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かめちゃん、謎解いてみたの巻(SEARCH ACCOUNTネタバレ感想)

みなさん、はむはー!
かめちゃんと申します。

この度は謎解き・脱出ゲームでお馴染みSCRAPさんが提供する、オンラインリアル脱出ゲーム
SEARCH ACCOUNT」で遊んでみました!

我が推し、北原沙弥香さんがご出演!

オンライン脱出ゲームということで、公式サイトから購入するとすぐにスマホやPCで遊べます。

通常版とパッケージ版がありますが、私はパッケージ版を購入。

パッケージ版

所要時間が4〜5時間とのことでしたので、1人では寂しいなと思い、非北原仲間のrinpon氏、らぶ♡ばな〜な氏(以降、ばなな氏)と時間を合わせてDiscord通話しながら脱出することとしました。

これはrinponさん視点での配信。
※尚、音声は私とばなな氏のみ

以下は、そのレポになります!
それでは、いざ尋常に!

⚠️本稿は作品のネタバレを含みます⚠️
未プレイ勢の楽しみを残せるように、最後の感想以外ではネタバレ内容には以下を含まないように記載しています。

・謎解きの方法
・その謎解きで明かされる人物や情報

上記のネタバレも嫌だ!
という方はこちらをどうぞ。


あらすじ

本作品の舞台は2023年の東京。
そこで起きる謎の殺人事件をめぐる脱出ゲームです。

トイッター」というSNS上で殺人事件に巻き込まれる私たち。

検索やコミュニケーションを通じてSNSの闇を暴き、真相に近づいていく、、、というのがあらすじです。

⚠️次項からネタバレを含みます⚠️


⚠️ネタバレ⚠️

Episode1 ⚠️

本作において、プレイヤーはオカルト研究会に所属する女子大生「ワカバ」というアカウントにログインするところから話が始まります。
(ここでログインに手間取ったのは秘密㊙️)

SNS上では#都市伝説殺人 という事件が話題にあがります。

その犯人として浮上するのが
イラナイコ】。

イラナイコ

都市伝説上の名前を使ったアカウントから発信される投稿。その投稿には被害者の名が予告されていて、「ワカバ」の名前も挙がります。

そうした事実を、「ケン」という男性から知らされ、彼が「ワカバ」を守るため、という体で一緒に謎を解くことになっていきます。

Episode1では、被害者である「花村カエデ」の情報を探っていく中で検索やDMを活用するというチュートリアル的な要素を含みます。
非常に丁寧な説明が、SNS上の人物らの投稿などから自然と入ってくる形です。

ちなみに体験版ではこの途中、「怪奇倶楽部」あたりまでできるはず...


数々の情報を頼りに、とある人物に辿り着き、ここでEpisode1「都市伝説殺人の真実」が幕を下ろす、といったわけですね。


にしても、ここまでで感じたのはSNSの作り込みですね!
ストーリーを進める上では検索とDMが鍵になってきますが、細かなところにこだわりを感じました。

あと、「ばっちー」など、元ネタこれだなぁみたいなのがわかると少し笑えたりするみたいなのも色々あって、それ自体は伏線でもなんでもなかったりするのですが面白かったです!


Episode2 ⚠️

残念ながら「イラナイコ」は止まらず。新たな犯行声明とも取れる投稿がなされます。

Episode2では、次のターゲットが誰になるのかを検索などを駆使して推理します。
登場人物が増えていくので、誰が誰だったかというのを整理していく必要が出てくるのがこの辺りからだったような気がします。

私が購入したパッケージ版ではこれらの登場人物を整理するためのシートが同梱されていましたので活用しました。


そんな中...

さいかわ

なんだこの子は〜〜〜!?!?

愛野ミノリさん(CV北原沙弥香)ですね。
私たちはここに辿り着くまでに2時間近く要しました笑

彼女にも接触を図りながら次のターゲットを特定していきます。
それをつきとめた!と思ったら...

やらかしじゃん...

