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写経してみたい

今年の目標というか、やりたいことリストの中に、

「比叡山延暦寺へ行く」

というのがあり、無事達成できた。
日帰りだったため、ちょっと気ぜわしかった。

神聖なるお寺に行く

というイベントの帰りに、京都で美味しいものを食べるという不届きなイベントまで盛り込む。
「最近、神社仏閣をしみじみ見てしまう」
どの口が言う?って話だ。
実際、山頂ではソフトクリームも食べた私たちである。

当日は、乗り継ぎなど、時間を無駄にしないよう計画して行った。
山頂は主に3つのエリアに分かれている。
メインは「東塔」
ほかに「西塔」、「横川」というエリアもある。
せっかくだからと足を延ばす。
いずれもシャトルバスで移動する。
見学の時間は足りていたし、休憩もちゃんとできた。

しかし、やりたかったけど、やれなかったことが1つある。
それは、

写経

人にもよるが、90分くらいはかかる。
一緒に行った姉はあまり気乗りしないという。
時間もあまりなく、今回は断念。

~~~
結婚前、京都のお寺で友人と一度写経をしたことがある。

★薄く手本の下書きをなぞって書くもの。
★白い紙に書くもの。見本は見ても見なくても良い。
★筆ペンもある、筆と硯もある。

私は般若心経を覚えているわけではない。
なのでもちろん手本を筆ペンで写すことを選択する。

ふと横を見ると、MY筆とMY硯持参の方。
手本も見ずに書いておられた。
これこそ達人だ。
何度も奉納している方もおられるようで、まさにそういう方だろう。
どんな良いことがあったかインタビューしたい気分であった。

あ、良いことがありますようになんて、欲をかいてはいけないのか。

書いてみて色々感じたことがあった。
一番多いと思われるのが
「無」
違うかもしれないが二番目に多いと思ったのが
「空」

「まただよぉ・・」

横横縦縦縦縦・・・・・
点点点点

不謹慎だが面倒くさくなってくる。
でも、
「何にも無いこと」
これこそが重要なのだと感じさせられる。

無・・・、無。
面倒くさいとさえ感じてはならぬのだ。
無がいっぱい有る。
なんか矛盾している?

お手本の下書きを写していて思った。
無の文字も全部が同じではない。
微妙に形が違うのだ。
どなたかお偉い方が書いたお手本なのだという。
そう、パソコンのフォントではないのだ。
そらそうか。

写経経験のある方ならご存じと思うが、自分の氏名と2つの願い事を書くことができる。

私はなんて書いたかはっきり覚えていないが、
普通に
「家内安全」
「健康でありますよう」
だったと思う。

はっきり覚えているのは、わざわざ千葉から来てくれて私に付き合ってくれたT ちゃんの願い。

「結婚成就」
「世界平和」

なんだかすごい取り合わせ。
「自分のことばっかりじゃいけないかなって。ミクロなお願いに対してマクロなお願いもしてみたよ」

書き上げて、なかなか大変だなぁと思ったのに、またやってみたくなっているのである。





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