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急いでいるときに限って信号に引っかかるのってなんでなん???Part2

1 仮説
 昨日の投稿で、急いでいるか急いでいないかで信号に引っかかっている回数は同じであるにもかかわらず、急いでいるとき限って信号に引っかかっていると感じていることについて、「人間は本能的にマイナス部分ばかりに着目してしまう習性がある!」という自分なりの仮説をご紹介しました。

2 「動物の本能」という観点からの考察
 私は最近、心理学や人が行動力をつけるための方法等に興味を持って考えたり情報収集をしてりしています。
 NEWS ZEROのコメンテーターの落合陽一さん、ホリエモン、幻冬舎の箕輪厚介さん、SHOWROOMの前田裕二さん、橋下徹さん等の本や「サピエンス全史」等の本を読む中で、人間に備わる本能的な性質という観点から、上の仮説を立てるに至りました。

 人間が変化を嫌い、現状維持を好むのはなぜ?

 一生懸命考えて提案した自分のアイディアを会社の上司から否定されたという経験は、みなさんにもあるかと思います。そして、その否定の理由が、「今までと違うから。」とか「失敗しそうだから。」というものだったこともあったと思います。
 なぜ人間は、「今までと違うから。」とか「失敗しそうだから。」と言う理由にもなっていない理由でもって、変化ではなく現状維持の一途をたどろうとするのでしょうか?

 動物は生きるために現状維持を貫く!

 でも、考えてみると、自然界で生きる動物たちはみな現状維持を貫いています。
 イワシは群れから離れませんし、好奇心から群れから離れたときにライオンに襲われそうになったシマウマの赤ちゃんは一生群れから離れることはしないでしょう。また、動物よけのために畑に張り巡らされた有刺鉄線で痛い思いをした鹿やイノシシはもうその畑に無理に入ろうとはしないでしょう。
 これはまさに動物たちが厳しい自然界で生き抜くために備わっている、本能が教える種の保存法則です。

 人間について見てみると、人間も動物です。生きるために安心安全を好むのは当然です。敢えて命を危険にさらすなんてことはバカげています。今生きている状況を必死で維持したいと考えているのです。
 会社で新しいことをして失敗したら上司から怒られる可能性が高まります。そして、上司から怒られることは会社内での死活問題に直結する可能性があります。そのように生命が危険(生物学的な意味での生命の危険の他に、会社をクビにされる等の社会的・心理的な意味での生命の危険も含みます。)に脅かされないようにするために、どうにか今の地位を死守するために、中間管理職は部下の新規提案を全て却下します(これではその会社の将来が思いやられるのですが…)。

 現状維持にはなにが必要?

 今のポジションを維持するためには、そのポジションに居続けることを妨げる要因をいち早く見つけ出し、一つ一つ迅速に排除していく必要があります。この厳しい競争社会を生き抜くためには今のポジションに居続けることを妨げるネガティブな要因に敏感になる必要があると考えがちです。
 そうすると、例えば、今のポジションを維持するのに有益なポジティブな要因が50個と今のポジションに居続けることを妨げるネガティブな要因が50個あるときでも、人間はポジティブな要因には目もくれず、ネガティブな要因50個だけに目を向けるという傾向が生じます。ネガティブな要因が1つしかないときでも、その1つに視線を注ぎ、50個のポジティブな要因には目もくれないかもしれません。
 ポジティブ要因は放っておいても今の状況から悪くなることはないので生命危険判断上放っておいても問題がない一方で、ネガティブ要因を放置しておくと自分の生死に関わる事態が生じかねないからです。

 人間には本能的にネガティブ事項を過大視する傾向・特性がある?

 以上の考察から、人間は、ポジティブな事項を無視してネガティブ事項を異様に強調して捉える脳の構造を持っている可能性が非常に高いと考えます。だから、急いでいないで余裕のあるときには信号に引っかかってもそれは「ネガティブ事項」ではないので記憶に残らない一方で、急いでいるときに信号に引っかかることは「ネガティブ事項」に該当し、自分の生存を脅かす排除すべき対象と脳が判断し、イライラし、強く記憶に刻まれてしまっているのだと思うのです。
 このような理由から、私は「人間は本能的にマイナス部分ばかりに着目してしまう習性がある!」と考えています。

3 成功する人
 ここまで、同じ轍を踏まないことに異常な神経を注ぐのが動物としての人間の特徴であるということを述べてきましたが、人間は、他の動物とは異なり、失敗してもまた同じことに挑戦できる唯一の動物でもあるとも考えています。他の動物は失敗した経験は脳に刻まれ、二度と同じ轍を踏まないようにその危険を避けて生活しますが、人間の中には、100回プロポースに失敗しても101回目に臨むつわものがいます。発明王のエジソンもその代表例だと思います。
 これは、上の「人間は本能的にマイナス部分ばかりに着目してしまう習性」があることは認めつつも、その本能を自分の「意識」と「行動力」で超越した結果です。
 周囲からの強い反対等で自信を失いかけたり挫けそうになっても、それでもなお、みんなとは違うこと(ネガティブ要因に囚われないでポジティブ要因に目を向けること)をやり続けた人が社会で成功していくんだ思います。人と同じことをしていたのでは、この競争社会の中で差別化することはできません。また、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグも「リスクを取らないことがリスクになることを人は知るべきである」という内容のことを言っています。
 私も過去の失敗にとらわれない、自由でパワフルで行動力のある偉大な人間になりたいです。
                                 以上

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