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Vもぎ・Sもぎ・学校実力テスト出題比較(2)夏休み以降の3教科

夏休み後の3教科出題比較

 ここからは夏休み後の出題比較をしていきます。Sもぎ・Vもぎともに最新の入試形式が導入されてくるのが8月からになっています。


8月以降のSもぎ3教科出題の特徴

●国語の作文が追検査の出題形式も取り入れている
●数学の出題で中3範囲がいち早く出題されるので入試により近い形で練習ができる>>8月平方根、10月二次方程式、11月二次関数~など
●数学の証明問題は、最新の入試形式になっていない
●英文法も中3範囲がいち早く出題される
●英語のライティングは千葉県の最新入試形式とやや異なる出題
●学校の実力テストと親和性が高い


 数学が苦手で基本的な問題のテストをしたい人にSもぎは向いています。数学の計算・小問や大問の(1)で点数を稼ぐ練習をする場合には、3年の範囲が早く出題されている方が、より本番に近い練習になります。
 また学校の実力テストも同じような試験範囲になっているので相性がいいです。たとえば、Sもぎでできなかった数学のところを解き直ししたり、類題を解くことで学校の実力テストに向けて修正することもできます。反対に学校の実力テストで失敗したところを、次のSもぎまでに修正させるようなこともできます。


 

8月以降のVもぎ3教科出題の特徴

●出題形式は3教科とも最新の入試問題にそっくり
●数学の出題がほとんど1・2年の出題範囲で、3年の単元の比重が高くなってくるのは12月以降(英文法も3年生の範囲が入ってくるのはSもぎに比べるとやや遅め)
●英文法問題が千葉県入試よりも難しい出題が出てくる
●英数ともに2年までの内容がかならいできる状態にしておかないと得点は伸びない
●2年までの出題範囲の多いVもぎで高得点できている受験生も油断は禁物。中3の範囲の比重が高くなってきても高得点取り続けることができるかは12月以降のVもぎ、千葉県入試過去問、千葉県以外の入試問題でチェックする必要がある

 

 8月以降はSもぎより千葉県の最新入試問題に形式を似せてくるのがVもぎです。形式面で、過去問演習のような練習を積めるというメリットがあります。
 その一方で、出題単元が1・2年の出題がメインになっているので、中学2年までの内容ができていないのに受験を重ねても偏差値が上がりづらい内容になっています。ですから、夏休みに2年までの復習内容をやりきれていないような勉強が遅れている受験生にVもぎはあまりオススメできません。
 例えば、数学の一次関数が極端に苦手だと、11月のVもぎまで一次関数の大問が出題され続けるので数学の得点が伸びなくなります。Sもぎだと10月で一次関数の大問の出題が終わって、11月から二次関数になるので学校の進度とも重なるのでSもぎの方が得点しやすくなります。
 英語に関しても、Sもぎの英文法は学校でやったばかりの3年の範囲が基本問題で出されて得点しやすいのに対し、Vもぎは11月以降にならないと3年の英文法の出題があまり出されないことに加えて、複数の文法ルールを絡めてくるので簡単に得点できないようになっています。英語に関しても2年までの内容がかなり身に付いた状態でないと得点しづらくなっています。
 Vもぎで高得点が取れている受験生も注意が必要です。11月までは2年までの出題が中心だからです。実際には3年の出題比重が高くなるのが入試だからです。12月以降のVもぎや、実際の千葉の県立入試問題、千葉県以外の全国高校入試の過去問でも得点できるかなど複合的にみていく必要があります。模擬試験はあくまで模擬試験だという意識は持った方がいいでしょう。


夏以降の学校実力テスト3教科出題の特徴

●秋以降の実力テストから最新入試の出題形式に近づけてくる
●英数ともに中3範囲が出題されるのが早い(Sもぎよりも早いペース)
●正答率が極端に低くなるような難しい出題はほとんどない

 

 難問が少ないこと、学校の進度に合わせた(最近習った)出題があることから、勉強した成果が得点に出やすい傾向になっています。
 まずこのテストで高得点取れるようになっていないと、Vもぎを受験しても酷い結果になってきます(偏差値30台や40台前半が出ることも)。学校の実力テストで5教科300点超えない場合にはSもぎでの受験がいいでしょうす。学校の実力テスト(到達度テスト)はSもぎの総進図書が担当しているので、前述のようにSもぎとの親和性も高く学校実力テストの練習にもなるからです。
 あとはVもぎでは2年までの出題比率が高いので、勉強が遅れている子は勉強していてもVもぎだといつまでも点数が上がってきません。成績の悪い受験生の場合、2年までの範囲が定着していないのが原因になっているのですが、それがVもぎではもろに出てきます。特に3年の夏休みから受験勉強をスタートさせたような場合にはなおさらその傾向が強くなってきます。
 勉強が遅れている子は、習ったばかりの3年の基本問題が出されるSもぎや学校の実力テストで得点をあげていきましょう。その方が、モチベーションも維持しやすいです。Sもぎや学校の実力テストが簡単になってきた!と思ってからVもぎに切り替えても遅くはありません。前述のようにVもぎの出題で3年生の問題も含んだ総合問題になってくるのは12月以降だからです。Vもぎは入試直前そっくりもぎというのもやっているので、12月からの受験でも、12月第1回→12月第2回→1月→1月下旬と最大4回受けるチャンスがあります。


夏以降の3科模擬試験まとめ

●学校の実力テストの出題は易しい出題。これで得点できていない場合にはSもぎ受験をすべし
●Vもぎは2年までの範囲がかなり定着できていないと得点しづらい。勉強が遅れている子が何度も受験しても得点は伸びづらい
●勉強が遅れている場合にはSもぎから、Sもぎが簡単に感じてきたら12月以降のVもぎに合流すればいい
●2年までの出題の多いVもぎで得点できていても、中3の出題比重の高い入試問題で得点できるかは別の話。実際の過去問演習などで判断していく



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