったので、2歳時点の中心馬達が初戦大負けしたことで混戦ムードとなった。
 勝ったのはNZTを休養明け7人気3着後でフロック視されていた9人気シャンパンカラー。2着にもNZT5人気2着後で8人気と低評価だったウンブライル。NZT2人気勝ち馬のエエヤンは2人気だったが9人気に終わっている。NZT勝ちの反動にも注意したい。
 3着にはアーリントンC5人気1着後のオオバンブルマイ。朝日杯ではドルチェモアらに大きく離されたが、ここでは人気先着している。成長曲線が交錯する時期なので、今の充実度を上に見るべきだろう。



2022年 ダノンスコーピオン 実績より現在の充実度を上に見るべし

人気構成:人気分散
1人気3.9倍 セリフォス
2人気4.0倍 インダストリア
3人気6.8倍 マテンロウオリオン
4人気7.1倍 ダノンスコーピオン
5人気14.4倍 アルーリングウェイ

 1人気セリフォスは朝日杯 1人気2着後の休養明けだった(結果4着)。成長期に休養に入ってしまっているので他馬と比較しずらい。人気に応えられるか未知数になりやすい。
 一方で、勝ったダノンスコーピオンも朝日杯で4人気3着の実績馬。その後共同通信杯4人気7着→アーリントンカップ 1人気1着後で4月に重賞勝ちし成長具合を示せていた。

 2人気のインダストリアは弥生賞2人気5着から皐月賞出走せずにNHKマイルカップへ(結果5着)。皐月賞のトライアルからの距離短縮ローテは人気になりやすいところもあるので実力面での裏付けがあるかも検証が必要になるだろう。

 3人気のマテンロウオリオンはトライアルNZT 1人気2着からの出走だった(結果2着)。トライアルを人気で軽く負けて人気ダウンは走りやすいローテーション。ただNZT勝ったジャングロが6人気だったので、中心馬ではない馬に負けてしまっていると人気ダウンも人気先行縛りになりやすい(NZT勝ち馬の方が人気薄で走りやすいので)。

 注目は3着に入った超大穴18人気のカワキタレブリー。アーリントンC12人気11人気からの激走だった。1月までに人気のセリフォスと僅差実績あり2・3月は出走なく4月のアーリントンC凡走後の大変身。皐月賞もそうだが4月の1度の負けは成長途上なのでギリギリ目をつぶれるのかもしれない。アーリントンCから勝ち馬が出た年なのでアーリントンCのレベルがここで通用するレベルにあったこと+もちろん賞金的な出走問題もあるので、トライアルは負けても出走できるようにそれまでの実績も問われる。


2021年 シュネルマイスター 皐月賞トライアルローテは人気になりやすいのでマイル路線より力があるか検証を

人気構成:人気分散
1人気3.4倍 グレナディアガーズ
2人気3.7倍 シュネルマイスター
3人気4.6倍 バスラットレオン
4人気11.5倍 ホウオウアマゾン
5人気11.9倍 ルークズネスト

 1人気は朝日杯7人気1着→ファルコンS1人気2着後のグレナディアガーズ。前走人気で軽く負けるのは悪くないローテだったが、ファルコンSで勝ったルークズネストは5人気とやや中心ではない馬に負けている。これは2022年のマテンロウオリオンもそうだったが、やや人気先行になりやすい。大崩れはしないが勝ちきれないことになりやすい(結果3着)。

 2人気は弥生賞2人気2着からの距離短縮シュネルマイスター。この年の弥生賞馬は皐月賞で8人気2着、弥生賞 1人気3着馬も皐月賞で1人気になっていた。また弥生賞5人気6着のタイムトゥヘブンはNZTで3人気2着していて、クラシック戦線の方がマイル路線よりも力が上であることが事前に示されていた。2022年のように人気になりやすいローテではあるので実力に見合うのか実質的に検証する必要がある。

 3人気はバスラットレオンは朝日杯8人気4着後に3戦してトライアルのNZT2人気圧勝実績。3歳になってからの成長感を示せていたが競走中止となった。ローテーションとしてはグレナディアガーズ同様悪くないローテなのでまともに走れば掲示板には入ってきそうな戦歴である。
 4人気ホウオウアマゾンは朝日杯3人気9着→アーリントンC 1人気 1着後。アーリントンC2着、3着の馬はNHKマイルCで大穴なので、トライアルのレベルが低かった感もあった。
 2着に入ったのは7人気ソングライン。桜花賞7人気15着後の出走だった。これだけ大敗後だとクラシック戦からのローテでも人気になりにくい。もちろん出走できる賞金を稼いでいないと出走できないが。勝ったシュネルマイスターもそうだが、マイル戦線のレベルが低いときはクラシック組が絡んできやすいので注意が必要だ。
 5着ロードマックスは朝日杯11人気6着後に人気を2回裏切って15人気にダウンしての5着だった。朝日杯組が1人気・3人気・4人気になっていた年だったのでトライアル凡走で大穴だと面白さはあるローテかもしれない。