ターゲット救出は間に合わず。ショッキングな映像でEpisode2「次のターゲットはだ〜れだ」が幕を閉じます。

Episode2は機能的には復習、ストーリー的には伏線張りという内容でしたね。
Episode1が犯人、今回がターゲットというように目線を変えてきているのも飽きさせないような作りだなぁと感じました。


Episode3 ⚠️

「イラナイコ」は止まりません。

Episode3では改めて、犯人を暴くために動くことになります。
情報収集だけである程度進められたこれまでと比べて、謎解きのレベルは上がったパートでした。

主な謎解きは2つ。
①イラナイコの正体
②上記の人物のアリバイ

①は比較的わかりやすくはなっていますが、情報整理が必要です。メモがないと脳内だけで完結するのは難しいです。

②は更に論理的な思考力が求められる謎解きでした。こういうのできたら「きもちー!」ってなりますね。
(いや、人の命がかかってるのだが...)


2つの謎を解き明かした先にあったのは、あまりに酷い結末。Twitchを見てもらうとわかりますが(3時間47分頃)、唖然としています。

Episode3「凶悪殺人鬼の仕組まれたゲーム」はここで幕を下ろします。
謎解きの難易度は上がり満足度が高いパートでしたが、後味...というパートでもありましたね。


Episode4 ⚠️

衝撃のEpisode3から間も無く。
「教団ヒカリ」の教祖「メシア神野」による配信を見ることとなります。

メシア神野

キャラの渋滞だった...

我々の心境的には、謎を解くというより、すがる思いでメシアの言葉に追随していくのですが、

結局かい!

というツッコミを入れたくなるような、
いや、そんなPOPなものではなく、ショッキングな出来事に直面してしまいます。

しかし、我々は前に進まなければなりません。
残った気力を振り絞り、まずはとある手紙を頼りに真相に迫ります。
また色んな投稿から手掛かりを探していくのですが、とある機能をつかうこととなります。


それはもう上手くできているなぁという感じで、このゲームならではの機能でした。
私個人の中ではとある疑念が浮かび上がってきているのですが、これは後のお話。


我々はまた「イラナイコ」に近づいていきます。
メシアがその名を口にしてEpisode3「教団ヒカリの笑顔の秘密」が幕を閉じます。


私としては先のショッキングな出来事の部分と、ギミックに唸りました。
そして、Episode4ともなるとこれまでの伏線も回収され始める楽しさも乗っかってきました。


Episode5 ⚠️

面白い!となっていたところでDMが。
最終局面に来てとんでもない情報が明らかになっていきます。

ここでは謎解き的には意味を持たないけれども、こちらの心理的切迫感を煽るような演出がなされるなど、
メタ的に見ると制限時間はないのですが、早くしなくては!!と没入させるようになっているのが上手いなぁと。

そして、本格的に過去Episodeと繋がり、伏線が回収されていきます。あれはどこにあったか、自分の記憶や記録が重要です。

そして私たちは、とんでもないニュースに直面します。
でも、それは私にとってEpisode3での疑念を確信に変えるニュースでもありました。
※Twitch4時間52分頃にはそのことに触れた発言をしていました。

ただ、私の想定はまだ甘いものでした。
とある人物からのDMで明かされます。

いや、正直びびりましたね。
でも上手くできてます、私たちはこの作品において、足を動かすことなく、ずっと画面と相対していました。
こちらの視点を上手くずらしたミスディレクション...(これは後述します)

これまで散りばめられたメッセージから、一つの数字列に辿りつき、「イラナイコ」の正体は間近...

さぁ、真相解明の時間です。


Ending ⚠️

この作品のEndingは数パターン用意されています。そして、おそらく1回目でTRUE ENDに辿り着くことは不可能です。
※できる人はいるかもしれませんが...

我々はここまで同じ選択肢を選び続けてきましたが、最後の選択肢だけは各々で結末を見ようと判断を共有しませんでした。


その結果、三者三様のEndingに辿り着きましたが、そのいずれもTRUE ENDそのものではありませんでした。

やはり最も苦戦したのがこのパート。
1つのルートに辿り着くのは簡単でも、全ての結末を回収するのに時間を要しました。
ちなみに時刻は0時を回りましたが、ここまできて諦められるか!となったのを覚えています笑


