火星の大地

未来文明史論2019(5)宇宙と地球との共生

 おはようございます。

 わたしが住んでいる地域も「梅雨入り」しました。水稲や農業には必須の雨、雨季。もしも、その雨が一滴も降らず、宇宙空間に水が放出された乾いた大地になる未来があるのでしょうか?上記の写真は、火星の様子。

 ここ何回か、とりあげた話題がミクロの視点だったので、マクロの視点、全世界を鳥瞰するような大きな話もしたい。

【予測】宇宙は不可思議。人類は地球を離れる。地球外惑星で生まれ、その人生を送る新世代が生まれる。#宇宙世紀 が始まった!地球🌏の西暦とはまったく違う、新たな人類の進化、「種」となるためにも、#共生 を実践して欲しい。

 宇宙進出が、22世紀のキーワードになるだろう。地球の人口増加80億人を超え、ますます環境が悪化の予想。地球上の物資だけでは生存できない現状である。また、多くのいきものが絶滅しており、そのスピードたるや加速化している。人類だけでは、生態系を維持できず「生物多様性の大切さ」を痛感した。たとえば1種のシロサイが絶滅すると、体内にいる細菌類やフンころがしなど、多くの関連する微生物・昆虫・植物など、周囲の環境に影響を与えるのである。
【記事】絶滅寸前のキタシロサイ、最後のオスが感染症に | ナショナルジオグラフィック日本版サイト 

 地球は、年々疲弊している。

 宇宙に対する考え方も、科学技術の進展によって、大きく変わってきた。

 【古典的宇宙論】
「宇宙は無限の過去から無限の未来へ続く永遠の存在であり、全体としては変化しない」

 【最新の宇宙論】
「ビックバン理論を適用するならば、約140億年に生まれた宇宙は変化し進化してきた。水素とヘリウムだけの世界から、岩石や惑星は存在しないのである。様々な元素が生まれて「生命」が育まれた。地球では、生命誕生38億年といわれている。」

 宇宙開発史のきっかけは、ロシアからと思われる。
「私たちの惑星は知性のゆりかごである。しかし永遠にゆりかごで過ごすわけにはいかない、1903年」コンスタンチン・エドゥアルドヴィチ・ツィオルコフスキー(ロシア語:Константин Эдуардович Циолковский)

 それまで宇宙へ行くためのロケット開発を「夢物語」として笑っていた。第一次世界大戦にてロケット燃料使用で、軍に協力をあおいだ。いままで、科学技術は軍事産業に利用されるといわれたが、彼は軍を利用したのである。その後、ナチス政権ドイツでも、V2ロケットエンジンが開発、大陸間弾道弾の利用など、 ヴェルナー・フォン・ブラウンによってアメリカにも技術が導入、研究がすすめられた。NASAのアポロ計画以来、約40年間ずっと月面へ人類は行っていない。
 故・スティーブン・ホーキング「2017年のスピーチ」を一読いただきたい。
https://wired.jp/2018/03/14/stephen-hawking-starmus-speech/

 そのスピーチは、地球への脅威を唱えて「人類の未来」が、近い将来に人類が恒星間に生きる種となるか、あるいは「絶滅する」恐れがあるとの見解を再び主張したものである。彼の予測は、「2020年までの月面基地と、25年までの有人火星着陸、今日生きる人々の生涯の範囲で、最も太陽に近い恒星のケンタウルス座アルファ星(アルファ・ケンタウリ)へと探査機を送ることができる」とまで、発展させていた。なお、約4.3光年の恒星である。

 私の意見である。宇宙開発史は、まさにフロンティアを求めての、植民地化に聞こえてくる。まず、地球の生活と太陽系惑星との共生がきちんとなされなければならないと思う。きわめて人文科学的な考察だが、先住民や文化など破壊してきた人類史。他惑星でも環境破壊に繋がらないのだろうか。
 つぎに、避けられない《地球への脅威》による「ノアの箱舟」構想を思い浮かべた。すべての人類を救えず、選ばれた種のみを助けるに違いない。
 第3に、地球汚染の原因は、人類自身にあることへの反省が必要である。

「汚れているのは土なんです。なぜ、誰が世界をこんなふうにしてしまったのでしょう」宮崎駿『風の谷のナウシカ』劇場アニメ版

 SFアニメ・ナウシカ世界観では、「火の七日間」で「有害物質」が地上に蔓延したのち、腐海の菌類が汚染された土を数千年間かけて「浄化」していた。もしかして私の身の回りでも、同様のことが起きているではないだろうか。福島県では、2011年3月11日 #東日本大震災  後、原発がメルトダウンを起こし、被ばくを恐れ、強制避難した。ウラン鉱石から抽出し、地球からの多大な利益を得ていたにもかかわらず、いざ住めなくなくなると逃げてしまう。と同時に「除染」で辛うじて、共生できた地域もある。今後もどのような変化があるか分からないが、放射線と自然と家族で共に生き続ける一存である。
 「地球史46億年」をひもとくと、何度も生命の大量絶滅を経験してきた。太陽の寿命は約100億年といわれている。人類という種は、そこまでして生き延びる必要があるのだろうか。むしろ「進化」を経て、異なる種になる必要があるかもしれない。

 まとめ。宇宙開発は、新たな文明史の一歩である。ただし、他者のことを考えず欲望のままに突き進むことへの危惧感がある。新たな環境と「なにか」と共生できることを信じて。

アルファ・ケンタウリ

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