2020年 ラウダシオン 朝日杯の出走馬でトライアルで軽く凡走後の穴馬

人気構成:人気分散
1人気3.0倍 レシステンシア
2人気4.9倍 タイセイビジョン
3人気5.1倍 サトノインプレッサ
4人気5.9倍 ルフトシュトローム
5人気12.0倍 サクセッション

 1人気は阪神JF勝ち後にチューリップ賞1人気3着→桜花賞1人気2着と王道クラシック戦線で戦ってきたレシステンシア。結果は2着。どうしても人気になりやすいローテ。しかも牝馬限定戦なので混合戦G1で1人気でどうかという検証は必要になる。桜花賞1人気で勝てなかったのだから今回メンバーアップとも見れるので。

 2人気はタイセイビジョン。朝日杯2人気2着→アーリントンC1人気1着後だった。アーリントンCは2〜4着馬が人気していなかったので人気先行な感じになってしまったか(結果4着)。

 3人気は毎日杯からの距離短縮のサトノインプレッサ。これも人気になりやすいローテなのでここで通用する実力の裏付けがないと買いづらい(結果13着)。

 4人気ルフトシュトロームは3連勝でNZT勝ち後だった。ただNZTの他の馬がここで人気ではなかったので、今回メンバーアップで人気で辛い場面だったか(結果5着)。

 勝ったのは9人気のラウダシオン。朝日杯6人気8着後に2戦1勝、うち前走ファルコンSが1人気2着で軽い凡走後の穴ポジションだった。朝日杯で負けていて人気ダウンするときはノーマークにできない典型例かもしれない。

 3着は6人気ギルテッドミラー。アーリントンCで朝日杯勢力に新興勢力で上位人気2着で割って入った。このパターンで人気ダウンのときは人気以上に走ってくるので注意が必要か。

2019年 アドマイヤマーズ 朝日杯上位勢力が勢力を保ちながら集結した年

人気構成:集中人気+2強
1人気1.5倍 グランアレグリア
2人気4.3倍 アドマイヤマーズ
3人気10.0倍 ダノンチェイサー

 グランアレグリアが、牝馬ながら朝日杯1人気3着後、桜花賞を2人気1着からの出走で人気を集めた(5着)。
 勝ったのは、グランアレグリアに朝日杯で先着しているアドマイヤマーズ。皐月賞2人気4着後の距離短縮でこちらも実績もあっての王道ローテだった。
 
 注目は2着のケイデンスコール。朝日杯4人気13着→毎日杯7人気4着後で大穴ポジションだった。朝日杯上位馬が人気していたレースだったので大穴でひっくり返した。毎日杯からのローテも距離短縮で良いローテーションだったので狙いたい1頭だったといえる。

 3着はアーリントンC7人気2着後のカテドラル。2歳時9月までに2連勝。重賞は人気で2連敗し、短期休養明けアーリントンC2着後で穴ポジションだった。これまでイマイチの成績でも春以降成長を示せた馬は警戒が必要かもしれない。

2018年 ケイアイノーテック なんだかんだNZT軽い凡走後が一番走る

人気構成:やや分散+やや人気集中
1人気2.6倍 タワーオブロンドン
2人気5.2倍 ギベオン
3人気7.5倍 テトラドラマ
4人気9.6倍 パクスアメリカーナ
5人気12.8倍 ケイアイノーテック

 1人気は朝日杯2人気3着→アーリントンC1人気1着後のタワーオブロンドン。前走のアーリントンC2・3着馬は人気ダウンしていたのでやや人気先行な感じは出ていた(結果12着)。

 2人気ギベオンは毎日杯からの上がり馬。人気になりやすいローテなので実力検証は絶対必要なローテーション。結果2着だった。毎日杯勝ち馬はダービーで2人気5着に支持されることになったブラストワンピースだったのでそれなりのメンバーだった。

 3人気はクイーンCからの牝馬テトラドラマ。クラシック戦線の牝馬の扱いは難しいので実力検証は必ず行う必要がある(結果14着)。

 勝ったのは、NZT1人気2着後のケイアイノーテック。1人気タワーオブロンドンとは朝日杯で5人気同タイムの実績があってのトライアルで人気で軽く凡走。このパターンで人気落としたときは要注意。

 3着にはアーリントンCで1人気タワーオブロンドンや4人気パスクアメリカーナと上位人気初重賞で接線したレッドヴェイロン。中心馬と人気の上がり馬で接線できたときは穴ポジションのときは再度警戒が必要だ。

まとめ

 クラシック路線からの合流は人気になりやすいので力関係の検証が必要になる。
 また実績馬がトライアルで軽い凡走後人気になるケースが多いが、なかなか勝ちきれていないのも気になるところ。大崩れしないので対抗までの扱いが無難か。
 穴を開けやすいのは朝日杯出走していた馬の巻き返し。朝日杯出走していた馬が中心になりやすいこともあるし、春に成長曲線が交錯しやすいというところが理由になるのは皐月賞同様だ。

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