そして辿り着いた結末。
そういうことだったのか、と。

正味6時間程度。
公式の4〜5時間を超えたのは、謎解きの難易度ではなく環境面の影響もありましたが、かなり満足度の高い作品でした。


「イラナイコ」は誰だったのか、そしてなぜこのような事件を行なったのか。
その結末はぜひ、ご自身でお確かめください。


Extra ⚠️

ここからはボーナスステージ。
というのも、パッケージ版には1枚の手紙が同梱されています。

その手紙のキーワードを打つと追加コンテンツとしての謎解きが始まるのです!
もうしばしお付き合いを。

お話し自体、「イラナイコ」完結後のストーリーなので、それらの事件とは直接的な関係のないものです。
ただ、「イラナイコ事件」の関係者にまつわる興味深いもので、事件の補完がなされるものでもあります。

単なる後日談と侮るなかれ、謎解きもしっかりしています。
時間がかかるのは1つの謎かな。

いや、ぜひ買うならパッケージ版で買ってこれは見てほしいなぁ...


さて、本編+extraでストーリーは終わりなのですが、感想を次項にて。ネタバレ要素かなり増えますので感想だけのものは別記事にて。


⚠️感想(ネタバレ考察あり)⚠️

今回、この作品に触れてみて「面白い!」というのが素直な感想です。作品はWho done it(誰が犯人か?)の類。

ただ、動機については伏線的に気づけるようなものがちゃんと仕込んでありました。
「イラナイコ」の正体となる人物の部屋が描写される場面があります。そこには動機となる人物の写真が飾られていました。

当初、人格という設定については、突飛だなという印象も受けました。
しかし、その伏線もあって、人格に関する人物の投稿ではきちんと「精神疾患」である伏線が張られていました。
それ自体は謎解きには関連しない投稿であってと、意味を持たせているということがいくつかあって、納得感に繋げていたのもこの作品の素晴らしいところです。



また、本作はミスディレクションによってどんでん返しがあるというものでした。
大きな鍵を握っていたのが、本作設定であるSNS。

私たちは作品の中で多くの人と出会いました。
が、実はその誰とも対面していません。それなのに、さもそれぞれの人物と会ったような気がしていたのは、差し込まれる映像などで現実世界での出来事かのような立体感を感じ得たからではないでしょうか。

また、(メタ的な視点で言えば)我々はこの作品を見るときに作中の主人公の視点を借りて体験をしていきます。
その行為が自然に行われるほどにSNSの出来事を立体的に捉えてしまい、自分の目に映るものにだけ疑いを向けてしまっていた(自己意識が抜けていた)のではないかと思います。
私たちはプレイヤーであるという人格を持ちながら、作品世界のSNSアカウントにログインしましたが、この行為に違和感を持つことが必要だったのです。

この違和感(疑念)が浮かんだのはEpisode4のとある人物のアカウントに不正ログインする場面。
ここで私は、「信頼できない語り手」としての「ワカバ」の可能性を考えました。

厳密に言うと、「ワカバ」は本作においてほとんど語っていません。なので、「ワカバ」を形作っているのは、他者の視点から投げかけられる言葉だけ。
上記の「信頼できない語り手」とは異なる部分もあるのですが、Episode4時点で私の脳裏によぎったのはアガサ・クリスティの「アクロイド殺し」でした。

結果的に、それすらもミスリードでアクロイド殺しとは全く異なる犯人になりましたが、「信頼できない語り手」的な要素は含まれていたという感じでしたね。
今回のように、メタ的な視点を扱う作品自体は過去に数々の作品がありましたが、脱出ゲームでここまでやってくるか...という素直な感動がありました。


そしてEndingですね。私はEnding3から発見しました。自分の潔白を証明するルートです。

まぁ正直、素直に認めるというルートについては作品を楽しんでいるメタ視点の私たちからすると納得の材料に欠ける感じがしたのですが、これでも到達できないのか!と感じましたね。

使えるリソースを全部使って答えに辿り着きましたが、唸るしかありませんでした。
そして、あんまり出番のなかったキャラクターにもしっかりと役割を持たせてきているというのが素晴らしいとも感じました。



、、、と、まぁ考察とは言いつつ、感想になってしまいましたがこんな感じでしょうか。

気づけば大長編になってしまいましたが、それくらいボリュームの詰まった作品でした。
6時間近く楽しみましたが、1人でもよし、複数人で通話するもよし。色んな楽しみ方ができるのも良いところですね。


また脱出ゲームがあればやってみたいと思います!
ご興味のある方、ぜひ一緒にやりましょ!

それではノシ

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