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地方を発展させた天才

おはようございます。
九州で代書屋をしています、
一般ピープルの、かめいです。

NHKの映像の世紀バタフライエフェクトで、

「田中角栄 列島改の夢と転落」を見ました。

NHKのホームページ

https://www.nhk.jp/p/butterfly/ts/9N81M92LXV/episode/te/6GR4N9QR23/

「田中角栄」という人物は、この令和の時代になっても、いろいろな所で取り上げられることが多い人物で、若い方でも、名前は知っているという人も
多いと思います。1972年から2年ほど、日本の総理大臣をつとめた人です。
さっき、セブンイレブンに行った時の、本のコーナーの手前に、
「田中角栄語録」のような書籍も置かれてました。
50年前に、総理大臣をしてた人の言った言葉が、本になっているんだから、それだけで、すごい人なんだなと思っています。

さて、NHKの番組「田中角栄 列島改造の夢と転落」を見た感想ですが、
やはりこの人は、いろいろな意味でおの天才だなと、思いました。
番組の中でも、田中角栄の一番の功績は「地方を発展させたこと」として、多くの時間をとりあげてました。

私が生まれて、物ごごろがついたころには、生れ故郷は、田舎ではありましたが、車に乗れば、都会に出ることができましたし、田舎のスーパーでも、
テレビで宣伝している商品は、買うことができました。

何をあたりまえのことを言っているのかと、思うかもしれませんが、
少し前までは、これが、あたりまえではなかった時代が、ずっと存在していたのです。少し前といっても、60年、70年まえまでは、車で道路に乗って、行きたいところに、物理的に行くことができなかったり、
商品が、地方のお店までゆきわたっていなかいということは、あたりまえでした。
つまり、昔の日本というのは、道路網が整備されていなかったため、
人の往来や、商品の物流というものが、まったく、進んでいない社会でした。

これを一変させたのが、田中角栄です。

戦後の日本は、復興にむけてひた走りますが、当初、この復興の恩恵を受けていたのは、大都市だけでした。地方には、まったく、復興の恩恵は届いていませんでした。
その理由は、「整備された道路」がなかったからです。

街が発展する条件として、もっとも大切なことの一つは、
人と物が、街に行き渡るということです。人と物が街にこなければ、
そもそも、街は、存在できません。

ですので、田中角栄は、地方の街を発展させるため、大都市と地方の街を
道路でつなぎました。
道路網でつながった、現在の日本を見てきている私たちにとっては、正直、あまりピンとこないかもしれませんが、昔の日本は、街と街とが、
「整備された道路」でつながっていなかったのです。
「整備された道路」があると、当然ですが、人と物の往来がしやすくなり、
物流が非常に発展していきます。大量の物が、運べることにより、商品の物価も下がり、都市から多くの人が、地方の観光地に出かけたり、そして、迎えいれる地方の産業も活気づくなど、まさに整備された道路は、血を運ぶ血管のような重要性をもって、どんどん、地方を発展させていきます。

田中角栄が、地方を発展させるために、全国に道路網をつくったことが、
私も、一番の、田中角栄の功績だと思います。

あと、NHKの番組「田中角栄 列島改造の夢と転落」を見て、これも、
田中角栄の施策だったのかと、気づかされたことがありました。

それは、「テレビ」です。

田中角栄は、歴代最年少で、39歳の時に、郵政大臣に就任します。
就任するとすぐに、当時世間に出始めていた「テレビ」に着目します。
そして、ちょうどこの時期に、全国各地から、テレビ放送局の開局の申請が
政府にくるようになります。

この時に、田中角栄が対応したのが、

・テレビ放送関連の許認可を郵政省に持たせたこと

・全国のテレビ局に一気に免許を与え開局させたこと

です。

まず、これから、とんんでもない影響力を持つであろう、テレビという存在を、自分が大臣を務める、郵政省の管轄においたというのは、目の付け所がすごいと思います。
当時の人たちにとって、まだ、テレビの持つ影響力のことを知っていた人が多くなかったと思います。
そして、田中角栄が、郵政大臣になった時の、この郵政大臣のポストなんて、当初は、一番、末席の大臣の扱いです。
その時期に、テレビの将来性を見抜き、テレビを郵政省の管轄に置くというのは、今の感覚では、携帯電話や、インターネットの普及を、一番最初の段階で見抜いていたぐらいの感覚だと思います。

次に、田中角栄は、地方のテレビ局に放送免許を与え、どんどん、開局させていきます。
民放テレビ開局一覧の資料を見ても、一気に開局させたのがよく、わかります。
https://j-ba.or.jp/category/data/jba101207

そして、NHKの番組でも紹介していましたが、地方のテレビ局をどんどん、開局させたことで、国民の90%以上が、テレビを受信できるエリアに住んでいることになったそうです。
全国で、テレビを見れるエリアが広がったことで、その後実際にテレビの機械も買うことに繋がったのだと思います。
そもそも、テレビを受信できないエリアの人は、テレビを買いませんし。

そして、テレビでは、テレビ番組だけが放送されるのではなく、民放であれば、コマーシャルの宣伝が、テレビ内で放送されます。つまり、CMです。
CMを見た消費者が、
「そんな商品が、世の中にはあるのか!」と知れば、当然、お店に行って、その商品を購入します。

ここで、さきほど紹介した、田中角栄が整備した道路と、のちのち繋がってくることになります。

地方に住んでいる人が、いままでは、大都市でしか買えなかったような商品を、テレビを通じて知ることができ、その商品は、「整備された道路」を使って、消費地に運ばれることになります。

つまり、田中角栄は、テレビをみることができる環境というものを、全国各地で整備し、そして、テレビを通じて爆発的に発生した商品の需要を、
これも田中角栄が作った、整備した道路を使って届けるという仕組みを、
つくりあげたということができるかと思います。

たらればの話しになりますが、戦後の復興期に、「田中角栄」という
人物が登場していなければ、今のような形の日本は、できていなかったかもしれません。

それでは。

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