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三国で越前蟹を堪能するシアワセな旅


黙々と蟹を貪る

3月18日、10名の仲間が福井県坂井市三国町、三國湊座に集合。夕刻から越前蟹をひたすら食べる会を開催しました。
 
YAMI大学深呼吸学部で旅行に行きたいというのは以前から話が出ていたのですが、なんせコロナ禍・・・。なかなか実現しませんでした。それが2023年になってやっとコロナも終りが見えてきて、旅行支援も3月までとなり、では旅行企画をやりましょうとなったわけです。
普通の旅行では面白くない。そこでいつもお世話になっている三国の舩木さんに早速相談。みんなに舩木さんが漁をした越前蟹をギブアップするまで食べてもらいたい。
三国には越前蟹を食べられる飲食店は多くあるのですが、それだと誰でも探せるし、食べられるので、絶対に経験できない「越前蟹を食す会」を実施したい。
 
2022年~2023年、越前蟹の漁期は11月6日から3月20日までと決まっています。3月18日はその漁期のほぼ最後の日程。毎年漁の始まる11月から年末にかけて蟹の価格は上昇していきます。そして正月頃までは高値で推移。日本人は寒い時期に何故か蟹を食べたくなるわけで。
それが2月になり3月になると、蟹への執着心が少しずつ薄らいでいきます。それに連れて蟹の価格も少しずつ下がっていく。そして3月20日に漁が終了となります。ぎりぎりの3月18日になるべく手頃な価格で山のような蟹を食べるのが今回の狙いでした。
 
三國湊座は三国町の核になるコミュニティカフェという位置づけ。この三國湊座に越前蟹を持ち込んで宴会をさせて欲しいと相談して快諾してもらいました。
 
3月18日前日からの漁で舩木さんは水揚げした蟹を自前の水槽で保存。この工程はとても大切で、砂をかんでいる蟹の砂抜きの行程なのです。水揚げしてすぐに茹でるとジャリジャリの蟹になってしまうのです。水槽で蟹を落ち着かせて砂を吐かすのが正解。そして舩木さんが蟹の状態を見極めて塩分調節した水で蟹を茹でます。長年の経験で一番美味しい茹で蟹を調理します。
 
今回は越前蟹と福井では「水ガニ」「ズボガニ」と呼ばれる脱皮したての蟹。福井県以外ではほぼ食べない春の爽やかな蟹。越前蟹は10分以上茹でるのですが、水ガニは2~3分程度の茹で時間。
 
越前蟹は濃厚な かにみそが最高。水ガニは爽やかであっさりしている身を堪能できる。
 
舩木さんが用意してくれた蟹の量にみんな驚嘆して歓喜。
 

三国漁港に水揚げされた舩木さんの越前蟹


宴会が始まるとまず舩木さんから蟹の説明、そして食べ方の実演。それを見ながら各自が蟹を食べ始めます。そうです、食べ始めると皆さん喋らない。黙々と食すのです。
福井の日本酒、これは個人的に大好きな銘柄なのですが、定山と一本義。両方のアラバシリを持参して、飲みます。
 

延々と黙々


流石に蟹を3杯、4杯と食べると・・・もうだめ。満腹、くるしい・・・
人生でこれだけのカニを食べるのは初めての体験。
幸せと満腹の苦しさが同居。
 

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年間100日を日本各地に出向いて、地域の課題解決の相談にのっていた亀田武嗣(デジタルメディア研究所・主任研究員)による、足で探し、人と交流…

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